April 24, 2006

自分の力で世界最速の称号を

自転車の魅力にはいろいろありますが、当然ながらスピードが出るというのも大きな要素です。


ママチャリだって時速15キロは軽く出ますから、歩く速度の4倍近くになります。ロードバイクなどに乗っている方なら、その倍の時速30キロでも簡単ですし、あるいはそれ以上の速度を出すことも可能なわけです。ツールドフランスのようなロードレースで、長い時間・長い距離をトップスピードで闘うのはたいへんです。でも瞬間的な速度であれば、条件にもよりますが、かなり出せると思っている方も多いでしょう。

まっすぐ伸びる道路

写真はアメリカ・ネバダ州バトルマウンテン郊外に伸びる州道305号線です。世界でも最もまっすぐ、最も平らで、最もなめらかな路面の道路のうちの1つと言われています。6キロ以上加速できる余裕もあるそうで、軽くこいでもスピードが出そうです。こんな道路が家の近所にあったらと思ってしまいますが..(笑)。

風防

この道路で無風状態だったら、どのくらいの速度を出せると思いますか。無風でも速度を出せば、当然大きな空気抵抗が立ちはだかることになります。写真のような風除けを使って、この人は時速60キロくらい出したそうですが、まだまだです。以前にも取り上げましたが、スピードを出すならリカンベントです。リカンベントに空気抵抗を減らすためのフードをつけたスタイルが最強と言えるでしょう。

砂漠の中の道路

こちらは3輪のリカンベントにフードをつけたものですが、時速80キロくらい出るそうです。写真では速そうに見えませんが、下の動画で見ると、人力とは思えない速さです。WMV形式のほうは、軽飛行機での空撮映像です。砂漠の真ん中で周囲に比べるものが少ないので、よく見ないと速さがわかりませんが、エンジンのついたクルマかと思うようなスピードが出ています。

疾走する様子」(WMV形式のファイルへのリンク)



滑らかな形

中に人が入るわけですし、重さとの兼ね合いになりますから、形も微妙です。こちらは2輪のリカンベントですが、下の写真を見ると、空気抵抗を最小限にする為とても薄いのがわかります。

幅は狭い

この地で毎年開催され、今年の10月2日で7回目になる「 World Human Powered Speed Challenge 」という大会の様子です。人の力だけで速度世界一を争う大会です。単純に最高速だけなら、ツールドフランスなどのトップレベルのロードレースより、はるかに速い世界です。

ピット作業

現在の記録は、2002年にSam Whittingham選手の出した時速81マイル、なんと約時速130キロメートルです。女性の記録は、2005年のLisa Vetterlein選手のもつ時速66.58マイル、時速約106.5キロです。

入念な調整

最近はクルマのレース、例えばF−1グランプリ並みにコンピューターで計算して設計され、風洞実験などでテストされた最新の空気力学に基づくボディが製作されて記録を伸ばしているそうです。

窓が前にある点に注意

もちろん素材も頑丈なカーボンファイバー製モノコック構造のシャシーですし、コンピューター制御のステアリングなども採用されたりしているそうです。とは言え、やはり筋力と体重や精神力といった、生身の人に依存する部分が大きいと言います。

空力ボディ

計測地の標高や勾配、風などの条件によって補正されるのですが、争いはデシマッハに迫るレベルにまで来ています。デシはデシリットルのデシで10分の1、マッハは音速です。マッハ0.1レベルの争いというわけです。

後ろ向きの方が力が入る?

このマシン、仰向けに近いのは同じですが、後ろ向きと言うのか頭の方向へ向かって走るようです。この姿勢、方向での世界記録は、時速約116.6キロだそうです。

ちょっとユーモラスな形

こうした大会は全米各地でも行われ、様々な記録が争われています。いろいろな競技、例えば瞬間の最高速ではなく1時間に進んだ距離を争うレースもあります。世界で最初に1時間で90キロメートルを走破した人には懸賞金が出るそうです。ちなみに現在の記録は1時間で約84.2キロです。

弾丸?

形はともかく、自転車で時速130キロ。この記録を破るということは、人力による乗り物の世界記録を更新するというだけでなく、自分自身の力による世界最速の男(または女)という称号を手に入れることにもなるわけです。

狭そう

普通の自転車で時速130キロは出せませんが、普通に自転車に乗っている人の脚力でも、こうしたマシンに乗れば、かなりのスピードが出せるようです。少なくとも瞬間的な最高速なら、脚力と瞬発力と根性で挑戦できます。普通の人が、陸上の100メートルの世界新記録やロケットエンジンのモンスターカーで世界最高速のレコードを出すなんていうのは現実的ではありません。でも、自転車なら筋力的にも金力的にも比較的身近です。この大会も予選はありますが、誰でも出場出来ます。自信のある方は、「自分の力での世界最速」に挑戦してみては如何でしょう。



とは言っても、シャシーの違いなのか、記録にはずい分バラツキがありますね。体重の差も大きいでしょうし、その点日本人なら有利そうにも思えますが、日本からエントリーしている人はいないようです。かく言う私は脚力に自信がないので..(笑)。

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この記事へのコメント
また寄らせてもらいます
Posted by parabola89 at April 26, 2006 10:09
parabola89さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
お待ちしてます。
Posted by cycleroad at April 27, 2006 20:37
 
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