September 17, 2005

雨でも自転車に乗れるカタチ

シロウマサイエンス雨でも濡れない自転車があります。


この自転車は、全天候型三輪自転車「AWTT」です。去年の11月の東京国際自転車展に出展されていました。シロウマサイエンスという会社が開発した、モータ駆動による電動アシスト自転車で、雨や雪でもぬれないよう、フレームを樹脂製のボディで覆った全天候型です。

愛地球博で開催期間も残り僅かになりましたが、愛地球博でも、この自転車が万博教会に寄付されてニュースになっていましたので、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。法律で決められた寸法その他の規定を満たし、普通自転車として国家公安委員会の型式認定を受けているそうなので、もちろん公道で乗れます。価格は現在、まだ70万円だそうですが、商品化に向けて検討中とのことです。

開発したシロウマ社によれば、この自転車は、高齢化社会が本格的に到来する時代にあって、特に高齢者が健康を維持、増進するために開発した、となっています。昨日の三輪自転車と同じ方向性のようです。雨でも高齢者が乗れるというわけです。

雨や雪の中で、高齢者が自転車に乗ったほうがいいかどうかは別として、ここでは全天候型という面に注目したいと思います。全天候型、すなわち屋根がついている自転車にはベロタクシーなどもありますが、あまり一般的ではあれません。

高齢者でなくても、雨の問題は自転車に乗る上でのネックと言えます。雨の日にわざわざ自転車に乗らなくても、という声は当然あるでしょうが、雨でも乗りたい自転車好きもいますし、途中で雨に降られる場合があります。自転車通勤などで、雨を避けにくい場面もあるでしょう。

ものづくり歩いていて雨が降れば、当然傘をさします。でもこの傘、必ずしも世界では日本ほど使われていないという話はよく聞きます。先日も書きましたが、日本は世界平均の倍の降水量です。日本に比べればあまり雨が降らないところも多いわけです。

ロンドンでは紳士が傘を持ち歩くイメージがありますが、降水量は日本の半分以下です。アメリカのようなクルマ社会の地域では、クルマから建物までですので、わざわざ傘をささない人も多いでしょう。

雨が熱帯のスコールのように、激しく降って、すぐ止むところは、雨宿りをすれば済みます。傘はあまり使わないかもしれません。逆に降り方が激しくなくレインコートがメインだったり、カラッとしていてすぐ乾く気候の場所でも、使われないかもしれません。

世界を見渡せば、日本人ほど濡れるのを気にしない民族性の国も多いようです。つまり、日本のメーカーくらいしか、屋根つき自転車に熱心に取り組まないかもしれません。このシロウマ社の取組みは、その意味でも評価できますし、今後に期待したいところです。

ただ、この自転車「AWTT」、完全に雨を遮断する形はいいのですが、重さが50キロもあります。ウィンカーやライトにワイパーまで付いているそうです。こういう方向だと、どうしても重くなります。電動アシスト装置と書かれていますが、市販のような家庭用コンセントから充電するのではなく、自分がこいでダイナモを回して発電し、蓄電する形なのです。

AWTTこのあたりの実用性がどうなのか不明です。常識的に考えれば、ライトをつける程度の電力で、どの程度のアシストが得られるのか疑問です。この重さで坂を登れるのでしょうか。結局は、電動カートや屋根つき原付自転車の方が良いということになってしまわないでしょうか。免許がなくても乗れる利点はあるにせよ、自転車の持つ軽快さや、小回りが利く良さが失われるところも残念です。

言うは易しですが、もっと軽いフードのような形にはならないものでしょうか。イメージを言葉で説明するのは難しいのですが、クルマのカブリオレのような蛇腹式で、軽量で透明のビニールか何かの素材の屋根が、ステム(ハンドルがついている部分)の前側あたりから、後ろに向かって簡単に広がる、なんて形は出来ないものでしょうか。

試乗樹脂製の固定式屋根や、密閉されたキャビンの形にするのでなく、言ってみれば風防の延長、可動式の風防のようなイメージです。当然、普通の自転車がベースです。デザイン的には、いろいろ考えられますが、実際に軽さや強度、防雨性や視野、コストなどを満足し、自転車本来の動きを損なわないのが理想です。相当に難しいと思われますが、是非とも取り組んで欲しいものです。

ところで、この全天候型アシスト自転車「AWTT」、いろいろなサイトの写真を見ますと、相当窮屈そうなことは判るのですが、キャビンの底はどうなっているのでしょうか。写真を見ますと、乗ったまま足を地面につけて立ち上がると、そのまま歩いて移動出来そうに見えて仕方がありません(笑)。ご存知の方はいらっしゃいませんか。

イメージとしては、こんな感じ。)


 自転車ツーリング!  自転車生活始めよう  サイクルで街へ疾走!  もしものための防災準備を! 


先日、東京圏で局地的な降雨情報を提供している、東京都下水道局の「東京アメッシュ」のことを書きました。ちょうどその後、サーバーダウンが続いていたようで、ご覧になれなかった方もいたかもしれませんが、今は復旧しているようです。右側の再生ボタンを押すと、局地的な夕立が移っていく様子がよくわかり、予測にも便利です。東京圏ローカルですが、屋根がない自転車としては、予報が欠かせません(笑)。

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この記事へのコメント
トラックバックありがとうございますー^^
雨でも自転車に・・・ぶは(笑)これだと坂道辛そうですね。こんなにぴったりの記事があったとは!脱帽ですノ
Posted by ホンドゥ at October 07, 2005 10:00
ホンドゥさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
これだったら目立つでしょうね(笑)。いえ、雨つながりというだけなんですけど、こちらの方がいいかなと..。
Posted by cycleroad at October 08, 2005 07:03
先日は、私のブログエントリーへのTB&コメント投稿ありがとうございました。
ブレイクスルーというのは、誰かが突拍子もないことを考えることから生まれるわけですが、この自転車はどうなんでしょうか。
将来、軽量素材、超高効率のエネルギー蓄積技術と動力が開発されて、街中を全天候自転車が当たり前にスイスイ走り回っている光景が見られるのでしょうかね。
Posted by naoh at November 01, 2005 04:11
naohさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
個人的な印象で言いますと、おっしゃるようなブレイクスルーにはつながらないような気がします。開発者には失礼ながら、屋根をつけただけでは発想として当たり前すぎと言えるのではないでしょうか。
例えば、カエルの卵みたいに、透明のゼリー状の物質に包まれて走行することによって雨に濡れないとか、透明の球状のカプセルの中に自転車を丸ごと入れてしまうとか、そのくらいの飛躍が欲しい気がしますね。単なる思い付きで根拠はありませんけど(笑)。
将来、素材は進歩すると思いますが、ほかはどうでしょうね。ビックリするような自転車が出て来ることを期待したいですが..。
Posted by cycleroad at November 01, 2005 06:49
TBありがとうございます。
この自転車、売れないとは思いますが、実際に乗ってみたいですね。
普段使う分には、駄目そうだけど、遊びで使う分にはいいかもしれません。
子供だと大喜びのような気がします。
Posted by oones1 at November 01, 2005 21:28
oones1さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、なぜか気になりますよね。値段の問題さえなければ、雨でも通勤などに使える点では充分実用的です。駅前では注目を浴びるでしょうけど(笑)。
子供はもちろんでしょうけど、軽飛行機のコックピットに乗り込むようなプライベート感があって、けっこう乗って楽しいかもしれませんね。
Posted by cycleroad at November 02, 2005 01:22
はじめまして。

何の番組だったか忘れたけど、スタジオでKABAちゃんがこれに乗っていて、
子供の足こぎ自動車(で、分かるかな?)のような調子で、足をつけてバックして
居たのを見たので、立ち上がって移動できるかどうかはわかりませんが、
下から足を出せるのは確かなようです。
(こんなやつ、他にはないですよね?類似品じゃないと思います。)

値段はともかく、もっと軽くないと自転車の感じじゃなくなりますよね。
でも、横風への安定を考えると、あまり軽いと危険なのかも知れませんが。

自転車本来の動きを損なわずに、雨の浸入を防ぐ。って難しそうですね。
(マンガみたいなバリア?そのエネルギーをダイナモで!?)
Posted by hosokt at November 02, 2005 09:41
hosoktさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
この記事を書いた日よりだいぶ後ですが、実は私も偶然、その番組を見てました(笑)。「世界まる見え!テレビ特捜部」という、ビートたけしと所ジョージ、楠田枝里子が司会の番組ですよね。確かに足でバックしてました。重そうですが、持ち上がるかもしれません(笑)。
そうですね。ウィンカーにライトにワイパーまでつけてますから、バッテリーも含めて重くなるはずです。むしろ徹底的にいらないものを削る方向もあるのではないでしょうか。
雨を防ぐバリアを発明出来たら、傘のかわりにもなりますし、大ヒット商品ですね。
Posted by cycleroad at November 02, 2005 21:42
 
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