March 11, 2007

自転車くらいがちょうどいい

先日、見るともなしにテレビをつけていましたら、旅行番組でスペインを紹介していました。


その中に、少しですが街角のメリーゴーランドに子供が乗っている場面が出てきました。日本語で言うところの回転木馬は、正確に言うとメリーゴーラウンド「merry−go−round」ですが、英語では「carousel」と呼ばれることが多いようです。

日本では、入場料を払って入園するような遊園地にあるのが一般的かも知れません。昔はデパートの屋上にあったりもしましたが、どちらかと言えば遊園地のアトラクションの一つとして、観覧車やジェットコースターなどと一緒にあるイメージが強いと思います。

パリのモンマルトルの街角にも突然メリーゴーランドだけが建っているニューヨークのセントラルパーク内にもメリーゴーランドだけ、ぽつりと建っている

しかし欧米の街では、普通の公園や街角の片隅にメリーゴーランドだけを見かけることも少なくありません。日本よりもっと身近に、いきなり単独で設置されているものも珍しくないのです。私もニューヨークやパリといった大都会も含め、いくつか見かけた覚えがあります。

さて、そのメリーゴーランドですが、スペインのグラナダの街角の広場にあるものは、なんと人力です。おじさんが自転車をこいで、その力でメリーゴーランドを回転させているのです。メリーゴーランド自体はフランスで生まれた当初、蒸気機関で動かすものだったそうですが、普通は電動以外考えられません。

Image A.Currell, www.flickr.com
Image delfuego, www.flickr.com

そんな中で人力で動かすメリーゴーランドには、なんとも温かみや人情味があって、いい雰囲気です。小さいですが、人が見ながら動かす安心感があります。もともとは自分の子供用に手作りで作ったものを、子供が大きくなったので、他の子供を乗せることにしたそうです。ちなみに、子供一人1ユーロで3分くらい漕いでくれます。

昔は日本でも、横丁や路地に、濃厚な人と人とのつながりがありました。よく言われることですが、よその子供でも叱ったり、遊ぶ子供たちを見守る温かな視線があったようにも思います。自転車でやってくる紙芝居屋さんとか、駄菓子屋さんとか子供を相手にした商売もありました。

Image mightymanda , www.flickr.comImage Bicycle Merry Go Round, www.donquijote.org

今どきなら、大きなスーパーやショッピングセンターのキッズコーナーなどに、人気キャラクターや乗り物をかたどった子供用の電動の遊具があったりします。そうした電動の乗り物や自動のゲーム機械なども、人件費がかからないなど優れた面がありますが、当然のことながら、人のぬくもりに欠けるのは否めません。

ヨーロッパの街には、古くからの街並みや伝統、文化と共に、個人の商店や街で暮らす人たちの人づき合いや連帯が色濃く残っているところも多いです。マンションや近代的なビルに建て変わり、地域のつながりが希薄になってしまった日本の街と比べるのも無理がありますが、彼我の違いを感じざるを得ません。

こちらの設置場所は不明だが、親たちが漕ぐタイプもあるようだ

今どき、電動ハイテクの乗り物やゲーム機械でないと、日本の子供にはウケないのかも知れません。でも、子供が街の中で接するものは、有無を言わず作動するような機械に溢れています。時々起こる痛ましい事故の例を挙げるまでもなく、危険と隣り合わせの部分もあります。

子供同士遊んでいてるように見えても、それぞれ別々に携帯ゲーム機で遊んでいたりしますし、街中でも他人とコミュニケーションする機会が失われ、子供の対人能力の生育を危惧する声も聞きます。カブトムシが死んでしまったら、電池を交換してくれと売り場に来る子供の話もあります。

文明の発展を否定するつもりはありませんし、昔は良かったという単純な懐古趣味でもありません。しかし、子供への教育的な効果も含めて、子供が触れたり使ったりする物くらいは、もう少しアナログで原始的で、ヒューマンなものに出来るといいのかも知れません。



そんな子供用の電動の乗り物のすぐ脇では、フィットネスクラブがあって、一生懸命エアロバイクを漕ぐ親たちがいたりして(笑)、エネルギーを上手く使えないものだろうかとも考えてしまいます。子供の乗り物も電動のほうが大人はラクに違いありませんが、何でも電力を消費している事実に、改めて気づかされる思いもありますね。

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この記事へのコメント
こんばんは。人力のメリーゴーランドなんてすごいですね。
漕いでいるおじさんにとっては、運動にもなるし一石二鳥
なのでしょうか??
やはり時代がデジタルで進んでいこうとも、アナログ的な
部分というのは、大切なものだといつも感じさせられます。

ところで、down low glowに手を出してしまいました。
詳しくはブログをご覧いただくとして、なかなかいい感触ですよ。あと一週間待てば、レートが5円程も下がったのにと(笑)
悔しがっているところです(当時、1ドル124円程でした…)。
Posted by nori at March 13, 2007 00:40
noriさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おまけに子ども達の笑顔も見られますし、楽しそうですね。アナログで温かみがあって、なおかつ環境にも優しいのが好感できます。気がつかないだけで、他にも自転車くらいでちょうどいいものは多いかも知れません。
おおdown low glow、購入されましたか!ブログも拝見しましたが、なかなか良さそうですね。いや、noriさんの思い切りの良さと行動力には脱帽です。私は、最近夜間にほとんど乗らなくなったこともあるのですが、値段的にも手が出せませんでした。為替的には残念でしたが、この上海市場の急落に伴う急激な円高は、誰も予想出来なかったですから、仕方ないですね。
安全性は多いに高まったと思いますが、夜間走行のリスクは依然としてありますから、気をつけてください。しかし、これだけあれば、大阪で夜間偶然noriさんを見かけてもすぐ分かりますね(笑)。
Posted by cycleroad at March 13, 2007 23:50
こんばんは。やはり自転車の世界ではアナログは無くてはならないものかと思いますね。down low glowもそうですが、ところどころ手作り感があり(笑)、それがかえって人のぬくもりを感じさせてくれます。
昨晩、片側1車線の道路で信号待ちをしていましたところ、年配の男性から「これ、ええなぁ」と声を掛けられました。製品の安全性について1分程話をして盛り上がったところで、信号が青になり、一言挨拶をしてその場を走り去りました。自転車に乗っていて話し掛けられる事はあまりないこともあり(いかつめのアイウエア装着にメットはリアビューですので…汗)、down low glowの歩行者からの視認性が確認されたと感じてます。

そうですね、今、大阪でブルーLEDのdown low glowを見掛けたら、多分私でしょう(笑)ついでにリアビューだともう100パーセント間違いありません。こちらにお越しの際は是非、お声掛け下さい。歓迎しますよ。
Posted by nori at March 15, 2007 00:28
noriさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに自転車は、組み立てたり、パーツを交換したり、自分で手を加えたり、手入れをするといった手作り感があるのも魅力の一因でしょうね。
それは嬉しい体験でしたね。中には変な目で見る人もいるかも知れませんが、やはり見る人は見ているのでしょう。もちろん好みはあるでしょうけど、特にサイクリストなら、ひと目でその視認性や安全面の評価に思い至る人も多いのではないでしょうか。
down low glowは目立つための製品ですから目立つのは当然としても、多くの人が目にすることで、夜間の視認性についての啓発の役割を担っているかも知れませんね(笑)。もしかしたら似たような製品を自分で「手作り」したり、売り出そうと考える商売人も出てくるかも知れません。
時々出かけることがあるので、気をつけて見るようにします(笑)。
Posted by cycleroad at March 15, 2007 23:40
 
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