March 13, 2006

さり気ないけどすぐにわかる

今頃、と言われそうですが、シンゲルリンゲンってご存知ですか。


去年、日本に上陸して話題になったアイテムですので、私も最近知ったわけではありません。でも残念ながら(笑)、私は対象者ではないこともあり、直接の関連があるわけでもないので、特に取り上げませんでした。一応、ご存じない方のために説明しておきますと、スウェーデン生まれで世界中に広まった指輪で、英語で言うならシングルリング、すなわち独身者用の指輪です。

シンゲルリンゲンエンゲージリングや結婚指輪があるなら、積極的に独身をアピールする指輪があってもいいだろうという考えから生まれたそうです。なるほど、確かに今まで何故なかったのかと思うくらいのわかり易さです。でも話題にはなるでしょうが、いかにも「恋人募集中」みたいで、日本人は敬遠する人が多いんじゃないかと思っていました。

そんなに何人にも聞いたわけじゃないですけど、友人の独身の女性に聞いても、「面白いけど私はしないな」という感じの反応でした。もちろん男性がしてもいい訳ですが、いかにも彼女を欲しがっているようですし、彼女がいない事をさらけ出しているようで恥かしいとの感想もありました。合コンの時にはつけたり、場所によって外したり使い分けたいという率直な意見もありましたが..(笑)。

シンゲルリンゲン

このリングにはもうひとつ秘密が隠されています。裏側にシリアルナンバーがあり、同じナンバーのリングを持つ人が世界のどこかにいるという仕掛けです。運命の赤い糸じゃないですけど、その辺に夢やロマンがあって乙女心を掴んだのか、意外と人気が出ているようです。考えてみれば、左手の薬指に指輪をしていなければ独身という暗黙の了解もあるわけですし、その意味では、このシンゲルリンゲンをつけても、左手薬指に何もはめなくても同じことなのかも知れません。

基本的に、このシンゲルリンゲンは、どの指にしてもいいそうです。個人的には元々、女性のアクセサリーには全く目がいかないので、後から「今の人、すごい指輪をしてたわね」と言われても、全く見てないことがほとんどです(笑)。当然、このシンゲルリンゲンも全く見覚えはないのですが、人気で品薄という話もあるので、今度少し気をつけてみようと思います。

やはり去年、巷で流行ったホワイトバンドもそうですが、何かを主張するアイテムを身につけることが普通のことになって、抵抗感がなくなってきている人が多いのかもしれません。自転車に乗る人なら、ランス・アームストロングのLIVE STRONGの黄色いリストバンドが有名ですが、確かに、いちいち説明せずともアピール出来る点は便利です。身に付けているだけで、それとわかるので、相手から話かけてもらえたりします。会話のきっかけが出来て見ず知らずの人でも知り合うことが出来たり、同じ意見を持つ同士として仲良くなれる可能性もあります。

シンゲルリンゲン

そう考えると、自転車にもそんなアイテムをつけてもいいかもしれません。特別な色や形のグリップとか、ベルとか、ボトルケージなんかでもいいでしょう。タイヤでは目立ちすぎでしょうか。自転車に乗っていて指輪では目立ちませんが、自転車の部品で、何か特別な意味のあるパーツを作れば、道ですれ違っても、それと気づけます。サイクリスト同士で何か目印となるものが作れれば面白そうです。

プライベートに、積極的に沿道情報などを交換し合いましょうとか、いっしょに走る人募集中とか、ロードレースファンなどをアピールすることも考えられます。このシンゲルリンゲンのようにオリジナリティがあれば、口コミで普及する可能性もありそうです。社会のなかで自転車をもっと活用して行こう、もっと自転車環境の改善を呼びかけて行こうと主張するアイテムを作ることなんかも考えられます。実際に流行らせるのは難しいのでしょうが、もっとサイクリスト同士の交流を促進するようなアイテムがあってもいいのかも知れません。



腕につけるリストバンドは、雨後の筍と言うと語弊がありますが、すでに様々な色のものが数多く存在します。それぞれに主張があるものの、どれが何かを覚えるのは既に困難です。シンゲルリンゲンの場合、主張はそうした社会的なものではなくプライベートなものですが、今後似たようなものが増えると、やはり見分けがつかなくなるのかも知れません。

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