September 25, 2007

たまには潮の香りを楽しんで

この連休は、好天に恵まれた地域が多かったようです。


彼岸というのに残暑の厳しいところもあったようですが、行楽地はどこも大勢の人出で賑わったようです。私は、そのうちの一日、友人に誘われて海へ釣りに行ってきました。ふだん釣りはやらず、これまでにも数えるほどしかやったことはないのですが、天候にも恵まれ、たまの釣りを満喫して来ました。

はじめての釣り超入門 (つり人最強BOOK)防波堤釣り超入門 (つり人最強BOOK)私がほとんど初級者ということもあって、家族連れなどにも人気の、足場の良い有料の釣り場へ行くことにしていました。ところが、かなり早朝出発したにも関わらず、満員で入場できませんでした。もちろんメジャーな趣味なのは間違いありませんし、私が知らないだけかも知れませんが、改めてその人気に驚きます。

友人も、普段そうした釣り場へは行かないらしく、混雑は想定していましたが、予想以上の出足だったようです。結局、準備したものの都合もあり、移動して、施設でもなんでもない普通の岸壁で釣ることにしました。そこは、あまり知られていない穴場の場所ということで、先客や後から来る人も少しいましたが、かなりスペース的に余裕がありました。

釣りには魚という相手がいて、獲物を釣りあげようとする様々な工夫をはじめ、自転車などとはまた違う面白さがあります。私はその面白さの、ほんの一部しか知らないのでしょうけど、釣りには、更に奥の深い楽しさがあるのだろうことは充分に想像がつきます。1千万とも、1千5百万とも言われる釣り人口も頷けます。

釣れる!!楽しい!堤防釣り入門釣魚料理図鑑-我が家でさばこう!うまい魚101(釣り人のための遊遊さかなシリーズ)私は、当然そんなに釣果を期待していませんので、のんびりとした時間を過ごすことが出来ました。釣りをしない人でも、たまにやってみると、いいリフレッシュになります。せっかちな人ほど、釣りに向いているとも言いますが、確かにそういう面もあるかも知れません。

その穴場の場所は当然海に面しているわけですが、陸から見れば、まず普通には知る由もない奥まったところにありました。周囲は人通りのない臨海地域ですし、釣りに興味のある人でも通り過ぎてしまうような入口すら分かりにくい場所です。もちろん、普通の人が通りがかることもあり得ません。まさに知る人ぞ知る穴場です。

近くまで来ても、釣り客がいそうな雰囲気もないので、知る人が増えることも少ないのでしょう。ところが、そんな場所にもかかわらず、レーパンをはいてロードバイクに乗ったサイクリストが何人か様子を見に来ていたのには驚きました。偶然かも知れませんが、案外、双方を趣味として両立させている人も少なくないのかも知れません。

わくわく振投セット私は、こうした岸壁での釣り自体、ほとんど経験がないので、周囲の人の観察も面白いものでした。釣りの道具自体については、見てもよく分かりませんが、多くの人が自転車で来ている点には目がいきます。もちろん、クルマが入ってこられる場所ではないですし、比較的近い場所に住む人なら自転車を使うのも当然でしょう。

しかし、いろいろ観察してみると、うまいこと自転車を使っています。海に向かって出した竿を持たなくていいようにセットする三脚の代わりに、うまく自転車のフレームを使って固定している人もいます。後ろの荷台や前かごを改造して、独自の道具箱やクーラーボックスなどを取り付けている人もいました。

もちろん、魚がかかるのを待つ間、サドルに座って待つことも出来ます。行き帰りの移動のために畳んだ竿を運ぶための工夫も見られます。釣りに来ていて自転車ばかり見てまわるのも変ですし(笑)、近くを通りながら見ただけですが、よく考えて自転車を最適化しているようです。

基本は家と海岸への往復に使うのでしょうが、違う釣り場所へ移動する時や、同じ場所内で少しポイントを変える時でも、道具を片付けることなく、そのまま自転車ごと移動出来てしまうわけです。道具を運ぶのに、手で引く小さなカートを使っている人も見ますが、道具をまとめるベースごと、そのまま移動出来るのは便利そうです。

マルチロッドスタンドセンター竿受

釣りに行く交通手段としてだけでなく、一台で何役にも使って、自転車そのものが便利なアイテムになっています。改造と言うほどではないものの、いかにも慣れた釣り人、年期の入ったベテランの、格好がいいとは言えないけど、実用性優先に工夫したママチャリという感じです。

他にも、駐車した場所で、クルマから折りたたみ自転車をおろし、釣る場所への移動に使っている人も見ました。釣る場所が道路からずっと奥にある場合も多いですし、カートと違って、移動した後もクルマへ戻るのに使ったり、近くに売店やトイレなどの施設のない場合など、余計に自転車が重宝することも多々あるようです。

FIELD BOX SHELL CASEフィッシングクーラー

私がよく知らなかっただけの話で、普通なのかも知れません。ただ、釣りにも単純な移動以外の思わぬ形で自転車が活躍している場面を見て、けっこう感心してしまいました。当たり前のことですが、まざまなシーンで、生活に密着した乗り物であることを改めて実感します。

東京湾の釣り場ガイド 最新版―宮津~観音崎 (BIG1 104)釣りがしたくなる本 (趣味の教科書)こうした釣り用自転車、自分で工夫しながら道具として成熟させていく楽しみもあるのかも知れません。しかし、この場合、あくまで釣りが目的ですから、最初から釣り用の自転車があっても良さそうです。最初から釣りに行くことを想定して製造された車体なら、荷物の固定なども確実に出来るでしょうし、もっと実用性を高められるのも間違いありません。

道具を満載しても、より安定的に走行できれば、結果として釣り人の安全も向上するはずです。釣りを楽しむ高齢者にも優しい配慮となるでしょう。ちなみに、両方の趣味を知る人なら誰でも思い浮かぶのはシマノの存在です。部品ベースになるでしょうが、釣具店にも自転車の販売ルートを広げられそうです。

果たしてマーケティング的にどうなのか、実現の可能性があるのかはわかりません。でも、個人的には、もっと疑問に感じるような企画自転車も目にします。ターゲットも小さくなさそうですし、どこか売り出すメーカーがあっても良さそうです。関係者の方、いかがでしょう、釣具店で売る自転車というのは..。



いわゆるボウズだったからではありませんが、なにぶん初級者ですので、釣果はどうだった、など野暮なことは書かないことにします(笑)。

ところで、以前記事にしたcyclowncircusが来日しているそうです。何ぶん遊牧民的な人たちなので、詳しいことは分かりませんが、東京からから富士山や京都を通って大阪方面へ移動するようです。関西ではイベントも行われる予定と言います。沿道の方は、お近くで見かけるかも知れません。

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