January 25, 2007

他人に言われる筋合いはない

街を走るクルマを見ていると、今さらながら実にいろいろな種類があります。


人それぞれに好みがありますし、用途や様々な事情によって選ぶ車種も変わってきます。中には自分好みの改造を施しているクルマもあります。美意識や価値観は人によって違いますから、感じ方もそれぞれでしょうが、周囲に危害を及ぼさない限りどんなクルマに乗ろうと自由です。

本文とは直接関係ありませんたまに黄色いヘッドライトや後ろ向きのフォグランプが眩しいなど、迷惑に感じるクルマもありますが、基本的に何の車種に乗ろうが、他人に文句を言われる筋合いはありません。日本の公道には不釣合いなスーパーカーだろうが、街中で乗るには不便なほど大きい4WDだろうが本人の勝手です。

ある種のステータスとして考えようと、好きな芸能人が乗るクルマに憧れようと、他人の選択を見てどう思うかは別として、人が乗るぶんには関係ないと考える人も多いはずです。例え本人が周囲のヒンシュクや失笑に気づいていなくても、あえて指摘する人は少ないかも知れません。

ただ服装や髪型なら、他人がどんなファッションをしても基本的に関係ありませんが、クルマに関しては必ずしも関係ないとは言えないと考える人が、最近増えているようです。もちろん地球環境を考えてのことです。省エネルギーや温暖化ガスの抑制の観点からは、例え他人の好みだろうと無視できません。

何十人や何百人の努力が1人の行動によってフイになることもあるでしょう。多くの人が協調していかなければ解決しない問題でもあります。日本でも特定のタイプのクルマに乗る人を揶揄する声はあるようですが、欧米では、他人の乗るクルマを積極的に非難する人たちもあります。

Alliance Against Urban 4x4sFUH2.com

主に燃費の悪い4駆車などですが、アメリカ・ゼネラルモータース社のハマーというクルマには非難が集中することも多いようです。大きくてガソリンをがぶ飲みするのが代名詞のようになっているアメリカ車には、他にも大型セダンやピックアップトラックなど、燃費の良くない車種は少なくありません。

しかし、その中でも目立つ存在なのか、ハマーは燃費の悪いクルマのシンボル的存在と見られるようです。ある意味、環境への配慮に乏しいアメリカ車の象徴として槍玉に上がり、悪役を一手に引き受けさせられています。もちろん乗っている人を冷ややかに見る目がアメリカでは広がっているようです。

個人的に、このクルマや乗っている人、あるいはGM社に悪意があるわけではありません。好きな人もあるでしょう。ただ、世の中的には風当たりが強くなっているのも確かなようです。もともと大きなクルマが好まれてきたアメリカで、このような動きがあるのも興味深いところです。

FUH2 Photo Mosaic PosterGguerillastickers.com

東京やその近辺でも、たまに走っているのを見ることがあります。元は軍用車の民生用車種だったそうですが、販売不振で生産終了し、今は別の乗用車をベースにしたモデルなのだそうです。それでも日本の同種のクルマと比べても、その車体の大きさは際立っており、排気量は6千CCもあります。

Green Hummer Project .org日本では流通台数も少なく、ハマーなんて知らない人も多いと思いますが、アメリカでハマーは良くも悪くも有名です。アメリカと言うと、世界最大のCO2排出国であるにも関わらず、地球環境に無頓着な人が多く、ガソリンを湯水のように使うイメージもあります。が、そんな人ばかりではありません。

米国民の中には意識の高い人も多いこと、あるいは意識が変わりつつあることは、(原油高の影響もありますが、)アメリカの自動車市場での売れ筋の変化にも端的に現れています。ビッグ3と言われる自動車メーカーの業績が低迷した原因も、この消費者意識の変化に遅れたことであるのは衆目の一致するところでしょう。

ハマーを槍玉にあげるサイトの中には、自作した自転車の「ハマー」で訴える人もあります。痛烈な批判ですが、わざわざフレームを作り、一生懸命走らせてアピールするところにユーモアがあります。このGREEN HUMMER PROJECTのサイトは、ウィットにも富んでいます。

本物のHUMMERと公園にも入れる

夜間だってGREEN HUMMER PROJECT

これとは別に、Dan Robinsonさんも、やはり自作のハマーでワシントン郊外で行われたパレードに参加したそうです。彼らのパレード中の掛け声は、「もっとガソリンを!」でした。外側は紙が使われているので、雨が降ったら困るところでしたが、幸い天気も味方したようです。

京都議定書から離脱したブッシュ大統領は、石油産業出身でもあるわけですが、つい先日の一般教書演説では、ガソリン使用量の抑制などエネルギー政策の転換を表明しました。原油依存の安全保障面や中間選挙を受けての政治的要素も多分にありますが、アメリカの環境政策も変わっていきつつあるようです。

The Weapon of Mass ConsumptionThe Weapon of Mass Consumption

こうしたタイプのクルマの降雪地や悪路の多い山間部などでの必要性を否定するものではありません。しかし、都市部での使用など環境に配慮しない行動については、今後日本でも人の好みであろうと批判する声が高まっていくのかも知れません。逆にそれに伴って人々の好みも変わっていくのでしょう。

自分の好みのものを消費したり、好きなように行動するのは当たり前のようになっていますが、クルマに限らず、今後は社会の意識も変わって行きそうです。自分の好みや行動について社会的、特に環境の面からチェックする視点が必要になっていくのかも知れません。



私は昨日が最後でしたが、さすがに新年会の季節は終了でしょうか。もちろん飛び飛びで、毎日飲んでたわけではありませんが..(笑)。

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