October 03, 2005

技術の発展がもたらす未来形

村田製作先週、テレビや新聞でずいぶん取り上げられましたので、ご覧なった方も多いと思いますが、村田製作所の作った自転車ロボット、ムラタセイサク君です。1990年に発表されテレビCMで話題になった初代から15年ぶりの2代目だそうです。


テレビのニュースでも、かなり取り上げられましたし、あちこちのメディアで露出し、制作費の2千万は、テレビ露出などの宣伝効果から言ったら破格の安さとなったようです。同社は「子どもたちに見てもらって、科学に関心を持ってもらいたい」と語っているようですが、果たして子供たちにインパクトを与えたのでしょうか。

両さん

実は、二輪で自立走行するのは、今どき子供のラジコンのおもちゃでも実現されています。しかも安価です。私もそうですが、昔のラジコンしか知らない今の大人が知らずに見ると、例えばJOJOさんという方が書いているように驚きます。おもちゃも進んでますので、子供にしてみれば、驚くようなことではありません。左のこち亀の両さんも、先進のジャイロテクノロジーとサスペンションによる、リアルなサイクルラジコンと書いてあります。

正直言って、それとどう違うのかなと思ってました。開発した方のブログなどを見ますと、幅3センチの平均台を超低速直進走行したり、寸止めして倒れずにバック走行、自動経路運転、倒れずに停止などができるそうです。画像を認識し、微妙な平衡状態を感知する最先端のジャイロセンサーを搭載し、ハンドル操作でバランスを保ちながら走行するそうです。

停止時はセンサーの電気信号を受けて、腹部に取り付けた金属製の円盤を微妙に回転させ、1秒間に約500回傾きを補正して静止するそうです。ほかにも超音波で前方の障害物や段差などを検知したり、タイヤの回転数などから位置を認識する機能まで持っています。中身を見ると、確かに凄い技術のようです。ラジコンと比べては失礼でしたね。しかし、テレビで見たくらいでは、その凄さはなかなか伝わらないでしょう。

デモンストレーションしていた方が、「ロボットがうまくバランスをとる仕組みを応用すれば、倒れない自転車やオートバイも開発できるのでは」と述べてらっしゃいましたが、実際、将来は、そのようになるのでしょうか。二輪車は本来、高速になれば安定するものなので、子供用自転車の補助輪のようにかえって邪魔です。逆にカーブを曲がるのも大変になってしまいます。

低速時に倒れないということなら、お年寄りには優しい機構かもしれません。でも3輪にすれば簡単格安に同じ効果が得られそうです。いや、そもそも倒れない自転車、バイクの必要性があるのでしょうか。結局、自転車にいろいろな要素を求めると、電動自転車やカートになり、原付バイクになり、オートバイになり、クルマになって行きそうです。

それらと別れて自転車は、純粋に機械的なものとして残り、あくまでも人力のみによって動くものとしてあり、これからもあるのだろうと思っていました。しかし、昨今の状況を見ますと、疑問もわきます。電動アシストはこれだけ普及し、電力を自己供給したモーターにより、自動変速する自転車も販売され始めました。このシステムは、ヨーロッパでも高い評価を受けているそうです。将来自転車は部分的に電動化され、バッテリーやナビゲーションなども搭載され、メンテナンスフリーで、よりコンフォートを追及する方向へ進化していくのかも知れません。

そして、コンフォート以外の自転車は、その需要を減らし、なくなっていく運命なのでしょうか。なぜなら、自転車にスポーツ性を求める人に比べて、移動手段としての快適性やコストパフォーマンス、省力化を求める人は圧倒的に多いのです。日本だけでなくヨーロッパですら、そのような方向性を支持する一般の人の方が多いわけです。

クルマに例えれば、未だにキャブレターを自分でいじるような、今どきオートバイにもないようなエンジンにこだわる、ごく一部のマニアを除いて、ボンネットを開けても、素人にはオイルと冷却水のチェックぐらいしか出来ないような電子制御のクルマが当たり前です。

今現在ですら、周りを見まわせば、ママチャリなどの移動手段としての自転車がほとんどです。サイクリングコースなどに行けば、たくさん会うような気もしますが、比率で言えば圧倒的に少ないわけです。自転車も、一部のスポーツ選手と僅かなマニアを除いて、自分で分解やメンテナンスすらままならないような、電子機器満載の精密電気製品になって行ってしまうのでしょうか。

ムラタセイサク君を見て、そんなことまで考えてしまいましたが、彼は、明日10月4日から千葉県の幕張メッセで開催されるハイテク技術を一堂に集めた展示会「CEATEC(シーテック)JAPAN2005」で一般向けに実演をするそうです。



昨日は季節外れの猛暑だった地域もあるようですが、すっかり秋らしくなって来ました。自転車には、絶好の陽気ですから、いいお天気の日は無駄にしたくないですね。
しかし、場所によっては、うるさいほどトンボが飛んでるなー。

このエントリーをはてなブックマークに追加




Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。

にほんブログ村自転車ブログへ
 自転車・サイクリングの人気ブログが見られます。













この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/cycleroad/50114141
この記事へのトラックバック
朝新聞を眺めていたらふと飛び込んできたニュースに僕はときめいてしまった。 止まっても倒れない自転車型ロボット 村田製作所 世界初 なんとロボットが自転車に乗る時代が来たか!まったく最近の技術の進歩には驚かされるばかりです。がんがん技術開発してください....
ガンダムも近いか!?【メガネ部ログ】at October 05, 2005 02:25
今朝の朝日新聞を読みますと、 京都の村田製作所が自転車ロボットを開発したらしい。 自転車と一体型で、開発費2千万円。 社長は科学に興味を持ってもらえたらと語っています。 子供のころの夢がまた現実に。 村田製作所
夢が現実に【慈悲と愛の戦士】at October 05, 2005 08:39
日記も書ける「AIBO」、簡単な会話も (読売新聞) - goo ニュース TVニュースでアイボの声を聞きましたけど・・・ 「おかえりなさい。疲れた?」と言うアイボの声の方が疲れて聞こえるのは気のせい?? アイボのブログや阪神応援歌はちょっと興味ありますが。どんな内容...
アイボと自転車ロボット【おいしいお茶を。】at October 05, 2005 09:22
村田製作所が、止まっても倒れない、自転車型のロボットを開発しているそうです。 愛称があるそうで、ムラタセイサク君(笑)だそうです。 CMと言い、このロボットと言い、なんとも言えない、センスですね。 ちなみに開発日誌が、ブログであります。 ムラタセイサク2日記.....
止まっても倒れない自転車型ロボット【実践起業!成功への道。blogで人脈は作れるか?】at October 05, 2005 13:07
シーテックで 1番話題の彼に会いました。 ムラタセイサク君 。 自転車をこぐロボット。 動いてるところを見れず(>_<) ロボットは、数年前に話題になった後 そのまま特にもう一段盛り上がることなく時が過ぎてきました。 ところがここ1年くらいの間に、
ムラタセイサク君【秋葉で働く部長のblog】at October 08, 2005 08:49
ITmedia D LifeStyle:ウワサの「ムラタセイサク君」に会ってきました 乗っている人形の機械だけでなくて,自転車も含めて一つのシステムなわけですね。 非常に興味深うございます。 倒れない自転車とかオートバイといった方向には発展してほしくはないけれど(苦笑)
ムラタセイサク君【Kyan's BLOG II】at October 09, 2005 07:21
昨日から幕張メッセで開催中のアジア最大級の映像・情報・通信の国際展示会CEATEC JAPAN 2005、視察名目で今日行ってきた。 松下やソニー等のハイテクAV家電のブースは、大画面薄型TVやブルーレイを前面に押出しているが、厄年的には何と言っても今回の....
CEATEC JAPAN 2005に行ってきた【厄年ぶろぐ】at October 09, 2005 09:32
今日から8日(土)まで、幕張メッセにて行われる日本最大級のエレクトロニクスショー『CEATEC JAPAN 2005』。 昨日のWBSで特集されていましたが、面白そうですね。特に村田製作所の自転車型ロボット『ムラタセイサク君』は凄いなーって感じです。これも行けたら行きたいな...
CEATEC JAPAN 2005【The Lump of Curiosity : Blog】at October 09, 2005 10:22
この記事へのコメント
はじめまして。TBありがとうございます。
確かに子供達よりも大人の方がびっくりしそうですね。最近は両さんの自転車ラジコンなんてあるんですね〜。早速びっくりしました。
Posted by りょ at October 05, 2005 02:31
りょさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も詳しくはないんですが、たまたま見つけました。自転車やバイクのラジコンも、操作したことはない、というか今さら買えないんですが(笑)、あるみたいですね。
Posted by cycleroad at October 05, 2005 07:16
実に豊富な情報で内容がよく分かります。
おっしゃるように自転車の需要は移動用が圧倒的と思います。
昨年、蒜山に行った時、ゆっくり見て回ろうと自転車を借りましたが、高原のことで起伏が多く、乗ったり押したりと疲れたこと。
観光地のレンタルも電動アシストが必要になってきました。特に中高年には。
Posted by とがわ さなえ at October 05, 2005 08:03
とがわ さなえさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
いえ、電動アシストサイクルが悪いと言うんじゃないんです。電動カートや、バイクも必要でしょう。おっしゃるように、便利で需要があることも間違いありません。
ただ、純粋に機械的な自転車も残って欲しいだけなんです。もはや、少数派かもしれませんが。
自転車だって、技術革新が進み、進歩していくに違いありません。便利な機能は定着し、不便なものは淘汰されていくでしょう。しかし、いろいろ派生するもの、バイクなどのカテゴリーに移行するものもあるでしょうが、純粋にスポーツ向けの自転車としても進歩していって欲しいなという願いもあります。実際、その方向も残ると楽観はしてるんですが..。
Posted by cycleroad at October 05, 2005 08:16
TBありがとうございます。
両さんが自転車をこぐおもちゃがあるのですか?
それはすごい、おもちゃの世界は進んでいるんですね。
 実際には、自転車走行がセンサーで傾かないようにする必要はないと思うし、特に子どもたちには2輪を乗りこなせるよう練習をして欲しいと思います。
 最近は乗っていませんが、自転車を走らせるのは気持ちがいいんですよね。
Posted by azami at October 05, 2005 18:35
azamiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
二輪走行って、実は技術的には簡単らしいです。ロボットも二足歩行の方がはるかに難しいとか。
確かに、自転車がバランスまでとってくれる必要はないですよね。人間の機能も退化しそうですし、運動の要素も減ってしまいます。ほかの乗り物もあるんですから。
久しぶりに乗ってみるのもいいかもしれませんよ。
Posted by cycleroad at October 06, 2005 09:10
 
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)