December 24, 2007

クリスマス気分を盛り上げる

今年もクリスマスがやってきました。


商業施設ならどこも、クリスマスが一大イベントであることは間違いないでしょうが、ずいぶん早い時期から街にクリスマスの飾り付けが溢れ、本番までが長すぎて、季節感にも欠ける気がしないでもありません。ただ、さすがに間近になると、Xmas商戦の熱気も手伝って、クリスマス気分も盛り上がってきます。

夜は華やかなイルミネーションが街のあちこちで輝くのもこの時期ならではです。このイルミネーションも、クリスマス気分を盛り上げる重要な要素でしょう。イルミネーションスポットとして話題になることを狙ってか、年々電飾の派手な施設も増えています。

巨大人工ツリーここのところ、個人の家の外側にイルミネーションを取り付ける人も増えています。いつの頃からか、家の中で家族が楽しむのではなく、家の外側を飾って、通りがかった人を楽しませるような飾り付けが増えています。一説には全国で推定百万人とも言われますが、こうした人々のことを「イルミネーター」と呼ぶのだそうです。

暗くなってから住宅街を通ってみると、そうしたイルミネーターのお宅は意外に簡単に発見できるのではないでしょうか。庭の木1本をツリーに見立てるような電飾は、最近ではむしろ地味で、家一面を飾るような派手なものが増えています。隣近所をあげてイルミネーションを飾り、ちょっとした名所になっている地区もあると聞きます。

最初に出始めのころは、商店でもないのに、わざわざ外に向けて、奇特な家もあるものだと正直思いましたが、最近では珍しくもなくなりました。住宅街の暗い通りも華やかになって、通りがかる人を楽しませることでしょう。わざわざ遠方から見に来る人も少なくないと言います。

場合によっては、夜遅くまで点滅しているなど近所でトラブルになったりすることもあるらしいですが、やっている当人の満足度は高く、自らの「作品」に対する愛着や誇らしい思いも強いようです。子供も喜ぶでしょうし、飾り付ける楽しさや、見物客に見てもらう楽しみ、その評価が高まる喜びもあるのでしょう。

ところが、聞くところによれば、結構大変な思いをして飾り付けている人も少なくないようです。かなりの電飾の量で、しかも凝ったデザインが多いですから、準備をするにも一日や二日の休日返上ではとても追いつかないと言います。もちろん費用もバカになりません。

東京ミレナリオただ電飾が点滅するだけは飽き足らず、サンタクロースやトナカイをはじめ、いろいろな形をかたどったり、絵が切り替わったりする凝ったデザインの電飾は、かなり値も張るそうです。中には、そうしたイルミネーションに何百万円という単位のお金をかける人もいると言います。

おそらく、毎年やっているうちにエスカレートしていくのでしょう。もちろん期間中の電気代もかなりのものになるはずです。そればかりか、電飾の見栄えを良くするために、点灯させている間は室内の照明をつけずに、暗いまま部屋で過ごすなどの忍耐も強いられます。電気容量の関係で、余分な電力を使えない場合もあるようです。

当然一ヶ所のコンセントでは足りないため、家中を延長コードの束が行き交っていると言います。備え付けの屋外のコンセントだけでは到底間に合わず、家の中のあらゆるコンセントから室外に配線が出ることから、あちこちの窓が少しずつ開いていて、すきま風が寒くて家族に不評だったりもすると言います。

もちろん、そんなお宅ばかりではないのでしょうが、きらびやかなイルミネーションの陰には、人知れない苦労があるようです。このご時世、地球温暖化防止に逆行するとの非難もあるでしょうし、近所迷惑などの苦情もあるでしょう。ですが、ここでは他人の趣味を、どうこう言うつもりはありません。

しかし、こんな苦労があるとは知りませんでした。そう知った上で見ると、また違った意味で感心します。見物客が増えたからと言って、ゴミなどで悩まされこそすれ、料金を取れるわけでもないでしょう。それでも飾るのは、やはり好きということなのでしょうか。他人には理解できないとしても、趣味とはそんなものかも知れません。

ちょっと連想するのは、デコチャリという趣味です。デコチャリは家ではなく、自転車を派手なイルミネーションで飾ります。このデコチャリも、自転車の車重が相当重くなって、走行するのも大変だと思うのですが、大きくて派手な飾りに電飾を取り付け、わざわざバッテリーなどまで積んでいます。

デコチャリは、デコトラをモチーフにした自転車ですが、年齢によっては、電飾で飾ったトラック、「デコトラ」や、映画「トラック野郎シリーズ」、主演の菅原文太扮する「一番星」の星桃次郎とかを知らない方もあるでしょう。デコトラを知らないと、ちょっと理解しがたい部分があるかも知れません。

ただ、デコチャリ趣味も、当然リアルタイムでは知らないはずの中学生が中心のようです。免許の関係で自転車にしか乗れないという事情もあるのだと思いますが、デコトラ風であるかを問わず、愛車を飾り立てるという趣味を持つ人たちです。下の動画を再生してみてください。



音楽も含め、ちょっとクリスマスからは外れてしまいました(笑)。デコチャリはこの時期に限りませんが、海外には、クリスマスということで自転車を電飾で飾っている方もいらっしゃいます。言うまでもなく、家一軒を電飾を飾るのに比べれば、はるかに手軽です。

←再生マークをクリックすると再生します。

クリスマスイルミネーション自転車←クリックすると動画再生します。

乗っている本人にしてみれば、電飾が点滅していると、おそらく車内を明るくしたクルマと一緒で、周囲が見えにくいのではないかと思います。そういう不便を押してイルミネーションを飾るのは、自分が楽しむというより、道行く人を楽しませることで自分も楽しいという部分なのかも知れません。

自転車一台分くらいなら、クリスマスのイルミネーションで飾るのも容易でしょうが、私の知る限り、日本では聞いたことがありません。新しい趣味として、いかがでしょう。注目され、話題となってテレビ局が取材にくるか、単に変な奴として警官から職務質問を受けるか、微妙ではありますが..(笑)。

自転車イルミネーションSanta's Bike

クリスマスツリー?Xmas Bike

クリスマス自転車ツリー代わりに?

家のイルミネーターのように、クリスマスに自転車をイルミネートするのが流行ったら、それはそれで面白そうですが、少なくとも今は一般的ではありません。スポーツバイクを室内保管されている方なら、家の中で飾るか、クリスマスツリーの代わりに使うくらいのほうが無難なところかも知れません。



クリスマスをさんざん盛り上げる一方で、過ぎた途端、さっさと飾り付けを外して、お正月モードに一転するところも日本らしいと言えるのでしょうね。キリスト教から除夜の鐘を聞いて初詣と、宗教的にも慌ただしい年末年始です(笑)。
何はともあれ、皆さん、メリークリスマス。

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自転車にイルミネーションを取り付ける方法はいろいろあるけど..。



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この記事へのコメント
デコチャリ、最高っす。
これ、
今年最大のヒットかもしれないっすね。

ぜひ実車を見てみたいものです。
Posted by nob06 at December 28, 2007 01:13
nob06さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
好みは別としても、この懲りようには感心しますよね。ただ、決して今年初めて出てきたわけではありません。
マイナーなのは間違いないので、ご存じない方も多いと思いますが、以前からマニアの方がいます。私も詳しくは知らないのですが、昭和の時代からあるのは間違いありません。おそらくトラック野郎の映画が封切られた1970年代後半なのだろうと推測しますが、ちょっとしたブームになった頃もあったようです。
全国にどのくらい愛好家がいるのか分かりませんが、実車を目撃するのは難しいかも知れませんね。
Posted by cycleroad at December 28, 2007 21:13
 
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