March 03, 2006

ケチケチしてるわけじゃない

自転車通勤最近、自転車通勤という言葉も以前よりは、かなりよく見聞きするようになりました。


昨日は、冬の北海道で雪の中を自転車通勤する人たちを取り上げましたが、さすがに雪道通勤はともかく、東京などでも最近は、自転車を好んで通勤に使う人が増えつつあります。もちろん駅までではなく、会社まで直接通勤するスタイルです。最近はいろいろなメディアでも取り上げられたりしています。誰でも出来るわけではないので、ブームやトレンドとまではいきませんが、注目される機会も増えているようです。

それでも、まだまだ一般的でないのは間違いなく、まわりの人からは、定期代をケチろうとしているのではないかと見られたりします。一般の人の常識では考えられないような距離を自転車通勤したりするので、なかなか理解されにくいこともあるでしょう。会社に遊びに来てるような感覚じゃないのかと疑う人も相変わらず存在します。

自転車通勤そんな状況もあって、中には会社に黙って自転車通勤を始める人もいて、実際に通勤手当の不正受給ではないかとトラブルになる例もあるようです。自転車通勤ではありませんが、昨年末のニュースで、ある公務員が新幹線通勤を届けていながら実はクルマを使って通い、通勤手当を不正受給したとして、減給処分と不正分の全額返還を命じられたという事例もありました。他にも公務員の場合は時折ニュースになっています。

こうした事例と同じように、定期代を浮かせようとして自転車通勤していると見られてしまうわけです。会社に黙って始めると、定期代を支給されながらも定期を購入しない場合もあるでしょう。当人にしてみれば、雨の場合は電車を使わなければならないし、途中で降られればタクシーを使ったりすることもあるから、定期は購入せずにその費用に充てようとするわけです。

パンクなどのアクシデントも含めて、自転車通勤にも一定の費用が必要なのは確かですが、黙って始めると、不正受給とみなされてしまうことも多いようです。つまり、実費を支給するのが原則なので、本来不要な費用を勤務先の会社や団体に支払わせたことは、労働契約上の信義則に反する、というわけです。黙って自転車で通えば、通勤経路の虚偽申告とされても仕方ありません。

私も詳しくはないのですが、このあたりは慣習や解釈の問題でグレーな部分もあるようです。普通、通勤手当は当たり前のような気もしますが、専門家によれば、本来通勤費用は労働者が負担すべきものらしいのです。ですから、求人広告にはワザワザ通勤費支給などと書いてあります。実際には支給する会社のほうが圧倒的に多いとは思いますが、元々被雇用者の負担だったものを福利厚生の一環で、賃金の一部として支給するということのようです。

税法上、通勤手当は賃金ですが、決まった金額までは所得税が非課税という理由から、本来の給料と分けて計算されるわけです。課税非課税は税務上の話ですが、賃金であることは間違いないので、使ったか否かにかかわらず受け取れるという解釈もあるのですが、一般的にはマイナーな見方とされています。よって、実際に使わないのに定期代をもらうのは、意図的に虚偽の申告をして騙しとろうとしたのと同じに見られる可能性があるわけです。

自転車通勤もちろん、会社にきちんと申告して自転車通勤しないと、万一事故にあった時に労災の認定がなされない可能性もあります。小さなケガならともかく、場合によっては後々大きな問題になる可能性もあるわけです。まだまだ雇う側には、自転車通勤に対する理解が進んでいないのも申告しない理由でしょうから、もっと広く認知されるようになって欲しいものです。

趣味の延長としてでなく、自転車通勤の社会的な面も注目されるべきだと思います。例えばクルマでの通勤をやめて自転車通勤にしたら、環境によろしいと言うことで、むしろ通勤手当を増額してもいいくらいです。金額が一定範囲内なら税務上も問題ありません。実際、自転車で通勤した方が手当てが高いという先進的な企業や官公庁も少ないながら存在します。

これからの企業や役所は環境に対する取組みが欠かせませんから、こうした制度は会社サイドにとっても検討の余地があるはずです。電車通勤から自転車通勤へであっても、社員の健康への貢献や、満員電車での消耗を避けることによる生産性の向上を見込める可能性があります。実際に、自転車通勤をするようになってから、仕事の能率も上がったという話を聞くことがあります。

距離的な限度はあるでしょうが、それでも知らない人は驚くほど広い範囲から通えるものです。自転車通勤する人が増えれば、駅前の放置自転車だって減るかも知れません。渋滞だって緩和するでしょう。企業は社会的責任という見地から考えれば、自転車通勤を推奨しないまでも、制度は整備してしかるべきです。

もちろん自転車通勤に手当増額というメリットを与えてもいいはずです。今後、一層自転車通勤の認知度が上がるかにもかかっていると思いますが、せめて周囲から、定期代浮かせようとしてるなんて見られなくなることを願いたいものです。



以前、記事にしましたが、「日本初のプロの自転車ロードレースチームが誕生」というニュースが流れました。でもヤフーは全然出ていないようです。しかし一般紙などでの扱いはかなり小さいですね。

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