December 21, 2005

どちらのサイクルを起こすか

駐輪場昨日は自転車の構造面の話を考えてみました。しかし廃棄される自転車を減らすだけでは、駅前の放置自転車の問題が解決できないことも確かです。


機械式駐輪装置多くの自治体で、駅前などの放置自転車には頭を痛めていると思いますが、東京豊島区は「法定外目的税」として、「放置自転車等対策推進税」を表明して、全国的にもニュースになりました。現在も徴収に向け関係者と協議しているようですが、課税対象となる鉄道事業者側の反発も当然の部分があります。豊島区にある池袋などの駅は商業施設も多数集積しているので、迷惑駐輪が鉄道利用者だけとは到底考えられません。多くの商業施設からは徴収しないのは不公平で、取りやすいところから取ると言われても仕方ないでしょう。そもそも、駐輪自転車の所有者に課税しないのもおかしいことになります。

駐輪対策や撤去費用にお金がかかるので、税として徴収したい区側の事情もわかりますが、それだけでは撤去と迷惑駐輪のいたちごっこです。そもそも迷惑な駐輪をなくす方向を目指さねばなりません。税の是非はともかく、放置自転車の根本的な解決は簡単ではありません。豊島区の例に限らず、本質的な対策としては、まず駐輪場を増やすこと、そしてその利用率をあげることでしょう。当たり前の話ですが、実際に駐輪場は空いているのに迷惑駐輪が減らないという例も多く見受けられます。

コイン式駐輪場極論かもしれませんが、やはり駅前の駐輪場は無料を目指すべきではないでしょうか。数百円とは言え、自転車を停めるのにわざわざ支払うのは抵抗感がある人も多いでしょう。地元の駅に通勤で利用している場合なら、駐輪スペースを安定的に確保するためにも納得して支払うことはあるでしょう。しかし多くの人が無料で街角に停めていれば馬鹿らしく思えるのも事実です。特に短時間の駐輪ならなおさらです。少しずつ移動しながら用事を済ましたい場合もあります。

最近、場所によっては駐輪後2〜3時間は無料という、機械式の駐輪場を見ることがあります。新設のスーパーマーケットなどに備えられていたりします。そのお店の利用者はもちろんですが、誘導しているわけではないのに、周辺の迷惑駐輪が減る傾向もあるようです。利用者も迷惑駐輪はわかっていて、無料の駐輪場があれば、多少遠くても停めようとするのではないでしょうか。

2段式駐輪場上段に載せる機械式は、初期費用はかかりますが、人件費を減らせます。それだけでなく、前輪を差し込む形なので整列して停めてもらえます。線を引いただけでは乱雑に停められ入り口をふさいだりしますが、機械式なら整頓する人員も大幅に減らせるはずです。また、課金するとしても、最初3時間無料で、その後1時間10円、最大でも100円などとリーズナブルに料金設定できる点も利用を促進するようです。

街の美観との兼ね合いもあるでしょうが、どうせ駐輪されるなら、乱雑に停められるよりましとする考え方もあります。導入する地区も増え、駐輪場の利用率が上がる例は全国でも出始めているようです。小さなスペースでも設置できるので、地区全体の駐輪場を増やす効果も期待できるでしょう。東京や隣接県などでも場所によって見かけるようになって来ました。

平面積は減少クリックして11/10の記事を大型の駐輪場を増やすのは、土地の確保の点で容易ではないですが、スペース効率をあげる余地がある施設も多いでしょう。誰でも考えつくのは2階式です。建物を2階にするのは費用がかかりますが、駐輪機によれば1階に付き2段に出来ます。単純に考えれば2倍に増えるわけです。また、斜めにすれば高さが上がる分、平面的な面積は減らせて台数も増えます。地味な話ですが、単純平置きの場所も多いはずです。

昨日のテレビのローカルニュースで知りましたが、豊島区の話でも、最近になってJRや西武鉄道などの鉄道事業者が駐輪場用地を提供することを申し入れているようです。駅前の高価な土地かもしれませんが、だからと言って高い料金を取ろうとする単純な発想は避けて欲しいものです。利用されなければ何にもなりません。全面無料は無理でも、最初数時間無料にするだけで、利用を促進する可能性が高いです。

駐輪場から入る料金収入は減るようでも、利用率が増えて増加する部分もあるでしょう。機械による無人化を図って経費節減できる部分もあるはずです。何より、全体として迷惑駐輪の撤去移送費用が減る可能性があります。すぐに効果が見えるか判りませんが、トータルかつ長期に考えるべきでしょう。利用者側も、多少離れていても無料なら利用を心がけるべきです。そして一般的に駐輪場は無料という原則を定着させ、そのことが駐輪場の利用を促進するという善循環を生んで欲しいものだと思います。



蛇足ながら付け加えますと、表題の「サイクル」には循環という意味もあります。当然いい循環を起こしたいものです。
も一つ蛇足ながら、掲載した写真の上にカーソルを移動させますと、一応説明が出ます。
バタバタする時期ですが、年賀状の投函なんかはお済みですか。私はまだです(笑)。忘れないようにしないと..。

このエントリーをはてなブックマークに追加




Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。

にほんブログ村自転車ブログへ
 自転車・サイクリングの人気ブログが見られます。













この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/cycleroad/50263746
この記事へのコメント
 本当に駐輪場や放置自転車の問題って身近ですよね。歩道に止めてある自転車のせいで車いすの方々がいつも迷惑しておられます。私はいわゆるママチャリを乗った事がないのもあって立体の駐輪システムを知りませんでした。あの2階の自転車どうやってとるのかな?とずっと疑問でした。写真を拝見して解決しました。なるほど、斜めにおりてくるんだって。スミマセン。変なとこでヒットしちゃって。
Posted by キルワニ at December 21, 2005 13:49
キルワニさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね。特に徒歩だとなおさら実感します。
そうでしたか。疑問が解けてよかったです(笑)。私達が乗るようなタイプの自転車だと、軽く持ち上がりますが、ママチャリは20キロくらいあったりしますから、持ち上げろという訳にもいかないでしょう。
最近は、いろいろなタイプの駐輪機が出てきているようですが、それでも、まだまだ改良の余地があるのだろうと思います。
Posted by cycleroad at December 22, 2005 12:36
 
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)