July 21, 2005

自転車道にもブロードバンド

川沿いだけなら便利「自転車道を増やす」と言っても、単なるサイクリングコースをもっと作ってくれと言っているのではありません。


ここからここまでサイクリングコースを作りましたから、そこで自転車に乗りましょうという自転車用道路を整備して欲しいのではありません。一般的に大きな河川に沿ってなど、サイクリング道路が整備されていることがあります。これはこれで、サイクリングを楽しむには、もちろん意味があります。

単に、自転車に乗るためだけであれば、それでもいいでしょう。でもそれでは、そこで自転車を楽しむだけのものになってしまいます。昨日も書いたように、自転車の利用を促進し、環境問題や、渋滞などの都市問題、健康や暮しの面など、社会的にも生かそうと思ったら、自転車を生かすための自転車道が必要です。

その自転車道は、生活に密着した道路として、街の中になければなりません。そして、その自転車道は、根本的なことですが、ネットワークでなければ意味がありません。単に河川敷だけに自転車道があるのではなく、有機的につながっていなければ大きな効果を発揮しません。

例えば、どこかへ自転車で出かける時、その間のある1区間だけとても快適で安全だったとします。でも、そのほかの区間が危険だったり、走りにくかったりすれば、なかなか自転車で行こうとは思わないでしょう。また、せっかく整備された自転車道を快適に走行してきたのに、突然行き止まりになっているようでも意味がありません。

大きな川沿いの道路も、それを生かすなら、接続する道路が整備されていなければなりません。そして有機的に接続させ、全体としては、網の目状に張り巡らされている必要があります。ある程度以上に整備された自転車道のネットワークが必要です。



もちろん、今でも自転車で走る道がないわけではありません。歩道を通ったり、車道も含めて基本的に行けない所はないでしょう。細かい部分はそれで構いません。全ての道路に自転車通行帯をつけろ、なんてナンセンスです。でも大まかに自転車道のネットワークを整備し、最寄りの自転車道まで行けば、そのネットワークを通じて、目的地の近くまで、安全、快適、かつ迅速に行けるのが理想です。

言ってみれば、インターネットも同じです。家まで直近の回線はいろいろでしょうが、インターネットの幹線部分がある程度整備されているから使えるわけです。そうでなくては、あちこちでボトルネックが発生して、どうしようもないはずです。また、網の目状に張り巡らされているからこそ、インターネットとして有益に使えることは言うまでもありません。

自転車道について例えるならば、パソコン通信の時代か、それ以前の状況にあります。せっかくパソコンがあっても、友人との間で直通回線をつなぐだけでは、出来ることは限られています。パソコン通信時代のように、遅い回線を通じて、ホストとつなげる程度でも十分ではありません。

ましてや自宅でソフトを使うだけの状態では、パソコンの威力が十分に発揮できません。自転車も、自転車道のブロードバンドのネットワークが張り巡らされたら便利になり、使う人が増えて、交通手段としても大きな実用性を発揮するはずです。

本来、その役割は車道なのですが、実際問題として都市部では厳しいものがあります。路肩や通行部分の幅が狭かったり、駐車車輌が道をふさいでいたり、車道を走っていくと突然自転車横断禁止になったりもします。自転車のことを無視した合流とか障害物もあります。ドライバーの理解も足りませんし、危険やトラブルも絶えません。




そこで、多くの人は、多くの部分で歩道を走行します。するとスピードも出せませんし、ほとんど交通手段としての威力や可能性を封じられてしまっています。一般的には最寄り駅までしか自転車を使わない人が多いわけです。自転車の本来のパフォーマンスが発揮できません。

でも実は、自転車で行ってみると結構近かったりします。場合によっては地下鉄やバスのように路線が決まっているものよりずっと速くて便利です。都市部では、渋滞などを考えればクルマよりも速いことも多いです。自転車道の整備によって、さらに自転車のポテンシャルが引き出され、多くの人がその威力と可能性、有効性に気づくようになるはずです。

クルマだって道がなければただの箱です。趣味としての自転車や、自転車競技などだけでなく、もっと社会的にも大きな価値があるはずです。自転車の、乗り物としての本来の能力を発揮させるためには、やはり適切な道路が必要なのです。






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