October 16, 2005

未来を切り開く都市への期待

大分合同新聞大分市で「バイシクルフレンドリータウン創造事業」という試みが始まっているようです。新聞の記事を見ただけでは、そんなに目新しいことは書いてありません。しかし、大分市のホームページを見ると、かなり期待が持てる内容のようです。


時々、どこかの自治体が思いついたように、自転車の利用を言い出すことがあります。今までの例では、はかばかしい成果をあげたという話はほとんど聞きません。多くは、きわめて限定的な事業ということもあってか、最初は勢い込んで打ち上げても、利用が伸びなかったり理解が得られず尻すぼみになる場合が多いようです。自治体の首長が代わると全く継続されない例も多々あります。

そんな中で、この大分市の試みが期待出来ると私が考えるのは、コンセプトがしっかりしていること、総合的な事業であること、各セクターの協同をうたっていることの3点が理由です。まず、コンセプトとして、大分市をバイシクルフレンドリータウン、自転車が似合うまちにすると明確に宣言しています。

具体的には、「市民が自転車の便利さ、良さ、乗り方を理解していること」「自転車、歩行者、自動車が互いに思いやりをもって共存していること」「自転車が走りやすい空間、乗りたいときに乗れる環境が整っていること」「自転車が日常生活で快適に利用され、まちづくりに活用されていること」を挙げています。考え方としては文句ないです。

フレンドリータウンまた、地球温暖化や大気汚染など環境問題への対応や運動不足による健康問題、都市部の渋滞の慢性化や違法駐車、事故の増加などの交通問題を、自転車に着目し、その利用を促進することで、ルール、マナーの啓発や自転車利用空間の整備、放置自転車対策、併せて観光、地域振興まで含めて、自転車を活かした特色あるまちづくりを推進し、ひいては、大分市における自転車文化を創造する、としています。

とかく、レンタサイクルだとか、放置自転車の一掃だとか、その再利用といった限定的な事業になりがちですが、大分市の場合、 基本計画を策定し、イベントによる周知を行い、標語やポスターの募集や表彰によって市民の関心を集め、市内の自転車マップを整備し、健康などに与える効果を測定するためのモニターを依頼し、レンタサイクルの整備実験や自転車レーンの設置実験を行い、市民の意見を聞くためのワークショップの開催まで含む内容です。総合的に取り組む意気込みが感じられます。

そして、行政だけでなく、市民、団体、企業などとの連携、協働を不可欠とし、パブリックコメントなどを通して市民の声を取り入れるとともに、参加、協力を求め、「みんなで創り上げよう」という一体感を創出し、機運を高めていくことをうたっています。理想的な姿勢です。

今日のイベント成功させるためには、なんと言っても市民の理解が欠かせません。ほとんどの人は、今さら自転車?と興味は薄いでしょうし、そのポテンシャルを理解している人は少ないはずです。せっかくの事業も利用や参加が進まない可能性があります。逆に、普通なら、利用者の側が行政の積極的な環境整備を求めてもなかなか具体化せず、実現にはかなりの困難を伴うものなので、せっかくの機会を市民の方々は生かして欲しいと思います。

同時に、事業の効果や実感が感じられないと、市政としての評価や事業の継続に理解を得られない可能性があるでしょう。いかに現実的な形にしていけるか、成果を残せるかが求められます。事業を推進するパワーやスピードが必要だと思います。計画の策定や、意見募集、社会実験、イベントばかりでは、何も具体化しない恐れすらあります。実際の予算をつけ、自転車道や駐輪場など目に見える整備がなければ、利用も進まず、成果も見えてこないでしょう。

まだ始まったばかりですので、性急に結果を求めるわけではありませんが、市民の興味を持続させ、推進者達のモチベーションを保つためにも、確実でスピード感のある進展が望まれます。もともと職員提案のようですが、決断した市長や承認した議会にも更なる注力を期待したいところです。

偉そうなことをずい分書いてしまいましたが、それだけ注目し、期待しています。私は大分市民ではありませんが、これが成功すれば、先例として全国のモデルとなり、国民的なコンセンサスも進むかもしれません。後に続く都市が出てくることも含めて、うまく行くといいなと思っています。



私ですら「もすかう」を知ったのはもう1ヶ月近く前ですので、もう流行は過ぎたんだろう、次に来るのは何だろう、とか思っていましたが、ごく最近になって知ったとか話題にしているサイトもあるようですね。「マイヤヒ」ほどはメジャーにならないのかと思っていましたが、ひょっとしたら、これからなのかも知れませんね。


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