July 18, 2007

机の隅に埋もれている可能性

机のまわりを整理していたら、古いメモが出てきました。


2004年の12月頃のメモですから、今から2年半ほど前のものです。そのメモの存在すら忘れていましたが、確かテレビを見ていて出てきた、「工学院大学の研究者が世界最小の折りたたみ自転車を開発した」というニュースをメモしたものです。

トレたままだこのブログを始める前ですし、特にこれといった意図はなかったのですが、ちょっと気になったので、後でネットで調べてみようと思ってメモしたような気がします。その番組は、テレビ東京系列のワールドビジネスサテライトで、ご存じの方も多いと思いますが、トレンドたまごというコーナーです。

テレ東のサイトに動画が残っていましたので、どんな自転車だったか思い出しました。リンク先で、小さいですが、その動画を見ることが出来ます。形はいたってオーソドックスな14インチの折りたたみ自転車です。しかし、世界最小というだけあって(当時。今は不明。)、折りたたんだときの小ささが印象的です。

まだ商品化される前のものですから、名称もありません。調べてみても、当時ネット上で報じられていたサイトも残っておらず、断片的な情報しかありませんが、一番小さなコインロッカーにも入るほど小さくたためるというのは、かなり小さいと言えるでしょう。

トレンクルタイヤサイズが8インチなどの極小径車では、全体として更に小さいものもありますが、さすがにタイヤが買い物カートの車輪ほどの大きさなので、乗り心地的には課題があります。14インチという実用的なタイヤサイズでこれほど小さいのは、動画の中でも述べられていますが、さまざまな可能性が広がるかも知れません。

駅のコインロッカーに入るほどのスペースしかとらないのであれば、当然のことながら駅前の放置自転車対策に役立つ可能性があるでしょう。ひょっとすると勤務先のデスクの引き出しにも入るかも知れません。「置き自転車」的な使い方や、気軽に電車で持ち歩いての利用も広がりそうです。

比較のために、同じ14インチのフォールディングバイクで、中型のコインロッカーなら入ると言われているパナソニックのトレンクル(写真)と比較してみましょう。このバイクもかなり小さくたためて人気の高い小径車です。お持ちの方も多いと思います。

スペック表を見ると、55.0X32.5X58.3(単位センチ)ですから、計算すると0.104立方メートル、つまり体積は104リットルになります。一方のこの工学院大学の開発中の自転車は、33.3X47.4X23.9(単位センチ)で、0.037立方メートル、約37リットルです。この差を見ると、その小ささが数字からも感じられるでしょう。

トレンクルをたたむトレンクルをたたんだところ
トレンクルが大きく感じられてしまいます。もちろん変速装置やパーツの問題もあるので、トレンクルが優れていないわけではありません。このサイズで世界最軽量とも言われる優秀なフォールディングバイクです。しかし、体積だけから見ると、そのトレンクルの3分の1近いという大きさは驚きです。

チューブをレール状にしてタイヤを挟み込むなど、たたみ方に今までにない工夫をこらして、特許も出願されています。強度計算によって安全性の問題もクリアしており、当時すでにメーカーからの問い合わせも入っていたようです。試作車は重さが10キロと、大きさのわりに重いので、素材の選択が課題でしょうか。

大学の機械工学の専門家の開発によるこの自転車、あらためて製品化が期待されます。02年の特許出願後5年、テレビに出てから2年半です。新製品の製品化とは、そう簡単なものではないのでしょう。価格などネックとなる課題があるのかも知れません。あるいは、既にマーケティング面から製品化が断念されている可能性もあります。

世界最小寸法に折りたためる自転車特許公開番号2002-200995

たまたま古い話を思い出したので記事にしましたが、おそらく世の中には、たくさんの技術や新機軸が打ち出されても、結局のところ新製品としては日の目を見ないものも多いのでしょう。この自転車に限ったことではありませんが、メーカーの担当者の方には、机の隅に宝が埋もれていないか、もう一度見直して欲しい気がします。



書いていて思ったのですが、2年半前のメモが出てくるなんて、相当に机が散らかっていると思われそうですが、たまたま本の間にはさまっていただけですので、念のため(笑)。

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この記事へのコメント
こんにちはお邪魔します。おっしゃる通り折り畳み自転車には様々な可能性があり、自転車乗りとしては気になる所ですよね。ところでこの自転車私の親戚筋(あまり交流がありませんが)の斎藤工業http://www.aichi-iic.or.jp/co/a8-saito-kogyo/index.htmという会社が試作製造を受け持ったと言う事で私も当時注目していたのですが、それ以来更新もないようで今はどうなったのかわかりません。一度聞いてみてもし何かわかれば又報告します!
Posted by ベロモ at July 18, 2007 22:28
ベロモさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
いろいろな折り畳み方やスタイルがあって、それぞれ魅力的ですしね。
おお、ベロモさんのご親戚が試作されたんですか。何分古い話なので、ご記憶の方もないと思っていましたが、こんな思わぬ情報をいただけるとはビックリです。
もし何かお分かりになったらで結構ですので、是非教えてください。お待ちしてます。
Posted by cycleroad at July 20, 2007 10:30
 
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