April 04, 2005

珍しい標識が立てられるワケ

謎の標識先日、川沿いを走っていたら、こんな標識を見つけました。れっきとした国土交通省の看板です。あまり見ないマークですが、この標識の意味は何だと思いますか。


答えは、「ゴルフ練習禁止」です。陽気もよくなってきて、ゴルフの練習をしている人もたまに見かけるようになりました。公園や河川敷などでは、いろんなスポーツも花盛りです。いつ事故が起きてもおかしくない過密状態になっている場所もあります。

ゴルフ練習禁止野球の場合、素振りを見てもボールが飛んできそうには思いません。でもゴルフの場合は例えボールを打っていなくても、足元の草むらからボールが飛び出てきそうに思えて、いきなり、こちらへ向けて素振りされたりすると驚くことがあります。

また、禁止されている場所にも関わらず、アプローチ練習などをしている人も見ることもあります。実際に私は、シャンク(当り損ない)したボールの直撃を受けそうになった経験があります。時々「しばいたろか」と思うときもあります(うそです)。

私もゴルフをやることがあるので、気持ちはわからないでもありません。練習場のマットの上だとアプローチなどの練習も実戦的ではありませんので、河川敷の草むらをラフに見立てたり、砂浜をバンカーに見立てたりして練習したくなるのでしょう。特に覚え始めは熱中して、とにかく練習したくなるのも理解は出来ます。

それでも、どんなスポーツであれ、屋外で他の人も周囲に存在するような環境で行う場合、常にアクシデントの可能性はあります。球技はもちろんですが、素振りしたバットやクラブが他人に当たることもあります。走っているだけで出会い頭に衝突することだってありえるわけです。

ゴルフの場合、素振りだけならまだしも、ボールを使って練習するなんて周囲の人から見たら言語道断です。子供などが怪我をしてからでは遅いわけですから、苦情が出るのも当然です。日本にはゴルフ練習場もたくさんあって練習場所がない訳ではありません。しかも対象となるのは、ほぼ100%大人です。

それも、よく電車内や街なかでのマナーが問題になる若者ではなく、中高年が圧倒的に多いと思います。わざわざ看板を立てるくらいですから、よほど近隣住人などにとっては目の余る行為で、クレームも多かったのかも知れません。

子供の危険な遊びを注意する看板ならともかく、大人の、しかも紳士のスポーツと呼ばれるゴルフの練習を禁止する看板を立てねばならないほど、いい歳をした大人でもマナー違反が甚だしいということなのでしょう。これを、日本人のモラルの低下の一つと見るか否かについては、意見の分かれるところかも知れません。

でも少なくとも、いい大人であってもスポーツに熱中すると周囲の迷惑が目に入らなくなることがあるのは間違いないようです。ゴルフだけ目の敵にするつもりはありませんが、自転車も含めて何のスポーツをやるにしても、常に場所をわきまえていたいものです。




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