March 20, 2007

オモチャか未来の乗りものか

前回の記事を書いた後、少し気になったので、もう少し調べてみました。


前回取り上げた、Extreme Gravity Competitionという重力によるクルマのレースについては、過去にクルマを扱った多くのサイトでも取り上げられていました。でも、何故かボルボの車輌ばかりです。他のメーカーの参加車輌については、どこもほとんど触れていません。

その他のメーカーが気になったので、もう少し調べてみました。同コンペは公式サイトがあって、Extreme Gravity Race(XGR)というレースとして継続しているようです。XGR in 2007は近日公開となっていますが、サイトは休止中で過去の記録も見ることが出来ません。

なかなか紹介している所がなかったのですが、イタリアのサイト、「Virtual Car」に、他のメーカーの参加車輌も載っていました。話題としては前回で完結していますが、せっかく見つけたので番外編ということにしようと思います。まず左がアウディ、右がベントレーです。ボルボに劣らず、なかなか高い完成度です。

AudiBentley

ベントレーは、前から見るとこんな感じで、レーシングカーのようにタイヤが張り出し安定感があります。でも、人が乗り込んでから、フタをしてあげないといけません。

BentleyBentley

こちらはクライスラー、張り出したタイヤは同じタイプです。やはり空気力学的に似てくるのでしょうか。ただ、このままではペダルをこげるほどの広さはなさそうです。

ChryslerChrysler

次はフォルクスワーゲン、タイヤはボディと一体型です。どこかワーゲンを思わせます。意図的にデザインしているのかも知れません。

VolkswagenVolkswagen

世界最大のゼネラルモータース。個性的ですが、きれいなフォルムです。

GMGM

日本のメーカーもあります。こちらは日産。GMと同じタイヤにも空気抵抗を軽減するカバーがついていますが、印象はまた少し違います。

日産日産

マツダも参加しています。スラントノーズで前方が見やすそうです。

マツダマツダ

メジャーなメーカー以外のチームも参加しています。

Extreme Gravity CarExtreme Gravity Car

クラシックで個性的なものも見えます。段差くらいは、ちょっと手で持ち上げて..。

Extreme Gravity RaceExtreme Gravity Race

うっすら、ハンドルを持つ手とドライバーの顔が見えます。特にボルボの肩を持つつもりはありませんが、美しいラインは、やはり際立っています。

Volvo

下の写真を見ると、いざという時は持ち上げて、部屋の中へしまえる軽さのようです(笑)。

ChryslerVolvo

こんな、幼児の乗るオモチャみたいな「重力車」を改造した「バイシクルカー」について、リカンベントスタイルも馴染みがないですし、面白いけど現実的でない、実現は無理と考えるのが普通なのかも知れません。でも本当に「バイシクルカー」が普及する可能性はないのでしょうか。

環境に配慮したクルマ、燃料電池車や電気自動車も進化を続けて行くでしょう。ただ燃料電池車が普及して「水素」スタンドが整備されたとしても、その水素を取り出すのは、依然として原油や天然ガスからです。電気についても、現在の日本でさえ、その半分を火力発電に頼っており、温暖化ガスを排出し続けています。

 化石燃料が有限であることは自明であり、やはり環境負荷を考えるなら、電車などの公共交通を利用し、置き換えられる部分は自転車にして、都市部では合理的と言えないクルマを排除するのは、至極合理的かつ現実的な考え方です。日本はまだ遅れていますが、環境に先進的なヨーロッパの国を見ても、少なくとも先進国では自然な考え方でしょう。

都市中心部においてクルマの流入を制限し、公共交通と自転車にすることは渋滞対策としても有効ですし、騒音や大気汚染、ヒートアイランド、地球温暖化ガス低減、土地の有効利用と、メリットは少なくありません。今でも、なるべく歩こうと心がける人は多いですが、健康への意識も後押しするでしょう。

現在のように、クルマと混在していては無理がありますが、都市の中心へのクルマの流入を制限して、自転車で安全快適に走行出来れば、多くの人が利用するはずです。電動アシストを利用するのもいいでしょう。自転車の弱点である雨に強く、空気力学的にスピードの出るバイシクルカーが普及してもおかしくありません。

そのためには、都市政策が大きく転換されなければなりませんが、環境問題に関心が高まりつつある昨今、人々の意識も変わりつつありますし、世界の趨勢に影響を受けて大きく変わり始めないとも限りません。クルマが大手を振って通っている現在からは、まだ想像できませんが、可能性がないわけではないと思っています。



もう桜が咲こうかという時期に来て寒いですね。バイシクルカー、風を遮って寒さにも強そうです(笑)。

関連記事

自車は動をやめて転にする日
なかなか簡単ではないが、一日だけ試してみるという日がある。

雨でも自転車に乗れるカタチ
実は、すでに日本でバイシクルカーを開発している会社がある。

どんな天気でもマイペースで
その国産バイシクルカーに、試乗する機会に恵まれたことがある。



このエントリーをはてなブックマークに追加




Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。

にほんブログ村自転車ブログへ
 自転車・サイクリングの人気ブログが見られます。













この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/cycleroad/50738689
この記事へのコメント
はじめまして。
自転車に関して多次元的な見方をされていらっしゃいますね。
とても興味深く読ませていただきました。

自分も自転車をフル活用しています。
http://trike.blog.f2u.com/ -> 「大人が乗れるタンデムトレーラーの紹介です」

現状でも、片道20kmくらいまで、大人二人に荷物30kgくらいは
運んで移動していますが、坂道がつらいです。
走行性能としては、電車移動より少し遅い程度です。

・車幅をもう少し狭く(日本の車道では80cm未満が現実的)
・車重をもう少し軽く
・軽くて丈夫なフルフェアリング
・電動アシストもしくは腕力アシスト
・非同期型、収納型ペダル(同乗者は基本的に乗っているだけだが、気分次第でアシストすることもできる)
・商品の市場流通性(もっと選択肢を多く、もっと安く)

技術やマーケットの問題がもう数歩だけ進めば、
十分、自転車は車に変わるほどのレベルまで来ている
と思います。
Posted by トライク海苔 at January 04, 2008 14:03
トライク海苔さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
「大人が乗れるタンデムトレーラーの紹介です」を私も興味深く拝見させていただきました。日本でトレーラーを利用されている方は海外に比べて圧倒的に少ない中で、使いこなしていらっしゃる様子がよくわかりました。
お書きになった改善点も、ふだん活用されている方ならではの着眼と思います。
技術とマーケットが進化するには、圧倒的にママチャリが普及し、しかも安い日本の市場構造がネックですね。日本での自転車のポテンシャルに対する理解は低く、自転車本来の性能を有効に発揮させ活用している人は、全体から見れば僅かです。
クルマは、自転車に置き換えられるものは置き換えていくべきで、また十分可能だと私も思いますが、まだ世間一般の考え方としては追いついていない部分が大きいように思います。
トレイラーの存在や、非ママチャリの自転車の持つポテンシャルを知らない人も多いですから、そのあたりが、もっと広く知られるようになると、市場も変化し、技術開発や商品展開も変わってくるでしょうね。
Posted by cycleroad at January 05, 2008 23:54
 
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)