July 30, 2007

トラブルを未然に防ぐ気持ち

最近、キレる人が増えていると言います。


頭のいい人ではありません。少し前までなら、「キレる人」と言えば、頭のキレる人、すなわち頭の回転が速い人、頭脳明晰な人、の意味だったと思いますが、今どき、キレる人などと言われたら、「危ない人」の意味であることのほうが多く、褒め言葉と喜ぶどころか、周囲から敬遠されていないか注意する必要があります。

昔だって「瞬間湯沸かし器」などと呼ばれたような、すぐにカッとなる人はいたわけですが、近頃は些細なことでも激怒・逆上し、その結果、衝動的にとる行動も常識を超えるような激しい人、いわゆるキレる人が増えているというのは、多くの人が納得する事実なのではないでしょうか。

ごく直近のニュースを拾ってみても、学校の窓ガラス割りが多発、高校教師同士が殴り合い、住職を傷害で逮捕、妻を殴った夫を逮捕、花火をしていた中高生を蹴った男を逮捕、選挙運動員を殴った男を逮捕、指導警告を受けた女が逆上してパトカーへの器物損壊で逮捕、タクシー運転手を殴った公務員が懲戒など、枚挙にいとまがありません。

悪質なマナー違反も引き金につい先日、すれ違って口論になり傘で目を突かれて重傷という事件もありました。人質立てこもり事件で、犯人の息子が、「父親はキレると何をするかわからない。」と言い、実際に家族や警察官4人を殺傷した事件も記憶に新しいところです。キレてする行動も凶暴化しているのかも知れません。

このほかにも、ニュースにならない事件、警察沙汰にならないトラブルもあるでしょうし、小さなものを含めれば日本全国で相当な数に上るでしょう。キレる人が増えているのは各方面からも指摘されていますし、もはや、キレた人の起こす事件には驚きもしなくなった人が多いのではないでしょうか。

今年上半期の集計では、刑法犯全体が減る中。傷害に至らないような暴力事件は98年の4倍に達するそうです。警察庁は「計画的というよりは、交通トラブルなど、街頭で行き会った人にカッとなり、暴行に至る大人が増えている」と分析しています。鉄道の乗務員や駅員に対する暴力行為が急増しているという報道もありました。

キレるのは大人ばかりではありません。キレる子供が増えていることも以前から指摘されています。むしろ注目されたのは子供のほうが先です。一説によれば、「キレる」という現象が社会問題として一気に注目されるようになったのは、98年、遅刻を注意された男子生徒が中学校の女性教師を刺殺した事件からだと言います。

だとすれば、およそ10年くらいの話になります。もちろん、それ以前からあったものの、「キレる」という言い方をしなかっただけの可能性もありますが、多くの社会学者などの指摘するところによれば、以前とは明らかに違う傾向が顕著になっているのは間違いようです。

その理由についてもいろいろ言われています。子供の場合、アトピーなどのアレルギー疾患や子供にも増えている生活習慣病、食生活の乱れ、テレビゲームの影響、睡眠不足、受験や塾通いのストレス、少子化や核家族化、親の甘やかしや躾の不足なと、さまざまな要因が指摘されてきました。

陰湿なキレ方も大人の場合でも、現代社会におけるストレスの増大、不況やリストラなどのプレッシャー、やはり食生活や生活習慣病など、いろいろ考えられます。電車内での化粧とか飲食といった、周囲に他人が存在しないかのように振舞う、公共でのマナーを省みない人が増えていることの影響もありそうです。

また、これは私の単なる思いつき、邪推で、根拠も何もないのですが、10年と言うと携帯電話が急速に普及した時期と一致します。一時言われたように携帯電話が発する電磁波が脳に影響を与えているなんてことはないのでしょうか。知らないうちに電磁波の影響を受けて脳がキレやすくなるなんて現象はあり得ないでしょうか。

これが、日本だけならともかく、詳しくは調べていませんが、欧米のメディアでも自国でキレる子どもが増えているという報道がなされているのを見たことがあります。もちろん携帯電話メーカーや行政機関は否定していますが、血液製剤やアスベストなど、後から有害性の判明したものはいくらでもあります。

まあ、携帯電話に限らずここ10年の社会の変化は大きいものがあります。インターネットだって、2000年くらいから急速に普及しましたし、もっと他の要因も考えられるでしょう。単に社会の変化ということだけなのかも知れません。しかし、なぜここへきてキレる人が増えているのか、その理由が気になるところではあります。

科学的な説明を試みようとするものもあります。やはり近年注目されるようになった脳内物質が原因と説明する学者もいます。生活習慣の乱れなどによって、脳内物質のセロトニンの分泌が少なくなることによって引き起こされていると言うのです。

マナーの向上をドーパミンやノルアドレナリン、セロトニンなどの脳内物質の分泌によって、やる気がみなぎったり、不安やネガティブな気持ちになったり、冷静で頭の冴えた状態になったりなど、脳の働きや感情などにも脳内物質が影響を及ぼしていると言われています。

そのうちセロトニンの分泌が減ってストレスが加わると、平常心をなくすのだそうです。つまり不規則な生活や食習慣などにより、現代人がセロトニンの分泌を減らしているので、いわゆるキレやすくなる人が増えていると言うのです。以前と比べてイライラすることが増えていることを実感する人もあるかも知れません。

ちなみに、セロトニンの分泌を増やすには、原因となる生活習慣などを改めることも必要ですが、リズムのある運動が有効とされています。セロトニンを分泌する神経を活性化させるため、リズムのある運動なら何でもいいのですが、自転車に乗るのも適しているのだそうです。

交通トラブルと言えば、自転車に乗っていて、ちょっとしたことで路上トラブルになる例も増えています。マナーの悪い人もいますし、カッとなった経験がある人も少なくないかも知れません。確かに危ない場面に遭ったりすれば腹も立ちます。でも、結局はトラブルになって得をすることはありません。

自分がキレて怪我をさせても面倒ですし、相手にキレられて怪我をしてもバカバカしいだけです。あらかじめ、極力トラブルに巻き込まれないように注意するため、キレやすい人が増えていることは頭に入れておいて損はないでしょう。中には不愉快な人もいるだろうと鷹揚に構えたり、寛容の気持ちを持つのも大切なのかも知れません。



自転車を盗んだ犯人から、盗んだことへの謝罪と、おかげで祖父の臨終に間に合った感謝を伝える手紙が届いたという話がニュースになっていました。鍵をかけるよう忠告までするのは余計ですが(笑)、いまどき律儀に商品券まで同封して、こんなこともあるんですね。

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この記事へのコメント
その事件の犯人ブラジル人ですかねぇ。家族を大事にする精神は。だからといって自転車泥棒が許されるものではありませんが、最近「キレる」人間(若者とは言いません)が起こす事件が多いせいか、美談に聞こえてしまいますね。
Posted by s at August 02, 2007 00:00
sさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
在日外国人の可能性は十分ありそうですね。なるほど、ブラジル人かもしれません。
おっしゃるように、このご時世、いまどき聞かない話です。盗人なのに、ちょっと「いいヤツ」かと思ってしまいますよね(笑)。
Posted by cycleroad at August 02, 2007 22:45
 
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