March 17, 2008

未来の私たちは何を着て乗る

自転車に乗る時にはサイクルジャージという方も多いと思います。


その派手な色づかいや身体にフィットする形状が恥ずかしいと、特に最初は敬遠する方も少なくないようです。しかし、着てみると自転車に乗るのに適したウェアであることが理解できます。色や形も、慣れるとあまり気にならなくなるのではないでしょうか。

汗をかいても身体に張り付いて着心地が悪くならず、乾きやすい素材で出来ており、風の抵抗が少なく動きやすい形状で、乗車時邪魔にならない背中にポケットがあったりします。プロ選手のユニフォームのレプリカでなくても色づかいが派手なのは、クルマなどからの視認性を高めて安全に役立っています。





そんな優れた機能を持つサイクルジャージですが、デザインやブランドを別とすれば、どれもそんなに大きな違いはないでしょう。そもそも素材や形状など、機能が大きく進化するような製品でもありません。古くなったり破れでもしなければ、そう頻繁に買い替えない人も多いと思います。

Turn signal bike jacketしかし進化は突然やってくるものです。もしかしたらウェアにウィンカー機能が搭載されることになるかも知れません。この“Turn signal bike jacket”、ウィンカーを搭載するのは自転車本体でなく、乗る人間のほうだとは、ちょっと意外性のあるアイディアに感じるのではないでしょうか。

その昔、一時ウィンカーやストップランプを搭載した自転車が発売されていた時代もありましたが、今は見ません。当時は大きな乾電池や豆電球などで構成されていたことを思えば、LEDや薄型のボタン電池、小さなバッテリーなどが開発されている現在なら、むしろあっても良さそうなものです。

昔と比べて大幅に軽いパーツとしてウィンカーをつくることは簡単でしょうが、問題は大きさです。あまり大きくなると重くなり、風の抵抗も受けます。デザイン的にも受け入れにくいものになるでしょう。でも小さくてはウィンカーとしての機能が十分に果たせません。

その点、乗っている人間の背中を使えば、風の抵抗や重さを大幅に増やすことなく、後続車に十分アピールできる大きさが確保できるわけです。その意味では、効果的です。ただし、スポーツバイクの場合は前傾姿勢が強いので、どちらかというとパンツのお尻部分にあったほうがいいかも知れません。

固いウィンカーボックスを背中に背負うのとは違い、これはシャツに縫いこまれています。せいぜい刺繍かワッペンが背中に張られたシャツくらいの感覚しかないと思われます。まさしく着るだけでウィンカーになるわけです。そして当然のことながら、このまま洗えます。

LilyPad ArduinoLilyPad Arduino

これはe-織物テクノロジーと名付けられた布の電子化技術“LilyPad”によって実現しています。Arduinoというプラットホームに構築されたソフトとハードを使って小さなコンピューターチップを布地に織り込むものです。さまざまなセンサーやスイッチと組み合わせることも出来、単なるウィンカー以上の役割を持たせることも可能です。

近い将来、ウィンカー付きシャツが商品化される可能性は十分ありそうです。センサーなどと組み合わせて、例えば曲がる方の袖を脇腹に近づけるだけで方向指示ができたりするようになるかも知れません。安全への効果が認められれば、メッセンジャーはもちろん、通学する学生の制服などに採用されても不思議ではありません。

Turn signal bike jacketただ、歩道を走るママチャリが圧倒的に多い日本では、あまり方向指示器の必要性は高くないと思われます。また、大多数の人はサイクルジャージや自転車用のシャツは着ませんので、普段着に縫いこまれる必要があります。一般にまで普及するには、価格やデザインも重要になってくるでしょう。

単にウィンカーが必要なだけなら、他にも選択肢はあります。リュックやヘルメットなどにウィンカーを組み込んだり、取り外し可能なウィンカーを服やベルトなどに取り付け、洗う時には外すことも考えられます。しかし、こんな縫いこめて洗える半導体チップが普及するなら、ジャージやパンツも劇的に変わる可能性が出てきそうです。

将来実現すると言われるウェアラブルコンピュータは、コンピュータを着るように持ち歩き、着ながら使うものです。このウィンカーシャツも、一種のウェアラブルコンピュータと言えるかも知れません。もっとパーツが進化すれば、背中にディスプレイを縫いこんで、より複雑なメッセージや画像などを表示することも可能になるでしょう。

そうすれば右左折だけでなく、「お先にどうぞ」とか「止まります」などの文字も表示できます。そればかりか、走行中サインが不要なときには広告を表示したり、インターネットに無線接続して、前を走る友人の背中に必要な地図情報などを表示したり出来るようになったとしても不思議ではありません。



まだジャケットの試作段階で、そこまで考えるのは早すぎと言われそうですが、ジャージやパンツが電子化すると、どんな使われ方をするようになるか、想像(妄想?)は膨らみます。もちろん、ただのナンセンス商品として実用化されなかったり、売れずに消えていく可能性もあります。

服に矢印をつけただけの、いわばコンセプトモデル段階でしかありませんが、電子機器の進化は劇的です。ここからは想像のつかない製品に発展する可能性もないとは言えません。折り曲げられる紙のように薄い液晶ディスプレイなども開発されています。そう遠くない将来、自転車に乗る私たちは全身電飾状態かも知れません(笑)。



気がつけば、もう桜の季節もすぐそこまで来ています。だんだん春の陽気になって来ました。道理で眠いわけです(笑)。

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Posted by cycleroad at March 20, 2008 00:11
 
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