May 10, 2008

無理な話と諦めてはいけない

写真スポーツバイクに乗る人なら、おそらく家にカタログや自転車雑誌の1冊や2冊は転がっているのではないでしょうか。


暇な時に、うっかりそんなものを見ていると、どうしても新しいモデルの自転車やフレーム、パーツなどに目移りしてしまいます。新素材や新技術の盛り込まれたフレームに、軽量でハイグレードなパーツなど、いろいろと欲しくなってしまうのは私だけではないでしょう。

大手メーカーのスポーツバイクの多くは毎年新しいモデルが出ますし、今乗っているのとは違う種類の自転車も欲しくなります。ロードバイクに乗っているならMTBで里山にも出かけたいとか、フォールディング・バイクもあれば便利だとか、街乗り用にクロスバイクが一台欲しいとか、いろいろと欲が出てきます。



そんなサイクリストは多いに違いありませんが、そうそう何台も自転車を買えるものではありません。私の場合、もちろん財布の中身や、家族の白い目(笑)などの問題もあるのですが、買い替えるのではなく、買い増して台数が増えることになると、収納場所の問題も出てきます。

普通にママチャリにしか乗っていない人が聞くと驚かれると思いますが、私も多くのサイクリストの例に漏れず、自転車を室内に保管しています。屋外に保管すると、例え屋根があったとしても錆びたりしますし、いたずらや盗難のリスクも出てきます。スポーツバイクに乗る人で室内保管している人は少なくないでしょう。

ただ、広い家に住んでいる人はいいですが、特に都市部の集合住宅などの場合は、保管するための室内のスペースの確保も簡単ではありません。玄関やベランダなどが候補になるものの、私もそうですが既に複数台保管していると、新たなスペースを確保するのは、なかなか難しいものがあります。

デュアルタッチバイクスタンド郊外の一軒家であれば比較的間取りも広いでしょうし、敷地内に収納庫などを設置できるかも知れませんが、集合住宅の場合そうもいきません。居間や寝室にも置いたりすることになりますが、家人には不興を買うでしょう。中には、車庫に置いたマイカーの中に毎回収納している人もいると聞きます。

もちろん、人それぞれ、住んでいる家によるわけですが、一般論として、日本の住環境は決して良いとは言えません。欧米と比べて「うさぎ小屋」と揶揄される日本の住宅事情ですから、自転車の室内保管スペースの確保に苦労しているサイクリストは少なくないのではないでしょうか。

そもそも、一般的な庶民の住む日本の家屋は歴史的に見ても大きくはありませんでした。石の文化である欧米と、木と紙の文化である日本とは構造的にも違いますが、茶室などの例を挙げるまでもなく、また盆栽や箱庭などに代表されるような日本人の感覚から言っても、住まいがコンパクトだったことは間違いありません。

「立って半畳、寝て一畳」ではありませんが、日本人の生活には、そんなに大きなスペースを必要としなかったのもあります。リビングルームとしての日本の和室は、ちゃぶ台を置けばダイニングルームに、布団を敷けばベッドルームにもなります。兼用は省スペースで合理的とも言えますが、多くの部屋を必要としなかったのは確かです。

バイクハンガーしかし、日本人の生活も大きく様変わりしました。家具や家電などの耐久消費財も増え、また大型化し、あるいはパーソナル化して台数が増えました。生活用品や衣料から趣味の品までモノが溢れ、それらを配置したり収納するスペースが多く必要となったわりには居住空間は増えず、相対的に手狭になっています。

狭い国土だから、と言われるとそんな気もします。しかし、全体を見れば確かに山がちですが全く土地がないわけではありません。都市へ人口が集中する傾向はありますが、都市も近郊なら利用されていない土地はまだまだあります。これから人口も減るわけですし、国土の狭さが住宅の狭さの理由にはならないでしょう。

問題は地価の高さということになりそうです。延べ床面積が大きくなれば、住宅価格や賃料は上がります。住居費にも限度がありますから、ある程度の面積で我慢せざるを得ません。一時期、順調に広くなってきた日本の住宅面積も、ここのところ頭打ちです。所詮、広い家は高嶺の花なのでしょうか。

私は、日本の住環境の改善は不可能ではないと思います。全体として今より居住空間の底上げを図るため、例えば、住宅の最低床面積の拡大を建築基準法などの規制で誘導することはできるでしょう。住宅の面積は、一定の広さ以上にすることを義務付けるなどすれば、今後供給される住宅から広くなっていきます。

ワンアップバイクホルダー実際に、都市部の自治体では、投資用のワンルームマンションなど床面積の小さな住戸を規制するところが出てきています。単身者ばかりが増えて、歪な住民構成になることを嫌っているわけです。もっと広範囲に、日本の住宅の床面積を大幅にアップさせるような法律が施行されたとしても、決して不自然ではありません。

確かに、ごく短期で見れば住宅の価格は上がってしまうかも知れません。でも、住宅も需要と供給のバランスで値段が決まることには変わりありません。購買力との差が開けば売れないので、坪単価も地価も下がることになります。結局、広くなっても人々の手が届く価格へ収斂していくことは間違いないでしょう。

一般に居住空間が広がると、耐久消費財をはじめとする消費が伸びると言われています。自転車に限らず、今まで置く場所がないと諦めていたものでも買えるようになります。単位面積当たりの価格が下がれば、住宅の買い替えや建て替え需要も伸びるでしょう。住宅産業は、すそ野の広い産業ですから、大きな景気浮揚効果が期待できます。

既存の住宅も、例えば都市近郊に造成されたニュータウンの団地に空きが増えていると言います。こうした団地も、2戸3戸と壁をぶち抜いて、広くしてリフォームすれば人が戻ってくるのではないでしょうか。団地に限らず再開発が進めば、地震など大規模災害への対策としても大いに貢献するはずです。

ツーアップチューンアップバイクスタンド現在の硬直的な土地の用途地域指定も見直さない手はありません。市街化調整区域などを見直し、もっと現状に沿った土地の利用を考えるべきです。人口減という想定外どころか、真逆の事態が起こりつつあるわけですから、都市計画を抜本的に見直してもいいはずです。

サブプライムローンの被害が少なくて済んだとは言え、日本の景気の減速傾向は明らかです。しかし、景気対策は全く行われていません。減税となったガソリンの暫定税率も戻ってしまいました。近い将来、この時期に手をこまねいていたことが悔やまれる事態になる可能性は高いと言えるでしょう。

もちろん、いきなり法律を激変させるわけには行きませんし、拙速は避けるべきですが、段階的に日本の住宅面積を広げていく政策を推進するならば、景気対策としてもうってつけではないでしょうか。雇用の吸収や、以前と比べ景気対策としての効果が薄れたと言われる道路中心の公共事業ぱかりが景気対策ではありません。

床面積が増えれば、二世帯同居なども促進するかも知れません。今まで住宅が狭いがために同居しずらかった世帯、高齢化に向け同居を希望する世帯もあると思われます。すなわち世帯あたりの人数が増加する可能性があります。世帯あたりの人数が増えれば、1人あたりのエネルギー消費が小さくなることはわかっています。

縦置きラックつまり、地球温暖化対策としての面も見逃せないわけです。人数はともかくとしてもく、新しい住宅の着工は、当然省エネ型になるでしょう。太陽電池や家庭用燃料電池、コージェネレーターや高断熱建材など、省エネルギーにつながる次世代の設備の導入も進むはずです。

直接公共事業として多額の予算を投じるのとは違って、景気対策としては圧倒的に安上がりです。ある程度の予算措置は必要でしょうが、財政再建とも矛盾しません。道路特定財源の一般財源化も大切ですが、こうした先を見据えた政策も推進して欲しいものです。

福田首相が自民党総裁選に立候補した時、「二百年住宅」の推進ということを言っていたと思います。長寿命住宅もエコロジーですが、床面積拡大も取り入れたらどうでしょうか。ここで書いたことは、私の素人考えに過ぎませんが、おそらく、そんなに的外れではないと思います。

吊り下げラック今年、私が新しい自転車を一台増やす助けにならないことは明らかですが(笑)、将来的にもっと自転車を活用する人を増やし、化石燃料への依存を減らすためにも有意義と言えるかも知れません。そうでなくても日本人にとって居住空間が広がること、先進国最低レベルを脱することに異論は少ないと思います。

現実問題として、こうした政策が実現しないのは、日本の住居面積の拡大なんて無理と、はなから諦めている人が多いからではないでしょうか。狭い日本の家屋に不満を感じている人は多いはずですが、居住空間拡大が可能との考え方がメジャーとは言えません。

政策によって、住宅価格や賃料を上げずに広い家に住めるようにすることは充分可能であり、多くの日本人が望めば必ず実現するはずです。そのためには、それが出来ることを理解し、まず我々が広い住宅に住みたいと望まなければなりません。諦めることなく、居住環境の改善に向けたコンセンサスを形成していきたいものです。



時々あるのですが、サーバーエラーが発生し、昨晩から更新が反映されなかったようです。
しかし、例の大阪の高級料亭の、客の食べ残しの使いまわしという常識外れには驚かされました。それをあの女将、「食べ残し」ではなく「手つかず」と言ってくれとは、どこまでもズレています。こんな店に大枚を払わされていた客が気の毒です。さすがに、もう行く人はいないんでしょうね。

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