May 07, 2008

自転車新時代が到来する前提

このゴールデンウィークに自転車を楽しんだ方も多かったのではないでしょうか。


私も都内を走りまわったり、関西の方へも旅行で出かけたりしたのですが、街でスポーツ系の自転車に乗る人を、以前より見かけるようになった気がします。今年は休日の並びが良くなかったこともあるかも知れませんが、趣味として自転車に乗り始める人が、確実に増えているのは間違いないでしょう。

巷では自転車ブームと言われ、環境にやさしく健康にもいい乗り物として、自転車への注目が高まっています。地域差はあると思いますが、街に出ても、それが実感として感じられる気がするのは、私だけではないでしょう。ここ一、二年は特にそう感じます。

あまり知られていませんが、5月5日は自転車の日でした。5月は自転車月間とされています。そのことは別にしても、メディアで自転車関連のニュースや特集記事、番組が組まれることも着実に増えているようです。このゴールデンウィークを中心に、ネット上から自転車関連のニュースを拾ってみました。(写真にリンクしてあります。)


オリンピック代表伏見「北京で日の丸を」=自転車トラックの五輪代表発表

日本自転車競技連盟は7日、トラック種目の北京五輪代表男女8選手を発表した。男子は6人。アテネ五輪チームスプリント銀メダルの伏見俊昭と長塚智広のほか、ドーハ・アジア大会スプリントを制した北津留翼、渡辺一成、永井清史(以上日本競輪選手会)は初出場。ポイントレースに出場する37歳のベテラン飯島誠(ブリヂストンアンカー)は長塚とともに3度目の五輪出場となった。女子は2人で、スプリントの佃咲江(北海商大研究生)、ポイントレースの和田見里美(中京大)とも初出場。(05/07 時事)


7日、オリンピックの自転車トラック競技の選手が発表されました。柔道や水泳などの人気種目に比ればマスコミの扱いも段違いに小さいですが、是非、北京で日の丸を揚げる活躍を見せて注目を集めて欲しいものです。競技としての自転車は、まだまだマイナーと言わざるを得ませんが、それでも、少しずつは浸透してきているようです。


バイクトライアル2メートルの段差もヒョイ 関でバイクトライアル

国内4カ所を転戦する「全日本選手権バイクトライアル」の第2戦「中部大会・関」が4日、関市小屋名の県百年公園で開かれた。バイクトライアルは、山の急斜面や人工の障害物を設置した落差の激しいコースで自転車を操る。足を着かず制限時間内にゴールできるか、技術や操作の正確性などを競う。(2008年5月5日 中日新聞)










BMX競技自転車が観客魅了、上越

競技用自転車のバイシクルモトクロス(BMX)中越チャレンジカップが4日、上越市の金谷山公園BMXトラックで開かれた。快晴の中、選手たちは起伏の激しいオフロードコースを疾走。豪快なジャンプも飛び出し、観客を魅了していた。会には地元をはじめ、東京や大阪など全国から約180人が参加。子どもからプロ級までのライダーが年齢別に分かれ、スピードを競った。(新潟日報2008年5月5日)









自転車ツアー自転車で巡る七福神 神戸の中高生、2日で島一周

自転車で淡路島を走る「自転車ツアー 淡路七福神巡り」が三日開かれ、神戸市内の中学、高校生ら十九人が参加した。淡路島の自然を満喫しながら、福を招くといわれる七福神を祭る寺を巡礼した。(5/4 神戸新聞)




ロードバイクやMTB、BMXなどスポーツ系の自転車に乗る人も増えていることから、市民参加の大会やイベントなどへの参加者層も広がり、競技としての自転車も少しずつ認知度が上がってきました。連休中も、各地で大会やイベントが開催されたようです。


ベロタクシー三輪自転車「ベロタクシー」が運行開始 札幌

NPO法人エコ・モビリティサッポロが二十六日、排ガスを出さず、環境に優しい三輪自転車タクシー「ベロタクシー」の運行を札幌市内で始めた。(04/27 北海道新聞)




札幌市では、ベロタクシーの運行が始まりました。現状では車道の端をゆっくり走行するしかない場合が多く、必ずしもそのメリットが生かせる環境が整っているとは限りません。利用客が伸び悩む地区もあるようですが、新しい交通機関としてベロタクシーが登場する都市は増えています。


自転車マップ自転車で美濃市の名所巡ろう 市がマップ作製

観光や市民生活に自転車を活用する「サイクルシティ構想」を進める美濃市は、自転車で市内の名所を巡るモデルコースを紹介した「美濃サイクルマップ」を作製した。(2008年05月05日 岐阜新聞)








行政や市民団体、NPOなどが、地元の自転車用観光マップを作る動きも広がっています。観光客に自転車を使ってもらうことで、観光地の新たな魅力をアピールして集客につなげたり、市民の健康増進などに役立てる目的が多いようです。東京や京都などをはじめ、各地で作られてはじめています。


パブソナル自転車荷台がベンチの「パブソナル自転車」展示 環境にもお年寄りや女性にも優しい街に

「みどりの日」の4日、環境問題を考えるきっかけにと、近畿大学産業理工学部建築・デザイン学科(飯塚市)の学生有志が、中央区天神の路上で自作の「パブソナル自転車」を展示した。パブソナルとはパブリック(公共)とパーソナル(個人)を組み合わせた造語。個人の所有物である自転車の荷台をベンチに改造することで、駐輪中は誰でも腰を下ろして休める公的な利用価値を持たせている。(毎日新聞福岡都市圏版 2008年5月5日)


ちょっと面白いのが、近大生の作った「パブソナル自転車」です。まだ実用性や実現性は高いとは言えませんが、ユニークな発想です。


折りたたみ自転車行楽など折り畳み自転車人気

行楽シーズンを迎え、電車や車で容易に持ち運びできる折り畳み自転車が、広島都市圏の販売店で売れ行きを伸ばしている。従来は市街地での利用を中心に小型化や軽量化に重点を置いていたが、スポーツタイプのような本格的な走りも追求した海外メーカーの商品が増加。電車などを使った旅行に持って行き、移動の手段として乗ったり、サイクリングを楽しんだりする人が増えている。(08/5/7 中国新聞)




ローカルニュースでは、折りたたみ自転車の人気が報じられています。休日にクルマで出かけるのは渋滞する上に、ガソリン代も高くなっています。電車と自転車を組み合わせて出かけた方が、よっぽどリーズナブルだと考える人が増えても不思議ではありません。


日本一周69歳 自転車で日本一周 指宿の“鉄人”7000キロの旅に出発

1日100キロ、目標3カ月 指宿市十町の清水義晴さん(69)が3日、自転車での日本1周に出発した。(2008 05/06 南日本新聞)











世界をめぐる退職後自転車で世界を巡り続ける 岡本孝之さん67

会社を退職後、北米やオーストラリア、欧州を自転車で巡る旅を続ける。7年間の走行距離は2万8600キロと地球半周を超えた。(2008年5月6日 読売新聞)






退職後など時間が出来てから、自転車での日本一周や世界を走破しようと挑戦する人は、この時期に限らずローカル版で取り上げられているのが散見されます。歩くのでは時間がかかりすぎますが、オートバイでは自分の力での達成感は得られません。まさに自転車こそ、絶好の手段ということなのでしょう。

日本では、今までも自転車が身近でなかったわけではありませんが、最近の流れとして、ママチャリではない自転車に乗る人が増えています。趣味や健康増進、あるいはスポーツとして乗る人も多く、本来の自転車のポテンシャルに気づく人も増えているはずです。以前より、車道を通る人が増えているのかも知れません。

もちろん、にわかサイクリストが交通ルールを無視した乗り方をしたり、歩道で歩行者と事故を起こしたりするマイナス面もあるに違いありません。放置自転車などの問題も依然として存在します。しかし、全体として、趣味の自転車に乗る人が増えているのは好ましい傾向です。

自転車選手育成一般論として、単に駅までのアシとして使っている人より、趣味のサイクリストの方が、自転車に興味があるぶん、ルール遵守やマナーの面での意識は高くなると思います。マクロのレベルで言えば、自転車に関連するモラルの向上も期待できます。歩道を走るママチャリとは違う、本来の自転車に対する人々の理解も進むでしょう。

車道を通る自転車が増えれば、クルマとの事故やトラブルの増加も想定されますが、一方で道路交通における自転車の位置づけを、社会として考え直すきっかけにもなり得るはずです。今まで中途半端な立場であった自転車の走行環境を見直し、また環境負荷の面からも、積極的にその活用を模索する動きも広がるでしょう。

路上に存在する自転車の圧倒的大多数がママチャリという状況も変わっていくかも知れません。ママチャリを悪いと決め付けるわけではありませんが、歩道をゆっくり走るための自転車として日本独特の発達を遂げた商品であることは一方の事実であり、今まであまりにも偏っていたのは間違いありません。

楽観的すぎると言われるかも知れませんが、私はスポーツバイクに乗る人が増えることで、自転車に乗る人たちのマナーが向上し、社会として自転車走行環境の改善につながることを期待しています。ママチャリ一辺倒の、社会の自転車のイメージを覆し、本来的な意味での自転車への理解が進み、市民権を得ることでしょう。

私たちが自転車に乗る上での様々な環境改善を期待するには、なんと言っても、スポーツバイクがごく一部の限られた人たちのものでなくなる必要があります。中には、傍若無人な入門者もあるでしょうが、大きな視点で見れば、昨今の傾向はとても喜ばしいことではないでしようか。



並びが悪かったとは言え、大型連休も終わってしまうと、ちょっと寂しいものがありますね。平日モードに早くもどさねば..。

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スピードや距離だけではなく
2007年のゴールデンウィーク期間のイベントについての記事。

全国自転車スクラップブック
2006年のゴールデンウィーク期間のできごとについての記事。



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