November 27, 2005

起こりつつあるムーブメント

BFF先日行われたBFF、バイシクルフィルムフェスティバル2005イン東京について、感想を書いておこうと思います。今回は東京で2日間だけでしたので、興味はあったけど参加出来なかった、という方も大勢いらっしゃったのではないかと思います。


基本的には、ほかでは見られないような映像も見られたし、あまりなじみのない世界も垣間見られて楽しかったです。人によっても感じ方、捉え方が違うとも思いますが、こうしたイベントが行われること自体はいいと思いますし、意義深いですね。自転車の映像ばかりですから、当然ながら自転車好きばかり集まったという感じでした。メッセンジャー関係者の方も多かったようです。

BFFご覧になっていない方に、映像の説明をするのは難しいですし、面白くもないと思いますので、個々の感想は省きます。全体については、はっきり言ってピンきりですね。一応拍手は起きますが、会場に戸惑いのどよめきが起きる作品もあれば、ストーリーも無ければメッセージ性も無いけど楽しさが伝わってくる作品、見ごたえのある片脚のメッセンジャーのドキュメンタリーなど、いろいろです。

上映時間の関係からか、ダイジェスト版で学園祭か何かの記録ビデオのように編集されてしまっていて、期待はずれなものもありました。写っている人の盛り上がりはわかりますが、映像的にも中身的にもあまり面白くないものもありました。こうしたショートフィルムの上映にありがちな冗長なもの、自己満足的なものなどもありましたが、自転車乗りにとっては、全体的には楽しめるものだったと思います。

BFF全体として多かったのは、ニューヨークやサンフランシスコのバイカーのファンキーでアナーキーな映像です。日本では考えられないような走行をするメッセンジャーや、ポップでエキセントリックなストリート系の自転車乗りです。個人的には、今年の夏、自分でも走りまわったところが至る所に出てきたので、とても楽しかったです。もう一つ、BMX系のテクニックを収録した映像も多かったです。私はほとんど経験ありませんが、凄いです。ちょっと挑戦したくもなりました。

日本とアメリカでは、法律も違えば、バイクカルチャーも違い、ノリも違う感じがします。観客も、反応の仕方にまだまだ戸惑いもあったようです。しかし、国やスタイルや車種の違いを超えて、「自転車っていいよな」「自転車は楽しいよね」「自転車に乗れて幸せだよ」というメッセージ、気持ちがひしひしと伝わってくる作品もありました。そのあたりが、日本人の私たちが見ても楽しい理由でしょうし、共感できる部分だと思います。

BFFそしてまた、単に個人的な趣味としてだけでなく、そうした気持ちを皆で共有したいという願望が、多くの自転車乗りにあるのかもしれません。何本か映像にもあった「クリティカルマス」の精神にも通じるのだと思いますが、「道路をクルマに占領されていていいの?」「クルマ文化は違わないか?」「もっと自転車に乗るべきでないかい?」という気持ちを広く訴えたいという部分が、このイベントが始まったいきさつにもあったようです。確実に、そういうムーブメントが世界で起こっていると感じさせるものがありました。

技術的な部分に関しては、自転車に乗車した視点の映像なども多く、いわゆる「酔う」映像もありました。私は後ろの方にいましたので比較的平気でしたが、一緒に行った友人は酔ったと言ってました。素人のカメラと言うと語弊があるかもしれませんが、ふだん何気なく見ている映画やテレビの完成度の高さがわかります。カメラワークの大切さがわかりました。

BFF日本初の試みですし、運営スタッフの方は苦労されたと思いますが、観客動員的には成功だったようです。見込みの数の3倍以上は来てるんじゃないかという感じでした。もちろんそれでも、まだまだニューヨークなどの比ではありません。会場や運営面には不満もあり、課題を残したとも言えますが、初めてなので仕方が無い部分もあるでしょう。

日本初ということですが、こうした映画祭があってもいいと思いますね。主催者も言ってましたが、同じ自転車乗りでも、ロードレースに出る人と、BMXの技を磨く人が出会う機会は多くありません。映像を通じて、いろいろなジャンルの自転車カルチャーを感じるのも面白いと思います。

今後、どのようになっていくのか楽しみでもあります。このイベントを始めた人も来日されていて、「また来年も来て欲しいかい?」というノリで盛り上げていました。でも、毎回アメリカのものを持ってきただけでは面白くないでしょう。向こうの映像を取り寄せて見る部分があってもいいと思いますが、やはり日本とは違う文化も多いです。もっと日本のオリジナリティの部分が出てきて、「来てもらう」映画祭ではなく、日本人みずから盛り上がる「お祭り」になって行けば、もっと面白いのでは、と思いますね。



当日、会場の西麻布の周辺には、さすがに、ふだん止まってないような自転車がたくさん止まってました。知らない人には、やけに放置自転車が多いな、というだけだったかもしれませんが..(笑)。東京を自転車で移動する文化が必要だと、主催者が言っていました。賛成ですね。
しかし上映後、終電を気にせずにパーティーを、とも言ってましたが、個人的には飲んでから自転車に乗るのは賛成しかねます。だいぶ遅れてもいたので、パーティーには参加せず電車で帰りました。

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この記事へのコメント
風邪でキャンセルしてしまったので
どんなものかとても気になっていました。
オフィシャルにも当日の模様がUPされていないし、
あまり参加者のブログみたいなのも見当たらなかったで。。
この記事とても興味深く読ませてもらいました。

私の周りも、とかくパーツなど自転車そのもの、ハードの話に終始しがちな自転車好きが多く、もっとそれを取り巻く環境や、乗る人の気持ちにフォーカスしたメディアやコミュニティがあってもいいんじゃないかと思っていたので
今後のこの動きには注目したいです。
オサレイベントで終わらせないで欲しい。
Posted by RinRin at November 28, 2005 11:31
RinRinさん、こんにちは。コメントありがとうございました。
そうでしたか。確かに感想の記事は少ないようですね。東京ローカルですから、紹介記事はそれなりにありましたが、その中でも実際行かれた方は少ないのかも知れません。
行ったとしても記事にしにくいのだと思いますよ。見た人同士なら話も盛り上がるでしょうが、映像の説明も難しいですし、映画と違ってどこでも上映されてるわけでもないですから。
それは私も思います。趣味の世界だから関係ないという人もいますが、世の中的に肩身が狭いのも残念ですし、もっと自転車好きが声を上げれば、意外に広がっていくものもあるかも知れないと思っています。
ブログでも、パーツやハードの話も趣味として楽しいのですが、ほかにたくさんあるので、あえて違う路線で行こうかと(笑)。
ほかにも世界的なムーブメントが起こってくるかも知れませんね。
Posted by cycleroad at November 29, 2005 00:32
 
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