November 29, 2005

なんで漕がなきゃいけないの

何の写真でしょうこの写真を見て、ああリカンベントね、と思った方、ハズレです。


車高が低くて寝そべったスタイルでこぐ自転車、リカンベントも最近、たまに見るようになって来ました。たしかにリカンベントにも3輪のものがありますし、ハンドルが寝そべったときの腰の位置にあるタイプもあります。



しかし、よく見ますと、ペダルとおぼしき部品がグリップのようになっています。これは、ハンドサイクルと言って、手でクランクを回して走る自転車です。下肢に障害のある方でも乗れる、その意味では画期的な自転車です。おそらく多くの方が目にしたことのあるスポーツタイプの車椅子は、後輪を手で直接回すのに対して、ハンドサイクルは手で回したクランクの回転をチェーンとギアによって駆動輪に伝えています。

ハンドサイクル自転車の部品を利用して、1980年代から作られてはいたようですが、1990年代になって欧米で広まったようです。2000年前後からは、大きな大会も開かれるようになり、去年のアテネ・パラリンピックでも正式種目に取り入れられました。

日本でも徐々に普及し始めているようです。スポーツタイプの車椅子(下の写真)とは別です。スポーツタイプの車椅子は、普通の車イスと同じように車輪を手で回します。こちらもスピードが出ますが、ハンドサイクルも変速のおかげもあって、かなりのスピードが出るようです。

スポーツ車椅子

競技連盟などの関係者は、健常者と障害者の区別なく参加できるスポーツにしたいと考えているようです。ちょっと魅力的です。私も是非一度乗ってみたいです。トレーニングの仕方よっては、上半身の筋肉も鍛えられるようですが、もちろん競技や筋力アップだけでなく、ふだん車椅子で運動不足になりがちな方が、気軽に有酸素運動が出来るアイテムでもあります。

ハンドサイクル

欧米のサイトなどを見ますと、いろんなタイプのハンドサイクルもあるようです。何と呼ぶのかわかりませんが、寝そべり型と前傾型があります。もちろん、オフロードだって走れるわけで、マウンテンハンドバイク(MTHB?)とでも呼ぶべきタイプもあるみたいです。ブレーキのタイプも、個人によって使いやすさが違うので、いろいろなタイプが用意されています。

前傾型

MTHB?

形もいろんなものがあります。前2輪のタイプもあります。折りたたみはわかりませんが、分解して運べるものも当然あります。電動アシストやタンデムも探せばあるでしょう。自転車と共有の部品も多いですから、オーダーすれば、たいていのものは出来るのかもしれません。

前2輪

値段は、20万円以上するようです。シティサイクルに乗ってる方は高いと感じると思いますが、ロードバイクなどなら、そのくらいの値段の自転車に乗っている人はザラにいます。握力の弱い方向けのグリップとか、乗り込みやすいようなパーキングブレーキなど独特の装備もあるようですし、足より非力な分、あまり重量が重くなっても困るでしょう。大量生産するモデルではありませんし、むしろスポーツバイクの値段感覚から言ったらリーズナブルかもしれません。

もちろん、電動車椅子や電動カートといったタイプの需要も多いでしょうが、ハンドサイクルで行動範囲が大きく広がる方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もプライベートで車椅子に接する機会があり、何度も乗ってみて、その移動の大変さは理解しているつもりです。

それでも車椅子を利用されている方の苦労の何十分の一もわかっていないに違いありません。ですから、偉そうに言うつもりは毛頭ないのですが、ハンドサイクルによって、外出できるようになる方が少しでも多くなれば素晴らしいことだと思います。

仲間と

競技会

ところで普通のリカンベントが簡単な切り替えでハンドサイクルになったら面白いと思いませんか?。足で漕ぐのに疲れたら腕に切り替えてもいいですし、障害のある方とハンドサイクルで一緒にサイクリングも出来ます。シェアして共有してもいいかも知れません。おっと、少し話が飛躍しすぎたかもしれません(笑)。

そう考えてみると、以前取り上げたロウバイクも、広い意味でハンドサイクルかもしれません。以前の記事では、フィットネスという面を強調しましたが、腕を回すより真直ぐ引く方が楽だったり、力が入る方もいるでしょう。ハンドサイクルだって、健常者が普通に乗ってもいい訳で、もっと自転車の自由度が広がってもいいのかも知れません。




◇ ◇ ◇

最近、女子高生の間で方言がブームのようです。ブームと言っても、使わなくたっていいのに、わざわざそのための本まで買って研究している子も多いとか。うーん、そういうのは勉強するわけね。もしかしたら、そのうち古文や漢文もブームになったりするんでしょうか。いとをかし、なんて(笑)。そうしたら古文の先生は喜ぶでしょうけど。

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