July 29, 2005

日本独自の自転車のデザイン

YOROI大阪の中小企業のオーナーの異業種交流会が、オリジナルの自転車を出しました。


サンケイ新聞によれば、この会は、フォーラム・アイと言い、「大阪の生野を日本のミラノに。」を合言葉に、こだわりのモノづくりを目指してきたグループだそうです。開発したオリジナルの高級自転車は、「YOROI(よろい)」と言って、スーツの似合う自転車を目指したと言います。

YOROI会社の社長さんが営業で使用できるようにデザインし、価格は1台30万円。年末までに60台の売り上げを目標としています。大きさは26インチで、重さは約10キロ。車体はアルミ製で、前かごの一部に革を用い、高級感を出しているとなっています。

ハンドルの中央部に時計を付けるなど細部にこだわったと言います。会の代表幹事は「中国に負けたくないという気持ちで開発した。国内の中小企業の高い技術を集め、これからも世界に発信していきたい」と意気込んでいるそうです。

見たときには、唸ってしまいました。非常に失礼ですが、廃材利用なのかと一瞬思ってしまいました。個人的な感想を言わせてもらえば、いただけないと言うか、ちょっとガッカリです。「YOROI」と言うのは、他にカバンなども作っていて統一のブランドのようです。

海外に発信するために、「YOROI」としたのでしょう。確かに、海外の日本通には、ヨロイやカブト、ブゲイなどと言った日本の文化に注目する人々がいます。ネーミングとしては悪くありません。しかし、外国人が見ても日本の鎧や甲冑のイメージはないでしょう。

オリジナルで開発したと言う割には、フレームの形も目新しくありません。個人の主観、好みでしょうが、スーツが似合う気もしません。詳しいスペックはわかりませんが、値段に見合った素材なのでしょうか。革を使ったわりには高級な感じもしません。

時計を付けたのが細部のこだわりとしても、高い技術とは思えません。むしろアイデア不足です。中小企業の社長さんなら、確かに自転車にも乗るでしょう。でも、ビジネスのセンスや経営の観点からも、シティサイクルなのに30万円もする自転車に乗る社長さんと取引したいか疑問です。

現物も見ずに、辛口になってしまいましたが、個人的には、ちょっとピンと来ません。中小企業の社長さんの中になら、魅力的に思う人もいるのでしょうか。値段もセンスもデザインも、自転車としての商品性も、かなり疑問と言わざるを得ません。

あまり自転車に詳しくない人、ふだん乗らない人が考えたのではないかと思ってしまいます。それに、多少なりとも自転車のことを知っている人なら、負けたくないのは、台湾と言うべきでしょう。安く作るのが目的なら中国でもいいでしょうが..。

スーツが似合う自転車「YOROI」という記事のヘッドラインを見たときに、「YOROI」という言葉から、日本のオリジナリティを過分に期待してしまった部分もあります。生野をミラノにしようという意気込みや、大阪発の世界ブランドを作るといった挑戦は素晴らしいと思うだけに、残念な気がします。

ビーチクルーザーこちらは、バイククルーザーと言っても、私が思うだけですから、これで売れるなら、とやかく言うことではありません。確かに実用性を追求したシティサイクル、走行性能を追求したスポーツサイクル、という方向性以外に、デザインを前面に出した方向があってもいいとは思います。

アメリカのビーチクルーザーなどもそうですが、日本のオリジナルなデザインやコンセプトが出てくると、とても面白いとも思います。ただ、鎧、スーツ、革、社長さん、高級、ミラノ、細部へのこだわり、アルミにパンチング素材と、ちょっとコンセプト的に欲張りすぎのような気もします。

素人が偉そうに、いろいろ書きましたが、ある意味新しい試みとしては評価したいと思います。是非、今後も魅力的なものづくりを追及していただきたいと思います。これだけ辛口に書いておいてナンですが、正直頑張って欲しいものです。




このエントリーをはてなブックマークに追加




Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。

にほんブログ村自転車ブログへ
 自転車・サイクリングの人気ブログが見られます。













この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/cycleroad/29182019
この記事へのコメント
私も昨日新聞を読みまして、まったく同感でした。おそらく普段スポーツサイクルに乗っている人は9割方そう思うでしょう。問題はこのようなものを大上段に構えて売り出せたこと。しかもマスコミも乗せられていることです。そして一番恐いのは、これが結構売れて自転車に幻滅させられる人が出ること。なんて、いいたい放大書きましたが、実際の乗り心地はどうなんでしょうね。(^^;)
Posted by matta at July 29, 2005 11:39
お久しぶりです。
「会社の経営者らが営業で使用できるようデザイン」
多分、社長兼営業兼経理兼総務・・・と、自ら活発に
小気味よく小回りを利かせる必要のある方向けに開発した
自転車と思います。
価格設定は「経営者」心を擽るためのものと思います。
惜しむらくは、このような自転車を使って営業されるためには
雨風悪路も考慮すべきと思います。泥除けも雨除けも
装備されていないですね。
それとも、社長室に飾る事をねらったのでしょうか?
Posted by クロタマ at July 29, 2005 15:00
mattaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですよね、生野の人達に恨みはありませんし、けなしたくもないのですが、あまりに違う感じ、しますよね。自転車を作るべきではない、というか、やはり自転車にたいして乗らない人の発想だと思えてしまいますね。
Posted by cycleroad at July 30, 2005 08:10
クロタマさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃるように、活発に小気味よく動き回る社長さんが、小回りを利かせるには、実用性の面も中途半端ですね。値段設定も違うでしょう。
逆に心を擽る価格設定なら、そうかもしれませんね。手作りみたいですし。?飾り物の線はあるかもしれません。
ミラノは、その成り立ち、歴史や文化、伝統に裏打ちされているからこそであり、もう少し考えて欲しい気もしますし、なぜ自転車なのでしょうか。とにかくツッコミどころ満載ですよね。
Posted by cycleroad at July 30, 2005 08:24
 
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)