September 13, 2008

コーヒーを飲みたい時と場所

個人的には、コーヒーをよく飲むほうです。


自転車でも街中を走っている時は、ブレイクしにカフェに入ることもあります。スターバックスなどのチェーン店が多いですが、カフェだとオープンエアの席などもあったりして、サイクルジャージでも入りやすい気がします。別に昔ながらの「喫茶店」でも入れないことはありませんが、店の雰囲気によっては、気がひけます。

私はポタリング、すなわち自転車でぶらぶら散歩する時でも、ビンディングペダルとシューズのことが多いので、なんとなく入りにくく感じる店もあります。それがカフェスタイルの店だと、ジャージにビンディングシューズでも違和感が少ないような気がするのは私の思いこみでしょうか。

コーヒーミルエスプレッソメーカー

最近は、いわゆるカフェ・スタイルのコーヒー店が増えました。昔ながらの「喫茶店」も嫌いではないのですが、今どきのカフェ風に改装してしまった店も多いと思います。カフェスタイルの草分けと言えばドトールコーヒーらしいですが、やはりスターバックスの上陸が一挙にブームを加速したのは間違いないところでしょう。

私も、かねがねアメリカで飲むコーヒーは不味いことが多いと感じていたので、スターバックスが全米で爆発的に広がったのも頷けます。北米以外では日本への出店が最初だったそうですが、もう日本全国で770店以上あるそうです。今では世界中に展開しており、昨年退去しましたが、北京の故宮の中にまで出店するほどの勢いです。

コーヒーメーカースタバは現在世界43カ国に展開していると言います。もちろん、その中でイギリスも例外ではありません。イギリスと言うと、どうしても紅茶のイメージがありますが、日本人が緑茶ばかり飲んでいるわけではないのと同じで、紅茶オンリーではありません。当然コーヒーも飲みます。

イギリスで第1次コーヒーブームだったのは17世紀と言いますから、古くから飲んでいるわけです。その後、コーヒーの勢いが弱まって紅茶のほうが好まれるようになり、イギリスと言うと紅茶のイメージが定着するようになりました。しかし、そのイギリスでも近年、第2次コーヒーブームと言うべき状況になっています。

その火をつけたのも、やはりスターバックスだったと言われています。今ではたくさんのコーヒーショップチェーンが競って展開し、街角でも見かけるようになりました。アフタヌーンティーの伝統が無くなったわけではありませんが、イギリスでもコーヒーを気軽に飲むようになってきています。

ただ、イタリアのように、古くから親しまれている洒落たコーヒー店、それも大手チェーンでない店がどこの街角にもあるわけではありません。私もロンドンなどには滞在した経験がありますが、イタリアやフランスなどと比べると、カフェはぐっと少ない気がします。

そんな背景から誕生したのではないかと思えるのが、“Bikecaffe”です。移動式のカフェ、その名の通り自転車で売り歩くコーヒーショップです。専用のトライク(三輪車)で、カフェのない街角にもコーヒーという選択肢を提供するというわけです。

Bikecaffe言わばコーヒー屋台です。屋台と言ってしまうと野暮ったく聞こえてしまいますが、バイクカフェと言うと何だかオシャレなイメージがあります。バンや軽トラを改造したような移動販売車と違って、環境にも優しいのが売り物です。停車中にも排気ガスをまき散らして、コーヒーの香りを台無しにすることもありません。

“Bikecaffe”というブランドでフランチャイズ展開していると言いますが、ちょっと面白い商売です。リヤカーの屋台とは違って、自転車ですから機動性も高いことでしょう。お客の多いところを狙って、文字通り移動しながらコーヒーを売り歩けるわけです。

カフェのない街角だけでなく、歩行者天国にだって出店できますし、屋外イベントなどにも駆けつけられるでしょう。何かの待ち行列が出来ているところで商売してもいいですし、大きな公園のベンチなどで休んでいる人たちにも売り歩けるかも知れません。

それなりに脚力は必要でしょうが、原油高でも燃料代を心配する必要はありません。ちなみにコーヒーを入れるための燃料はガスですが、一回の補給で最高500杯まで入れられると言います。ほかに、ちょっとした食べ物なども載せて売っています。

その場でコーヒーを入れて売るわけですが、言ってみればコーヒーの出前でもあります。喫茶コーナーのない施設で、例えば臨時の会議などを行う場合に呼んでおくこともできるわけです。隙間ビジネスではありますが、意外とニーズがあるかも知れません。

Bikecaffe弱点と言えば雨の場合でしょうか。どこかの軒先など、雨に濡れないような場所でしか営業できないでしょうから、かなり限定されてしまいます。それでも、その場所を覚えてもらえれば、固定客はつくのかも知れません。“Bikecaffe”ではフランチャイズ加入者を募集していますが、台数が増えれば知名度も上がることでしょう。

日本でも、いわゆる脱サラをして、バンや軽トラを改造して移動式のお弁当屋さんなどを始める人がいます。個人で起業する場合、資金的にいきなり店舗を借りるのは難しいこともあるのでしょうけど、移動できるのは強みでもあります。売れる場所をいろいろ試すことも出来ますし、売れ行きが悪くなったら場所を変えるのも簡単です。

ただ、資金負担が少ないと言っても、車両費や改造費用などにそれなりの金額がかかります。その点、自転車なら初期費用も大幅に少なくて済むはずです。燃料代をはじめ、税金や保険料に車庫代、パーキングメーターの料金など、維持費もずいぶん違ってくるでしょうから、より起業しやすいと言えそうです。

お弁当屋さんは、オフィス街などに昼休みを狙って売りに来ます。場所によっては需要に対して飲食店が圧倒的に少ないところがあり、繁盛している移動販売も見かけます。昔ながらの喫茶店やらカフェやらファーストフード店やら、コーヒーを飲める場所は多いですが、オフィス街など供給の少ない場所もあるはずです。

お弁当屋さんはランチの時間帯だけですが、バイクカフェなら朝から晩まで営業出来ます。使い捨ての容器で飲むコーヒーや、オープンエアー、屋外でコーヒーを飲むスタイルにも抵抗が少なくなってきていますし、もしかしたらバイクカフェ、案外日本でも流行る条件は揃っているのかも知れません。



しかし、三笠フーズは酷いですね。前にも書きましたが、こうした犯罪を厳罰に処す法律を早く整備してほしいものです。でも、工業用にしか使えない米を、食品会社に売り渡す農水省もヒドイと思うのですが..。

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