April 28, 2007

道ばたの小さな景色写し撮り

日本人には体に染み込んだリズムがあります。


そう言われると、確かに生まれつき持っているようにも感じてしまうのが、いわゆる七五調のリズムです。俳句や短歌、川柳や都都逸は言うに及ばず、親しみやすい唱歌などもそうですし、街角で目にする標語や広告のキャッチコピーにも含まれていたりします。

ふだんは意識していませんが、やはり七五調の音はテンポよく感じられます。古くから様々な調子の詩歌も作られてきたのに、淘汰されて残ったのは七五調の形式というのも、やはり何かリズム的に日本人にピッタリくるものがあるのでしょう。

最近、俳句や短歌が、川柳も含め静かなブームになっています。テレビ番組やネットなども火付け役と目されていますが、10代や20代の若い世代が俳句や短歌を詠み始めています。「ケータイ短歌」などといった形で、新しい文化としても認知されつつあります。

年配の人は、そんな若い世代が短歌や俳句を詠むなんて、と驚くようですが、ケータイやネットという要素はあるにしても、やはりリズム的には老若男女、時代を問わないものがあるのでしょう。ネット上や、テレビでもレギュラーだけでなく特番が組まれたりするほどの人気になっています。

ちなみに、世界的にも俳句はブームと言える状態なのだそうです。日本にいると実感が薄いですが、世界的に日本ブームです。日本食やアニメから「禅」などの精神文化にいたるまで、幅広く日本文化への関心が高まっているわけですが、その中には俳句まで含まれているのです。

日本語が分からない人に俳句が理解できるのだろうかと思えばそうではなく、その国の言語で俳句を作るのです。それぞれに特有のルールやスタイルもあるようですが、リズム感や、言葉を削り、極限まで絞って表現する形式が支持されているようです。

北米を中心とした英語俳句が主ですが、なんと世界中でおよそ70ヶ国語での愛好者がいると言います。もちろん全体からすればマイナーで、そんなに多い人数ではありませんが、俳句は世界中に広がって、「世界俳句」と呼ばれる分野に育ちつつあるようです。



日本では、「写真俳句」とか、「フォト五七五」「デジカメ俳句」などと呼ばれるスタイルも人気になっています。デジカメや携帯電話のカメラ機能を利用して、写真と俳句を組み合わせて作品にするものです。ケータイのメールで投稿したり、ネットやSNSで公開するなど、今どきのツールも駆使されています。

友人同士で写真俳句をメールで送りあう人もいます。ケータイメールというメディアが言葉を削らせる側面を持つのかも知れません。いかに短い言葉に託せるかというゲーム的な要素や、逆に俳句が写真を添付することで理解されやすくなる面もあるでしょう。文学というより、日記やメッセージに近い感じでしょうか。



元々俳句は人に贈るものだったという話を聞いたことがありますが、従来の俳句のイメージからすると、ずっと身近です。デジタル写真プリンターに写真俳句対応機能が搭載されるほど認知度もアップし、著名な俳人の句集に写真つけて発行するなど、出版にも影響が及んでいるようです。

そんな写真俳句ブームの火付け役としても有名なのは作家の森村誠一さんです。もともとご自身は、家に帰ってから俳句を詠む習慣があったそうで、写真が重宝だったわけです。写真と俳句が結びついたことによって、それまで難しく考えていた人が俳句を詠んでみようという気になると述べられています。

多いときには日に3度も徒歩や自転車で近所を巡って写真を撮るそうです。写真と組み合わせることによって平凡な俳句が面白くなったり、季語がなくても写真で表せたりするとも語られています。サイトで氏の作品を見ると、確かに自分でも作ってみたくなる人が多いのではないでしょうか。

必ずしも山川草木を句に読む必要はありませんが、家の中でパソコンに向かっているより、外へ出たほうが題材は多く見つかるでしょう。写真だけ撮って来て、後で整理するときに句を入れてもいいでしょうし、句を思いついたら、ケータイなどに録音しておくのも手だと思います。

さすがに今どき、矢立(筆と墨壷を組み合わせた昔の携帯用筆記具)と短冊を持って行く人はいないでしょうが(笑)、俳句を捻ろうなんて意気込まなくても、出かける時にデジカメかカメラ付きケータイを持ち、気が向いたら写真を撮って、その時の気分をメモするくらいのつもりなら簡単に始められそうです。

自転車で出かけた先で写真を撮るという人も多いと思います。景色のいいところで自らを入れて撮影するのも記念や記録になりますが、写真俳句は景勝地でなく普段のコースでも撮れます。道端で一息入れた時、周囲にある、ちょっとしたもの、草花とか虫とか建物とか、何でも題材になります。

折しもゴールデンウィークです。行楽に出かける人も多いでしょうが、近所にだって普段は目に入らないものがたくさん埋もれているはずです。思いっきり「句になる」景色を求めて自転車を走らせるのも面白いかも知れません。必ずしも公表する必要もないわけですし、気軽に始めてみてはいかがでしょう。



ゴールデンウイークが始まりました。今年は休みの並びが良くないので、近場に出掛ける人も多いようです。今日あたりはそんなに混雑もないようですが、ゴールデンウィークだからと言って遠くに出掛けなくても、近場のサイクリングもいいですね。

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俳句や短歌に限らず、普段やらないことに挑戦してみるのも一興。



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