September 25, 2008

速さをアピールするアイテム

時々、昼間でも緑色のランプを点灯させた大型トラックを見ます。


ヘッドライトではなく、キャビン(運転席)のフロントガラスの上、屋根の部分に3つ並んだ緑色のランプのことです。これは速度表示灯と言って、大型トラックの速度が外から見てわかるようになっているものです。時速40キロ以下だと1つ、40キロ超で2つ、60キロ超で3つ点灯します。

大型トラックは見た目に速度がわかりづらく目測を誤りやすいことや、速度超過の防止などの観点から法律で義務付けられていたものですが、形骸化してあまり一般に知られておらず、実効が薄いことや輸出の際に邪魔になること、また規制緩和の流れもあって設置義務は平成11年に廃止されました



確かに、知らない人は意外に多いようです。廃止以降の新車が多くなるにつれ、速度表示灯のついていないトラックが増えてきており、あっても点灯させていないトラックも見ます。気がつくと、街では緑色のランプのついたトラックは減ってきています。

ところで、同じように外から速度がわかる装置を自転車に取り付けようと思いついた人がいます。しかも、速度レンジがわかるのではなく、ズバリ、そのスピードを表示しようというのです。名づけて“The Speed Vest”、作ったのは、 Brady Clark さんと Mykle Hansen さんの二人です。

The Speed VestThe Speed Vest

仕組みはサイクルコンピューターと同じで、タイヤの回転からスピードを割り出し、ライダーが着るベストの背中に表示させるというものです。ちょうど野球のユニフォームのような形で、数字の上にマイスピードと書かれているので、後続車に何の数字かわかるようになっています。

アメリカでも、自転車が普通の人でも時速15キロから25キロのスピードが出せるものとは思っていない人がいるようです。日本の場合は更にその傾向が強いと思いますが、自転車は遅いものという先入観があり、そのスピードを歩行者と変わらないくらいに考え、追い抜いてすぐ曲がったりする人がいるのは確かです。





彼らは速度を後続車に表示することで、ドライバーの認識を変えることが出来るかも知れないと考えました。確かに、前方に自転車が走行している時、意外にスピードが速いから、追い越さずに先に行かせてから左折しよう(日本の場合)という気にさせることはありそうです。

もちろん、ロードバイクならもっとスピードが出ます。健脚のスポーツバイクと、ゆっくりのママチャリとの間には大きな速度差が存在します。姿勢や格好などで、おおよその想像はつくにしても、後ろから見て、瞬間的に速い自転車なのか、遅いのか、これなら一目瞭然です。ちなみに単3乾電池1本で6時間表示できます。

マネキンも手作りスピードベストの展示

あまり意味がないと考える人もあるでしょうが、少なくとも、ただテールランプが赤く点灯しているより目をひくのは間違いありません。その意味でも安全に貢献する装置と言えそうです。最高表示は70と言いますから、マイルだと時速およそ113キロです。そこまでは必要ないとしても、ユニークなアイテムです。

スピードベスト残念ながらまだ市販はされていませんが、商品化に関心を示す会社もあるらしいので、今後新たな安全グッズとして流通する可能性があります。ただ、日本で流行るかどうかはともかく、皆が速度を表示しながら走行している風景を想像すると、ちょっと異様な感じがしないでもありません(笑)。

速度表示されることで、どうしても競争心が出てしまう人もありそうです。いまだ自転車がスピード違反で捕まったという話は聞いたことがありませんが、制限速度以上のスピードが出る場合がないわけではありません。むしろ歩行者との速度差の大きさがクローズアップされ、歩行者に対する危険性がより際立つ可能性もあります。

トラックでは、速度表示灯が廃止された代わりに、最高でも時速90km以上出せなくする速度抑制装置の装着が義務付けられました。自転車の速度を制限するためにギア比が規制されるなんてことはないでしょうが、視認性の向上が大いに結構な一方、わざわざ速度を表示させて余計な波風をたてるのは考えものかも知れません。



小泉元首相が突然引退表明しました。ずいぶん唐突にと思えば、総選挙の迫ったこの時期に突然引退すれば、対立候補の準備が整わないので、選挙区の世襲に有利ということで、常套手段なのだそうです。唐突どころか十分に計算ずくだったようですね


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この記事へのコメント
こんにちは。いやぁー、世の中には中々面白い開発をされる方がられるんですね。私は興味津々で読ませて頂きましたよ。

でも、やはりウインカーベストを実用化して発売して欲しいですね。例のsafe turnを点けて手信号をするようにはしていますが、危険なエリアや雨天時の路面状態では手を出せない、伸ばせない場合があります。しかし、なければ自分で作るしか、ないのでしょうね。
Posted by nori at September 29, 2008 16:49
noriさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ホントですね、見てしまうとありがちにも思えますが、速度をわざわざ自分の背中に表示して見てもらうなんて、なかなか考えつかない発想かも知れません。
私も個人的には、こうして新しいものを生み出そうとするチャレンジ、もしくはその姿勢に惹かれるところがあります。
関連記事にも載せたターンシグナルバイクジャケットですね。純粋にウィンカーだけなら、仕組み的にもシンプルですから、うまく材料さえ入手できれば作れそうです。
確かに、こちらの方が実用的ですから、売り出されても良さそうな気がしますけどね。
Posted by cycleroad at September 30, 2008 00:15
 
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