March 06, 2006

ギョッとさせれば効果も高い

今月2日、アメリカ・オハイオ州で爆発物処理班が出動する事態が起きました。


中日新聞の記事から引用します。


自転車ステッカーに「これは鉄パイプ爆弾」米・オハイオで騒動に

「この自転車は鉄パイプ爆弾だ」−。米オハイオ州で、こう書かれたステッカーが張られた自転車を見つけた警察官が一帯を封鎖、爆弾処理班を呼ぶ騒ぎがあった。ところが、これはフロリダ州を拠点にするパンクロックバンド「This bike is a pipe bomb」の名前。ファンの大学生が自転車に張っていた。

そうとは知らない警察官は文字通り爆弾だと勘違い。AP通信によると、警察官は二日朝、オハイオ大学近くに止めてあった自転車の黄色いステッカーを目にとめ、慌てて大学周辺を封鎖。爆弾処理班を要請した。約百キロ離れた州都コロンバスから到着した処理班は自転車を解体したが、爆弾は見つからず、封鎖は約二時間で解かれ、事情聴取を受けた大学生にもとがめはなかった。


授業が終わって出てきた持ち主も、さすがに驚いたでしょう(笑)。バンド名も人騒がせと言えば人騒がせです。このご時世ですからシャレにならない部分があります。日本語で言えば、「自転車爆弾」ならともかく、「この自転車は鉄パイプ爆弾です」というバンド名が、よりによって自転車に貼ってあるわけですから、警察官が驚くのも無理はありません。

ちょっとおとなしい?バンド名の感覚も日本とは違いますが、自転車にステッカーを貼っている人と言うのも日本ではあまり見かけなくなりました。一部のオーダーで自転車を作る人など、オリジナルなフレームにする人もいますが、普通に街で見かける自転車は、ほとんど買って来てそのままの、いわゆるノーマルの状態で乗られていると思います。

他の国、例えば東南アジアの国々などと比べて、あまり飾り立てるのは日本人の美的感覚に合わない部分があるのかも知れません。ただ、携帯電話なんかにはプリクラやシールを貼っている人もいます。昔、自転車がもっと高価だった頃の子供達なら、自分の愛車を飾り立てたい意識も強かったかもしれませんが、今は自転車がそういう対象になっていないのでしょう。

ところで、そんな部分を逆手にとって、自転車をペンキで派手な色に塗ると、盗難に遭う率が極端に下がるそうです。特に乗るのも恥かしいくらいのデザインやビックリする色使いにすると、鍵をかけなくても盗まれないくらいだと言います(笑)。カギをかけていても盗まれることはあるので、盗難防止には有効な手段と言えそうです。

自転車の盗難は、年間かなりの件数にのぼります。いくら最近はママチャリが安いからと言っても、盗まれる可能性に無頓着では社会的にも無責任です。所有者がいない自転車が増え、放置自転車を増やすことにもなり、資源の無駄にもなります。いわゆる前輪錠だけでは不十分ですが、施錠する固定物がなくてチェーンなどが使えない駐輪場も多いでしょうから、その意味でも一つの選択肢かも知れません。

今どきは、同じ駅だと近くのホームセンターの同じ自転車がたくさん並ぶ光景も見られます。ノーブランドの全く模様の無い自転車も多いですから、派手な色をつければ、大きな駐輪場などで、移動されても発見しやすくなるなど、実用面の利点もあります。

鰐皮デザインただ、わざわざペンキを買ってきて塗るのも面倒と言う人も多いでしょうから、ステッカーを貼る手はあるでしょう。何か目立つシールでも派手に貼っておけば、似たような効果が期待出来そうです。

犯人の心理を考えますと、ひと目でそれとわかる自転車というのは、持ち主に発見される可能性を考えれば乗りにくいし、盗みにくいのではないかと思います。値段の高い自転車でも、市販のノーマルな状態なら遠くからは見分けがつきにくいでしょう。

あまり派手にするのは好き好きですが、スポーツバイクに乗っている人でも検討の余地はありそうです。外観、特にフレームの模様などをカスタマイズする人は多くないと思いますが、盗難防止は別としても、自転車の色や模様に、一台一台もっと個性があってもいいかも知れません。





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