July 21, 2008

ただ振り返らないためだけに

先日、友人のクルマに乗る機会がありました。


最新型の新車だったのですが、あらためて最近のクルマの進歩を感じさせる部分がありました。もちろん初めて見る装備というわけではないのですが、考えてみると、昔と比べてずいぶん変わったものです。進化している部分はたくさんありますが、例えばバックミラー1つとっても、思えば大きく様変わりしています。

私が子供だった頃の記憶も含めて考えると、昔はフェンダーミラー(ボンネットについているミラー)が当たり前でしたし、運転者は誰かにその向きを調整してもらわないと、うまく後ろが見えませんでした。一人でいる時に、何らかのはずみで動いてしまったら、いちいちクルマを降りて調整する必要がありました。

フェンダーミラーは、今もタクシーなどに一部残っていますが、今は車内から調整できるのが普通でしょう。もちろん、ほとんどのクルマはドアミラーになっています。向きを調整できるばかりでなく、曇りをとったり、水滴を弾き飛ばしたり、ワイパーがついていたり、いろいろと便利になっています。開閉も自動です。

さらに最近は、リアビューカメラが搭載され、運転席でモニター画面を見て後方確認出来たりします。ソナーなどで障害物を教えてくれたり、車庫入れなどの為に、映像を合成して上空からの視点で自車の位置や動きを見せてくれるものまであります。特に日本人が電動やメカ好き、エレクトロニクス好きというのがあるのかも知れません。

ウインテック・スイートミラーキャットアイ(CAT EYE)ファッションミラー

ところで、自転車の場合はどうでしょう。バックミラーに関して言えば、つけている人もいますが、つけていない人も大勢います。昔と特に変わったわけではありません。自転車も大いに進化している部分はありますが、見た目や装備的には、昔とあまり変わっていません。

動力化したオートバイや、電動自転車などへ変わっていった方向を別とすれば、本来の自転車はシンプルなままです。素材や加工技術は進化したものの、必ずしも装備が電動化、エレクトロニクス化しているとは言えません。ライトなどを別とすれば電力(電池)が必要な部品は、一般的にはサイクルコンピューターくらいでしょうか。

CerevellumCerevellum

そのサイクルコンピューターの進化の方向を提案している人がいます。“ Cerevellum ”と名付けられたサイコンを構想するデザイナーのEvan Solidaさんです。サイクルコンピューターのヘッドユニットのモニター画面を少し大きくし、リアビューモニターにしようというのです。

ユニークなのは、カメラを仕込む部分がドロップハンドルのエンド部なことです。確かに後ろを向いています。ここなら、インストールも容易になるでしょう。もちろん、うまく後方が映らないということであればケーブルを渡して、例えばサドルの下などに取り付けることも可能だと思います。

自転車版リアビューモニター後方の景色が映る

この“ Cerevellum ”、リアビューモニターとしての機能、一般的なサイクルコンピューターとしての機能に加え、心拍数を表示するハートレートモニターやGPSによるマッピング、カロリー消費などを表示する機能も持ち、3.5インチの液晶モニターと32MBメモリーを搭載、リチウムイオン電池で作動することになっています。

サイトを見ると、実際に売っている製品かと思うほど洗練され、完成度の高いデザインです。技術的には充分実現できそうですし、発売されてもおかしくありませんが、まだ構想段階に過ぎません。Evan Solidaさんは、製品化してくれる会社を探しています。

他の機能も新世代サイクルコンピューター?

最近のクルマには、ダッシュボードにモニターを備え、ナビや後方確認モニター、TVなどの機能が搭載出来るものも珍しくありません。“Cerevellum”は、言わばその自転車版です。携帯電話やモバイルコンピューター、携帯ゲーム機などモバイル機器の溢れる時代ですし、自転車に搭載する商品が発売されても不思議ではありません。

ただ、この構想、少なくとも2006年には発表されていたものの、未だに商品化されていないところを見ると、まだサイクリストのニーズがそこまで追いついていないということなのでしょう。白昼に後方画面を視認するには相当の画面の明るさ、つまり電力も消費しそうなので、バッテリー容量などもネックになるのかも知れません。



わざわざ電子機器を使わなくてもバックミラーで十分と考える人も多いに違いありません。使う人と使わない人に分かれると思いますが、日本でもバックミラーを装着している自転車は珍しくありません。どのくらいの割合なのかわかりませんが、スポーツバイクでも装着している人はいます。

そのミラー、日本では自転車本体に装着するものがほとんどのようです。ただ、自転車は幅が狭いので、装着する場所に困ることもあるでしょう。ハンドルバーや、そのエンド部分が一般的でしょうが、ハンドルの形状にもよりますし、後方が見えにくい場合もあります。後方を見やすくすると形状の格好が悪いというのもあるでしょう。

topeak(トピーク)<br>
バーンミラーキャットアイ(CAT EYE)バックミラーBM500G

フレームに取り付けている人もいます。また、日本ではあまり見かけませんが、海外の通販サイトなどでは、ヘルメットに装着するタイプも見かけます。なかにはサングラスなどに直接取り付けるタイプもあり、人によって使いやすいものが違うということなのでしょう。

街で車道を走行していると、駐車車両などをかわすため、道路の中央側へ向かってふくらむ場合があると思います。先日も書きましたが、その後方確認が必要な場面でも後ろを全く確認しない人を時折見ます。自分も自転車だと分かりにくいですが、クルマを運転している時やバスなどに乗った時注意していると結構いるように思います。



個人的には信じられないのですが、クルマが避けてくれると信じているのか、一番左の車線からはみ出さなければ大丈夫と考えているのか、後ろからクルマが来ても、自転車分くらい開けて通ると思っているのかわかりませんが、後方を見ていません。もちろんミラーがついている様子もありません。

駐車車両の側方を通過する場合は、ドアが開く場合もあるので前方への注意も欠かせませんが、その前、駐車車両をかわそうとする時点で、後方の安全を確認したくなるのが普通だと思います。後ろを振り返ると不安定になるので出来ないのか、疲れてしまって振り向けないのかわかりませんが危険なのは間違いないでしょう。



確かに駐車車両などの多い街中などを長時間走行していると、頻繁に後方確認が必要となって首が疲れることがあります。そんな走行シーンの多い人には、リヤモニターやバックミラーは魅力的な商品かも知れません。ただ、死角だって出来るでしょうし、場合によっては、これらだけで安全確認するのも危険です。

後方の状況を常に把握しながら走行すること自体は安全に寄与しますが、やはり、必要な時は、振り返って自分の目で確認するのが一番ですし、その癖をつけておくのが安全のためには必要と言えるでしょう。そう考えると、やはり自転車の場合、装備が大きく変わっていくことはないのかも知れません。



多くの地域で夏本番といった感じでしょうか。梅雨が明けて、自転車で出かけるにもいい季節になりましたが、最近は本当に暑いですから、熱中症対策を真剣に考えて出かけたほうがいいようです。暑さでボーッとなって注意散漫になるのにも気をつけたいですね。

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危険を未然に察知するために
日本でもヘルメットに装着するバックミラーなどは売っている。

安全にも役立つブレイクスルー
かつて、リアビューヘルメットというネーミングの商品もあった。

街角でもコミュニケーション
後方確認だけでなく、後続車への意思表示も重要なポイント。



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