July 02, 2006

遊び心から生まれてくる明日

トースター何かを購入する時、最終的にデザインが決め手になることは少なくありません。


一般的な工業製品は総じて品質や信頼性が上がり、機能や価格などでは違いが見出せなくなって来ていますし、ある意味当然のことと言えそうです。デザインの優れた製品は、所有の喜びや、生活のうるおいを与える面も見逃せません。好みはあるでしょうが、上の写真のスタイリッシュなトースターも朝食が楽しくなりそうな雰囲気があります。

GECOトースターなどの白物家電を他社製品と差別化するのは容易ではありません。しかし、優れたデザインを採用することは強力な武器となります。

人々の支持を集めてヒット商品になることもありますし、デザインが付加価値やブランドイメージを高め、より高い価格を設定することが出来たりもするわけです。

このトースター、実は残念ながらまだコンセプトモデルの段階で、技術的な問題から製品化出来ていません。ただ似たような原理の製品もないわけではありません。例えばクルマのリアウィンドウです。

ガラスの中に熱線を通して曇りを取るデフロスターや、他にもガラスを使った暖房装置などが開発されていますが、問題は、まだパンを焦がすほどの熱を出すまでには至っていないのだそうです。

トースターがシースルーになったところで、機能的に大幅な進歩があるわけではありませんが、こうした新しいコンセプトが技術開発を呼んで、本当に製品化される可能性はあります。

焼いたまま忘れて出かけてしまう事態を防いで大人気にならないとも限りませんし(笑)、微妙な焼き加減が調節できると好評を博すかも知れません。このトースターもその一つですが、そんな工業製品の新しいデザインをたくさん紹介しているYankoDesignというサイトから、自転車関連のデザインを集めてみました。

まず上の「GECO」は子供用のリカンベントとなっていますが、目新しいデザインが目を惹きます。

未来型リカンベント

こちらも未来を感じさせるデザインです。将来はこんなリカンベントに乗る人が増えるのでしょうか。

LocustLocust

「Locust」と名づけられた折り畳み自転車です。形も変わっていますが、折りたたみ方も実にユニークです。単なるコンセプトモデルかと思えば、シマノのネクサスのような内装システムを採用するなどの具体的な記述もあり、よく見るとブレーキ等もついています。現実に製品化されるかも知れません。ちなみに「Locust」はバッタとかイナゴの意味ですが、なんとなく雰囲気はあります。

スーツケースバイク

こちらは「スーツケースバイク」と名づけられたフォールディングバイクです。その名の通り、折りたたむとスーツケース型になるわけです。

折りたたみ方

このような畳み方になるわけですが、以前取り上げたスクートとよく似ており、持ち運びやすさが重視されています。

サンドイッチ自転車サンドイッチ自転車

こちらは、「サンドイッチバイク」です。一体成型されたフレームがタイヤを挟み込む形になっていて、組立て家具のようにダンボール梱包で発送し、お客が組み立てることを想定しているそうです。

未来型トライク

「Trix」というトライシクル(3輪自転車)です。これも未来を感じさせるデザインです。

バイクバク

自転車本体だけではありません。バイクバグと呼ばれる、自転車同士で話しながら走行するための2ウェイラジオ、つまりトランシーバーです。

光泥除け光るドロヨケ

こちらは光る泥除け、横方向からの視認性を高めます。前後で色が違うのは、ドライバーが道の脇に停まっている自転車の向きを確認できるからです。

ポンプ付き柵

ただの柵に見えますが、空気を入れるポンプ付きです。シンプルですが、自転車を立てかけて施錠するサイクリストには嬉しい設備です。

バイクスタンドバイクスタンド

駐輪機もあります。場所をとらないよう縦にセットして施錠できるようになっています。雨に濡れないのが嬉しいところです。

サイクロック

この写真の緑色の部分がサイクロック(Cycloc)と言って、壁掛け式の自転車ラックです。やはり施錠できるようになっていますが、ビル内の廊下や室内などに設置しても良さそうです。

水陸両用キックボード

自転車ではありませんが、キックボードもありました。コンセプトは「水陸両用」です。水の中では、推進力で引っ張ってくれるわけです(笑)。

水陸両用キックボード

このほか、以前このブログでも取り上げた「TrioBike」や「A−Bike」といった製品も紹介されていました。作者も学生から有名デザイナーのものまで様々です。新しいデザインと言っても、奇をてらいすぎたものや面白みの無いものもあるでしょう。技術的には問題なくても、マーケティング的に実現しそうにないものもあるはずです。

しかし、こうした新しいコンセプトやデザインから、まったく新しい自転車、新しい乗り方や停め方のスタイルが生まれてくるかも知れません。デザインが新たな機能や使い方、ニーズを生み出し、思いもよらない派生商品を生んだり、流行のスタイルとなって大きな市場が誕生することだってありえます。

今の自転車、特にスポーツ系のものは、洗練され、ある意味で完成されたフォルムだとは思います。それでも、日々デザインやコンセプトが模索されています。そんな、決して満足して留まることなく挑戦するスピリットから未来が生まれてくるのは間違いなさそうです。



小泉首相が訪米から帰国しました。以前ブッシュ大統領からセグウェイを贈られたこともある首相ですが、今回、ブッシュ大統領の自転車好きに合わせて、折り畳み式の電動自転車などをお返ししたそうです。ブッシュ大統領の愛車は確か1万ドル以上するはずですし、大統領はその場でまたがって喜んだと言いますが外交儀礼もありそうです。どんな自転車を贈ったのか、ちょっと気になりますね。


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この記事へのコメント
ブッシュ大統領へ送られた自転車は、サンスター技研のインテリジェントバイクAL-14です。
今年の春頃、東急ハンズで見かけて、電動自転車なのにコンパクトで軽量なところに惹かれて購入しました。
たまたまサンスター技研のホームページを見たら、このニュースが載っていて、私と同じ自転車だったのでびっくりしました。
ブッシュ大統領と同じ自転車を持ってると思うとうれしいですね。
Posted by す at July 10, 2006 02:01
すさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうだったんですか。さっそくサンスター技研のサイトで見てみましたら、なるほどブッシュ大統領に贈られたと書いてあります。電動アシストかつ折りたたみと、いかにも技術立国日本的な自転車と言えるのかも知れませんね。
ニュースを聞いて買ったのではなく、先なんですか。偶然とは言え、日本政府の選択と同じだったと言うのは凄いです。悪い気持ちはしないでしょうね。
教えて下さってありがとうございました。
Posted by cycleroad at July 11, 2006 07:18
 
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