March 14, 2007

普段気づかぬ事に気づくため

オーストラリアのハワード首相が来日しています。


昨日は日豪安保共同宣言が署名され、日本とオーストラリアは準同盟国とも言える関係に向かいつつあります。ハワード首相は、「日本以上に素晴らしい友、信頼のおける友は太平洋に見当たらない」と述べたそうですが、外交辞令を差し引いても、ここのところ国際的な場面での日豪協力が目立っています。

安全保障面だけでなく、日豪の経済連携協定(EPA)の推進も確認されました。オーストラリアの対日輸出額は中・韓両国への輸出額の合計を上回り、また日本から同国への渡航者が年々増える一方で、豪州から日本への入国者もスキー客などを中心に伸びているなど、両国の経済的な結びつきも強まっています。

さてそのオーストラリアですが、ご存知のとおり観光地としても魅力的な国です。私もシドニーやゴールドコースト、グレートバリアリーフなど東海岸には行ったことがあります。南部や西部などにも是非行ってみたいとは思いますが、日本から遠いこともあって、なかなか果たせません。

Rottnest Islandロットネスト島

そんな中で、ちょっと気になる場所がロットネスト島です。国土も広く、見所もたくさんある中、西海岸のパースの沖合いにある、ほんの小さな島ですが、たくさんの熱帯魚がいる海で泳いだり、サーフィンやダイビングなども楽しめる、地元や観光客にも人気のリゾートアイランドです。

リゾートとしての人気もさることながら、面白いと思うのは全面クルマ乗り入れ禁止で、事実上自転車天国になっているというところです。現地でレンタル自転車を借りて島内を巡るにも、クルマに気をとられることはありません。歩行者と自転車の楽園でもあるわけです。

全ての人が自転車に乗れるわけではありませんから、一部バスはあるものの、本数は少なく不便だそうです。自転車に慣れない人、また、忙しく見所を回りたい人にとっては不便極まりない島ですが、美しい自然と新鮮な空気、島の静けさを楽しむには、むしろ歓迎すべき環境と言えるでしょう。

Rottnest Islandロットネスト島

そもそもリゾートの楽しみ方として、小さな島をクルマで移動するのは似つかわしくないとも言えます。もちろん、環境への配慮としても有効な措置です。起伏も多少あるようですが、自転車好きでなくても、ゆったり自転車を楽しんで、もしかしたら自転車好きになって帰れるかも知れません。

言うまでもなく日本は島国です。実際にクルマの存在しない小さな島はたくさんあると思いますが、こうした人気の観光地でクルマ禁止の決断をしている島は寡聞にして知りません。もちろん島民の方の生活もあるでしょうから、必ずしもクルマを廃止するのがいいとは言いません。

ただ、自然や生態系、歴史的遺産や文化伝統、静かでのんびりした雰囲気といったものを守るため、あるいは観光地として他と差別化するために、クルマ廃止を考える島があっても良さそうなものです。島ではありませんが、観光シーズンにマイカー規制をする観光地も出始めています。

自転車天国自転車の楽園

そんなの自転車好きの「たわ言」と言われればそれまでですが、そうした「クルマレス」な環境、もしくはクルマのない状況を体験する場所があってもいいのではないでしょうか。誰もが気づかないうちに、クルマ依存、あるいはクルマ中心の社会、クルマ優先の街の構造になっていることに気づく機会にもなると思うのです。



海外旅行にも当然飛行機に乗るわけですが、1本のボルトで降りなくなる車輪も怖いものがあります。万一を覚悟して家族にメモをしたためたり、無事着陸して涙を浮かべたスチュワーデスもいたと言いますから、着陸するまでの恐怖は小さくなかったでしょう。今回、怪我人がなかったから良かったようなものの、ボルトが脱落してしまう整備も困りますね。

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