October 08, 2005

二十歳でも老人並になる危険


写真は、BOSE社のノイズキャンセリングヘッドフォン「QuietComfort2」です。電子回路が、騒音の信号波形と逆の音波を即座に生成し、これをヘッドホン内に流して騒音を打ち消す、つまり音に音をぶつけることによって騒音を消すヘッドフォンです。1989年に同社が航空機のパイロット向けに発売したそうですが、現在は類似の商品もたくさん出ています。


ヘッドフォンとしては、いい値段ですが、直販か直営店でしか買えないらしいので、冒頭のリンク先で、レンタルで借りて試してみようかなと思ったこともあったのですが、結局まだ実行していないので、私はなんとも言えません。各社の商品も人によって評価はバラバラのようです。

iPodなど、携帯プレーヤーがさらに小型化したこともあり、自転車に乗りながらヘッドフォンやイヤホンをしている人も増えた気がします。個人の趣味ですから、聞くなと言うつもりはありませんが、周りの音が聞こえないので危険な場合があります。ノイズキャンセルタイプなら、周りの音を消すのでなおさらです。なぜなら音は、予想以上に安全に役立っているのです。

自転車に乗ると、移動スピードが徒歩より速いぶん、感覚は鋭敏になるそうです。これは、より脳が安全に必要な情報を得ようとしているからです。意識せずとも、動物的な本能のようなものです。ほかの部分も安静でいるより緊張して、例えば手に汗をかいて滑りにくくしたりするものです。

視覚情報はもちろんですが、死角になっている部分など、他の人や物体の接近情報を耳で得ています。物音や話し声などが聞こえれば、鉢合わせを予想できたりします。無意識にも気配を察知して危険を回避する確率が高まります。後ろから走行音が聞こえれば、抜かそうとしている自転車がいるのも気づきますし、子供の声がすれば飛び出してくるかもしれません。

実は、最近危険ばかりでないことがわかってきました。それが携帯音楽プレーヤーによる、若年層の騒音性難聴です。研究者によれば、特に問題なのは従来と違い、ジョギングしている間などでも1日中聴きつづける例が増えていることだそうです。若くても聴力は老人並みの若者があまりにも多いそうです。この傾向は、数十年前にウォークマンが登場して以来、ずっと続いていると言います。

携帯プレーヤーによる音楽の聴取がひどく中毒性があると指摘されています。実際の調査でも、騒音性難聴の症状は増加しており、高い周波数の音が聞こえにくくなり、時々軽い耳鳴りがしたり、騒音のある状況で会話が聞き取りにくくなったりするそうです。中には、肩こりや頭痛、めまいの原因にもなります。

医師たちによると、今では音楽を聴くためだけでなく、バスや電車の中で、さらには街中でも、周囲の騒音を遮断するためにイヤホンやヘッドフォンを使っている人も多いと言います。しかし、こうした行為のすべてが聴力の衰えにつながります。この問題の厄介なところは、最初のうちはまったく気づかないことだそうです。繰り返し騒音に曝されつづけ、何年も経ってようやく気がつく場合が多いそうです。

音を聞くのは、鼓膜だと思っている人も多いと思いますが、実は内耳の中の蝸牛(かぎゅう)という器官の中にある「毛」です。蝸牛の中に並ぶ有毛(ゆうもう)細胞にはえている毛が揺れて音を感じるのですが、毛が倒れたり抜けてしまったりすると、元には戻りません。有毛細胞の動きが悪いと難聴に、誤作動を起こした状態だと耳鳴りになります。

繰り返し騒音に曝されつづけると、健康な人でも、驚くべきことに2時間で半分以下まで聴力が落ちます。いわゆる耳の疲れた状態なのですが、なかなか気づかないのだそうです。有毛細胞は、疲労によって傾き始めるため、傾きが少ないうちに疲労回復させることが大事で、8時間休息をとれば元に戻ります。耳が疲れたまま、有毛細胞の毛が倒れたり抜けてしまうと、元に戻らず難聴になるのです。


最近では、バッテリーの性能も上がり長時間音楽を聴くようにもなり、ダメージを与えるレベルにまでボリュームを上げている人も非常に多いと警告しています。電車の中などで時々見かけますが、音漏れで迷惑をかけていることに気づかないことも多いので、ボリュームはなるべく絞るべきでしょう。音量を抑えて毎日1時間なら、比較的安全だそうです。耳が疲れるということは、聞こえが悪くなることですが、きちんと耳を休めず疲れが蓄積して難聴になると、耳の感度が20〜50歳でも本来の4分の1の聴力になってしまうそうです。

作曲家の千住明さんは、十代の頃から音楽仲間といろいろな音楽を聴いてきたと言いますが、そうした仲間の多くは20代前半で聴力の衰えを感じて、非常に後悔しているそうです。そういう友人は耳の不自由を感じながら音楽を続けているそうです。音楽を好きならばこそ聴いたり演奏したりするけれども、耳を酷使していることにも気が付いて耳を休めないと、若いうちに聴力を衰えさせてしまいます。耳を大事にして欲しいと語っています。

サイクルロード的提案としましては、安全と耳休めも兼ねて、自転車に乗ってる時、ジョギングをしている時、道を歩いている時など、空の下では音楽を聴くのをやめてもいいのではないでしょうか。



しかしニシキヘビの発見、止まりませんね。これだけあるのですから氷山の一角で、もしかしたら人知れず大発生してたりして..。庭でもイヤですが、押入れはないですよね。さすがに驚きますよ。あっ、今押し入れにアイロン台しまおうとしていた人とかいたら、脅かしてすみません(笑)。

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この記事へのコメント
サイクルロードさん、毎度お邪魔しま〜す。
私の周辺にいるサイクリストでは、まず見かけませんね。私自身、ロングライドに出かけるときは片方の耳にイヤホン突っ込んでラジオを聞きながら走ることはありますがね。(^^;)ただ、高校生ぐらいの少年少女が両耳塞いでままチャリ漕いでいる姿は目に余ります。おそらく事故も多いと思うのですが、、、。学校や家庭でうるさく言われ、通学時間ぐらい自由に音楽聞きたい気持ちもわからないではないのですが、何とかしなくちゃいけません。

「デカ耳」見たらもう忘年会のことなど考えちゃいましたよ。(笑)
Posted by matta at October 08, 2005 19:53
mattaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ええ。サイクリストには、あまりいないでしょう。私も見かけないですね。
おっしゃるように、高校生や比較的若いママチャリなどのシティサイクル系に乗ってる層ですかね、時々見かけるのは。まあ、基本的に個人の自由ですから、目くじらを立てるつもりはないんですが、周りの音をシャットアウトして、その結果他人に危険が及ぼうと我関せずという姿勢は、いただけません。本人は人に迷惑をかけている自覚はないでしょうが、狭い街中では、お互いに危険回避をしないと事故は防げませんし..。僅かな自由時間に聴くのはいいですが、中毒のように一日中聴く人も増えているようです。難聴の危険なんて言われても余計なお世話でしょうけど。

今度、そういう人を見かけたら、自転車ですれ違いざま、デカ耳やってやってください(笑)。
Posted by cycleroad at October 09, 2005 00:52
サイクルロードさん、はじめまして!
最近こちらのブログを毎日楽しみに読んでおります。

私は毎日往復35kmの通勤を自転車でしておりますが、最近ヘッドフォンをして自転車に乗っている若者を良く見かけます。

私自身も自転車に乗っている間は携帯ラジオのイヤホンを左耳にいれてニュースなど聞いて乗っておりますが、周囲の音を聞き分けられる程度までボリュームを下げて乗っております。

ヘッドフォンをして乗っている自転車を注意深くみているとビミョーにふらついたり、いきなり進路変更したりちょっと怖いです。聴覚はバランスもつかさどっているので、難聴の方は真っ直ぐ歩けないと聞きます。

一番怖いのはヘッドフォンして、携帯メールを打ちながら自転車に乗っている若者には閉口します。

ではでは!
Posted by boss at October 09, 2005 06:27
bossさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
よく見かけられますか。女性で髪に隠れて見えない人もいますよね。
なるほど、三半規管とかですか。進路変更は私も思います。物音を聞いてない分、周りの状況に注意散漫というのもあるでしょう。音楽に気をとられて、イザというとき、反応が遅れるということもあるでしょうし、やはり危ないのは危ないですね。
携帯メールもいますねぇ。最近は若者以外でも(笑)メール打ってるのも見ます。相手が避けてくれるだろうと、前を見もしない人もいますね。そういうもの同士だったらどうなるんでしょう。
35キロはいい距離ですね。毎日読んでいただき、ありがとうございます。
Posted by cycleroad at October 09, 2005 08:31
 
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