サイクルロード 〜自転車への道

先週、「百式」というサイトに、ペダライトという自転車用ライトが紹介されていました。

その名の通り「光るペダル」なわけですが、今どきそんなに目新しい感じはしません。反射板の替わりにＬＥＤで光るようにしただけだろう、と思いがちです。でもサイトをよく見ると、ペダルの回転を利用して自分で発電するというライトなのです。

昔からあるリムに押し付けて発電するライトにしても、最近見られるハブダイナモにしても、全てタイヤの回転を利用していました。このライトは、ペダルも回転しているところに注目しているわけです。ペダルの回転と言っても、クランクに取り付けた軸に対した回転を利用して発電しているわけです。

ちょっと目からウロコです。言われてみると簡単なことですが、今までなかったのは、なかなか考えつかなったアイデアと言えるでしょう。装着もペダルの交換だけで済むところが手軽です。また、コンデンサによってペダルを止めて１２分程度は光り続けます。

信号待ちや、最近たまに見る暗がりに止まって電話している人とか、長い下り坂でペダルを止めても光るので安全です。特に停止時は、角度によって反射板が全く目立たない場合もありますので、自ら発光することの意義は小さくありません。また、前後と横で色を違えている工夫もあります。

自転車の無灯火が時々問題になりますが、最近の新しいシティサイクルには、ハブダイナモと言って、タイヤの中心部に組み込まれた発電機によるライトも出始めているようです。従来のものと違って負荷が軽いのに発電効率が高く、音も静か、しかもセンサーで暗くなると点灯するオートライト（！）だったりするようです。

私はシティサイクルは持っていませんし、詳しくないのでよく知りませんでした。でも、最近ガードの下とか暗いところで、短い距離でも点灯している自転車を見て、律儀な人が増えたなと不思議だったんです（笑）。自動だったとは．．。進歩してます。

さらに最近は、マジ軽ライトと言って、スポークにつけたマグネットによって非接触（！）で発電するライトまであります。こうなると、常時点灯でもいいわけです。今までは、重くなるのがイヤで点灯させていなかった人も多いと思うので、これらが普及すれば、無灯火も少なくなるでしょう。

ただ、前方を照らすライトばかりでなく、テールランプやこのペダライトのように、周囲からの視認性も重要です。真っ暗な場所ならともかく、街中で反射板だけでは不十分です。対クルマだけでなく自転車同士や歩行者のことを考えても、周囲からの視認性はアップさせるべきです。私は電池式ですが、ライトだけでなくテールランプも、夜間は装着しています。

自分はシティサイクルに乗らないくせに言うのもなんですが、これらの部品はシティサイクルには標準装備にすべきでしょう。ペダライトが日本上陸するかわかりませんが、やはり多少なりとも重くなるということであれば、昼間ソーラーで発電して自動点灯するフラッシャーだってあります。

年代によっては知らないと思いますが、昔、ウィンカーやリトラクタブルヘッドライトまでつけた自転車が流行っていた時代がありました。懐かしい人もおられるでしょう。リトラクタブルヘッドライトは、クルマでも最近少ないですが、ヘッドライトが動いて格納するヤツです。

その当時はＬＥＤだってボタン電池だってありませんから、今思うと、その重量たるや凄いと思います（笑）。その頃に比べれば、ＬＥＤやボタン電池に発電式や太陽電池まで、軽くて明るいライト類もいろいろ出てきていますから、安全のためにどんどん使いたいところです。

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