October 14, 2005

自転車がアダとなる事もある

朝日新聞の記事東京の大田区で12日、踏切事故で高齢の女性2人が死傷する悲劇が起きました。都内の今年の踏切内での事故死者は、過去十年間で最悪ペースだそうです。


事故の起きた大田区内のJR京浜東北線の踏切では、遮断機が下りた後も、強引に渡る人が毎日絶えなかったようです。非常に見通しがよいため、電車が来ればすぐわかることが、逆に、つい渡ってしまう人を増やしたのでしょう。また、故障中の表示が誤解された可能性も指摘されています。

テレビで現場の踏切の中継を見ましたが、一方が階段になった歩行者や自転車の専用踏切です。遮断機が下りているにもかかわらず、自転車を押して通ろうとする人が映されていました。遮断機のところで、自転車を斜めに傾けてくぐるところが階段で、手間取るぶん、後ろから来た人が詰まっていました。見るからに危険です。

亡くなった方が、徒歩だったのか自転車を押していたのか、などには触れられていませんので判りません。しかし、こうした踏切でなくても、自転車が荷物になったり、かえってアダとなる可能性があります。

今年3月に4人が死傷した東武伊勢崎線竹ノ塚駅の、手動の踏切事故は記憶に新しいところです。この事故で、新聞やテレビのニュースでは、ほとんど報道されませんでしたが、詳しく事故を検証したNHKの特集番組によれば、なくなったお二人は、自転車に乗っていたようです。

遮断機が上がるのを待っていた、一台のバイクがまず飛び出し、それにつられるように自転車が2台、その後を歩行者が続きました。列車の接近に気づき、バイクはとっさにアクセルを吹かして、すり抜けました。バイクもブレーキをかけて、止まって戻るのでは到底間に合わなかったのでしょうから、緊急避難措置でしょう。

続いた自転車に乗った方は、通り抜ける為には、バイクのように加速が効かず、戻るのもすばやく出来なかったという事のようです。とっさに自転車を降りて逃げる時間もなかったでしょう。歩行者でもケガをされた方はいましたが、とっさに戻ったということだと思います。自転車の、すばやくバックしたり、急に加速できないという特性が悲劇を生んだと言えるのかも知れません。もちろん遮断機を上げてしまった係員の責任は別として、ですが。

私鉄のなかには、緻密な踏切の制御により、踏み切りの遮断時間をなるべく短縮している線もあるようです。列車がなかなか来ないのに上がらない遮断機や、駅に停車して、客が乗降しているうちから下がっている遮断機をなくしているようです。開かずの踏切の問題は、沿線住民にとっては毎日のことでもあり、苦痛以外の何物でもありません。こういった取組みもJRには求めたいものです。

しかし現状は、全国に約500箇所も開かずの踏み切りがあります。イライラしますし、飛び出してしまう気持ちも、わからないではありません。ただケガをするのは私たちです。せっかくの便利な自転車が、かえってアダとなってしまう可能性も認識し、くれぐれも気をつけたいものです。



先週くらいから、私の家の近くの交差点の脇に自転車が「落ちて」います。自転車の車輪がひん曲がり、ひと目で事故にあったとわかります。目撃したわけではないので、どういう事故だったのかわかりませんが、押して帰れなかった事故だったことは間違いありません。ふだん忘れていますが、事故のリスクは、すぐ身近にも潜んでいるんですよね。


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京浜東北線・大森―蒲田間の踏切を複数の人が渡ろうとしていたところ,80代の女性が
踏切事故を防ぐには?――待ちきれず進入の2女性死傷【ヒマはなくとも日はまた昇る。】at October 16, 2005 21:02
この記事へのコメント
TBをありがとうございます.

手軽に徒歩よりも早く移動できる手段,自転車.
時として,その動きは多くの制約を受けるのですね.
ブログ中の指摘を見て,ハタと気づきました.

何にしても,踏切を渡る全員が「安全」を優先して
行動をしてもらいたい,そう願います.

こちらからもTBさせていただきますね.
Posted by y*2c at October 16, 2005 21:00
y*2cさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
指摘と言うほどの大したことではないんですが、意外な弱点や危険の芽が隠れていたりするものですよね。
高齢者以外の体力のある人でも、また、踏み切りに限らずともヒヤリとすることがあるかもしれません。
下手をすると生死に関わることですから、自転車も安全運転して欲しいですね。
Posted by cycleroad at October 17, 2005 12:42
 
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