January 22, 2006

アートかレースかパレードか

ボルチモア・キネティック・スカルプチャー・レースアメリカのボルチモアに、ちょっと変わった面白いイベントがあります。


美術館日本にも、青森のねぶたとか、岸和田のだんじり、諏訪の御柱祭、浅草サンバカーニバル、札幌よさこいソーラン祭りなど、見て楽しめる祭りはたくさんあります。祭り以外にも、パレードやフェスティバルなどいろいろなイベントが各地で開催されています。しかし、それらとも少し違った催しのようです。

その名も動く彫像レース、「Baltimore Kinetic Sculpture Race」と言うイベントです。写真を見るとわかりますが、人力で動く乗り物のレースで、必然的に自転車がベースとなる場合がほとんどです。思い思いのテーマで作られた手作りのマシンによる自転車レースです。冒頭の写真も、よく見ると汽車をかたどった自転車なのがわかります。

レースと言っても速さを競うわけではありません。むしろノリの良さを審査員にアピールすることがポイントのようです。もともとは酒場での些細な賭けから始まったそうですが、なんと主催は美術館です。アメリカ・メリーランド州はボルチモアの「American Visionary Art Museum」が芸術と技術の融合をテーマに毎年開いているものです。

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大きさも、チームの人数もまちまちです。芸術と言っても、ガラクタや牛乳パック、ペットボトルといった身の回りのもので出来ているものがほとんどです。

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しかし、力の入った作品も多いです。作品を作るところから楽しそうです。

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街をあげてのお祭りで、多数の観客も訪れ、大いに盛り上がると言います。

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必ずしも彫像でなくても構いません。思い思いの作品が出場します。そうそう、コースには途中、池とぬかるんだダートのコースがあるのがポイントです。地上だけ移動出来ればいいというワケではありません。上の写真もよく見ると下部に黒い浮きがついています。

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こちらは、水族館を表現したのでしょうが、左右の浮きにもかかわらず、ホントに水中になりそうです(笑)。

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けっこう大きな池のようです。こちらは芸術性もさることながら、ちゃんと浮いて、水車のような推進装置まで備えています。

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上の写真の右上にいる『亀』が参加者ですが、

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ちゃんと、オールで漕ぐことを考えて作られています。

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必ずしも大がかりなものでなくても参加できます。こちらは、ポリバケツが浮きの役割を果たすようです。よく見ると、後輪のスポークに小さなお椀がたくさん取り付けられています。これで進もうというわけです。

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こちらの跳ね上がったスクリューは全く役に立たなかったそうです。

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これは凄そうです。木工で作られ、緻密に計算された斬新なモデルに見えます。でも実は、ほとんど真直ぐ進まなかったそうです(笑)。

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ほかにも芸術性(?)を追求したものから、走破性にこだわったものまで、見るだけで楽しくなる作品がいっぱいです。

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当然ダートでも悪戦苦闘ですが、観客も出場者も笑いに包まれています。

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バカバカしくも真剣にレースを楽しんでます。

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かなり凝った作品が目白押しです。

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おそらく、この大会でしか乗らないのでしょうが、大勢の観客が訪れるのも頷けます。

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例え転覆しても、設計ミスがあっても盛り上がればいいそうです。そうしたパフォーマンスにもいろんな賞が設けられています。

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観客が手助けしてもいいし、インチキがあっても許されるそうです(笑)。とにかく盛り上がって楽しんだ人が勝ちというスタイルです。

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轢かれているわけではありません。トラブルがあっても、直しながら続行します。

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なんだか日本のアニメのキャラクターに似ていますが、関係あるのでしょうか。

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こちらのポットのデザインも秀逸です。パラソルがフタになっています。

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こちらは、ゴミ問題を訴えたかったのでしょうか、身近にあったのでしょうか(笑)。

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個人で、低予算でも構いません。ビニール袋をつけてパイロンをメガホンの替わりに使っているだけのようです。

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仲良しグループでも家族でも、職場の仲間でも構いません。コスチュームに凝るのも楽しそうです。

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ところで、この写真の中央に以前取り上げたUnwheeldyという自転車が写っています。どのように走るのか興味がありましたが、いろいろなシーンが載っていました。

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ちゃんと浮いていますし、ハイウェイの脇を走行する写真もあります。

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意外と完成度が高そうです。

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他にもユニークな作品がいっぱいです。どちらかと言うと高校や大学の学園祭のノリのような感じもあります。

ボルチモア・キネティック・スカルプチャー・レース

こんなイベントなら、一度参加してみたいものです。製作には、きっと手間も時間もかかるのでしょう。私はなんとなく学園祭を思い出してしまいました。学園祭の思い出と言っても人それぞれでしょうが、一銭にもならないようなことに、夢中で取り組んだ人も多いでしょう。なんであんなに熱中できたのか、学生時代を懐かしく思い起こした人あるのではないでしょうか。

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お祭りなんかもそうです。踊る阿呆に見る阿呆、ではありませんが、自ら参加する楽しさはまた格別です。バカバカしいこと、くだらないことでも、何かに熱中して夢中になる。そんな時間が大人になっても、たまには必要なのかもしれません。



そう言えば、何かを作るのに没頭するなんて時間、最近ないような気がします。久しぶりにプラモデルでも作ってみようかな(笑)。

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この記事へのコメント
なんか、毎年参加している人たちもいて、楽しそうですね。
理詰めや命令では、なかなか人間は動かないのに、楽しいことだと「自発的」動いてしまう。だから、楽しいって感覚、すごく重要なことだと思います。

今年は5月6日の開催です。あと104日。笑ってプラモなんか作っているひまはありません。エントリーに取りかかってください。
Posted by rita at January 23, 2006 07:02
ritaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ほんとですね。時にバカバカしくて無駄なことでも、みんなで力をあわせてやるのが楽しかったりすることもありますよね。
ギクッ。鋭いツッコミ、ありがとうございます(笑)。ボルチモアねぇー、遠いなぁ。日本から参加する物好きなんて、さすがにいないでしょうね。
むしろ日本でやりたいですね。日本の美術館でも手を挙げるところないでしょうかね。
Posted by cycleroad at January 24, 2006 19:34
こんにちは。
今日も1日、高原の町は霧雨模様。しっとりとして、うちのまわりをぷらぷらするには快適です。

冗談抜きで、こういうイベント、日本でも企画したらいかがでしょう。啓蒙活動にもなるし、自転車のイメージも変わるし。政治家にロビーするのも大切だけど、できるところから草の根で立ち上げていくのもありだと思います。世論形成の一環としてこういうお祭りはとてもありだと思います。

続く


Posted by rita at January 25, 2006 18:48
続き

んで、巻き込むなら美術館とか、大学、高校(それこそ、学園祭にからむとか)なんかもありですね。地元の自転車屋とかスポンサーにして(そんなのないか)。市や町も「地域活性」の一環として乗せる。

ある程度そういうことを通して地域社会の意識が変わってきたところで、自転車レーンだとか自転車道へ持っていくことができるんじゃないかなって気がします。

かくいう私も自分の地元でそういうような動き、作っていかなければ、と思ってます。

このブログにはとても勇気づけられます。ありがとうございます。

Posted by rita at January 25, 2006 18:48
ritaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、私は何度か記事にもしていますが、ハンドメイドとか、変り種とか、ギャグとかナンセンスな感じは嫌いではないのですが、こういうノリって日本でウケるでしょうか?。最初は内輪でしか盛り上がらなくても、徐々に巻き込めればいいですが、自転車好きと言っても、いろいろなタイプがいますからね。
純粋にレース系やロングライド系などのイベントならスポーツとして人も集まるかもしれませんが、こういうナンセンスなものは、好き好きですし、それなりにユーモアのセンスも必要ですし、一銭にもならないバカバカしさを楽しむ余裕みたいなものも必要だと思うんですよね。
ものづくりは好きな人も多いでしょうから、手作り自転車レーすのウケ狙い参加もアリって感じでしょうかね。(続く)
Posted by cycleroad at January 26, 2006 00:56
(続き)
昔と違ってネットがあるぶん、やり方によっては可能かもしれませんね。ただ、個人の思いつきから先に進むには、いろいろなハードルもあるでしょうけど。
実現の可能性はともかく、いろいろなスキームも含めて、少し考えてみたいですね。一人では仕方ありませんので機会をみて友人なんかの意見も聞いてみようかな。
本当に実現できたら楽しそうです。そうそう、ritaさんが地元で始められるなら、少なくとも出場は検討しますよ(笑)。
こちらこそ、ブログを通して皆さんに情報や意見や刺激や、いろいろなものをいただいてます。ありがとうございます。
Posted by cycleroad at January 26, 2006 01:13
 
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