May 20, 2005

自転車を買う前に必要な知識

シティサイクルもう少しスポーティーな自転車に乗ってみよう、と考える人も増えているようです。では、どんな種類の自転車にするかというと、迷う人も多いのではないでしょうか。最近の自転車の種類の多さに、とまどうかもしれません。


今でこそ知っていますが、私も一番最初は詳しい分類や違いについて、あまりよくわかっていませんでした。いわゆるママチャリやMTB(マウンテンバイク)、ロード系の自転車の見分けがつく程度でした。今にしてみれば、ずいぶん無知だったと思いますが、最初は普通、そんなものかもしれません。

その程度の知識のまま、とりあえずスポーティーなものを買うという人も少なくないようです。手頃な価格とか、色とか見た目の好みで決めたりします。当人の勝手と言えばそれまでですが、結果として乗りにくかったり、つまらなくなって興味を失い、乗らなくなってしまう人が多いのも事実です。

例えてみれば、クルマを買う人がセダンと軽とミニバンの見分けもよく知らずに買うようなものです。最近はネットで調べれば、詳しい解説がたくさん載っています。まずそれらを参考にして、自転車の種類やその違いをよく把握した上で選んだほうがいいことは間違いありません。

大雑把に分けると、ロード、MTB、その中間であるクロスバイク、折りたたみのフォールディング、その他のシティサイクル、といった感じでしょうか。このうちスポーツタイプと呼ばれるのは、ロード、MTB、クロスバイク、フォールディングなどですが、中には街乗り用と遠乗り用など独自に分類されている場合もあります。

非スポーツタイプは、いわゆるママチャリ、軽快車、婦人車、実用車等のシティサイクルですが、最近はMTBに似たものや、折りたたみの出来るシティサイクルもあり、区別がつきにくくなっています。自転車の分類の仕方がいろいろあって、曖昧さもあることが、知識のない人を混乱させる部分でしょう。

クルマで例えれば、同じクルマが分類の仕方によって、スポーツクーペ、2シーター、ミッドシップ、ライトウェイトスポーツなど、たくさんの呼び方で呼ばれるようなものです。何を基準に分けるかによって、5ナンバー車とか、コンパクトカー、リッターカー、ユーティリティーなどと様々な分類が該当します。

自転車の場合、ロードバイク、MTB、BMXなどと分けたり、スポーツ車、軽快車、シティ車、実用車と分けたり、オンロード、オフロードや何インチだったり、仕事用、婦人車、サイクリング用、街乗り用、などと分けてあったり、分類の仕方はいろいろです。

自転車店の店頭でも、同じ自転車をフォールディングでなく小径車としてあったり、同じタイプに電動アシストがあったりします。例えばロードバイクを材質やタイプなどで、さらに細かく分類してある場合もあるでしょう。メーカーによっても呼び方が違ったり、本や雑誌によって違う分類になっていることもありえます。

ミニベロだとか、クロモリとか、リジットなど聞きなれない用語も出てきますし、コンフォートだとか、メッセンジャーだとか、新しいタイプや呼び方をする例も増えています。個々の違いにしても、ロードバイクとロードレーサーは、どう違うのか、など初心者にはわかりにくい部分は多いでしょう。

人やお店などの主観にもよりますし、中間タイプや、独特の位置づけのものも少なくありません。ここでは到底説明しきれるものではありませんが、写真や図を使って、わかりやすく説明しているメーカーやショップなどのサイトも多いので、そうしたサイトを参考にすると良いでしょう。

間違いなく言えるのは、クルマでもセダンとミニバンでは大きく使い勝手が違うように、自転車も種類によって、使い勝手や乗り心地が大きく変わってきます。用途や走りたい場所、環境、使い方、保管場所、やりたいことなどによっても選択が変わります。同じ街乗りでも住んでいる場所によって、違う選択にもなり得るのです。

今どきは、自転車店以外にホームセンターや大型のスーパーなどでも自転車を売っています。ただ、それらの店で売っている自転車は、おそらくほとんどがシティサイクルと思って差し支えないでしょう。例えばMTBに見えても、シティサイクル同様の場合もあるので注意が必要です。

街の自転車店でもスポーツタイプの自転車がおいてあるとは限りません。修理や整備など、買った後のことも念頭に、まずスポーツバイクを扱っている店を選ばなければならず、初めての人には、なんだか面倒くさいというのが実感かも知れません。

でも、はやる気持ちを抑えて、買う前にじっくり選ぶのも楽しいものです。同じように見えるかも知れませんが、実は全く違うということもだんだん分かってくるでしょう。詳しい友人にアドバイスを求めるのも有効です。少なくとも、自転車の選択をしなかったために、自転車生活がつまらなくのだけは、避けて欲しいと思います。




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