January 14, 2009

ヘルメットはクールで魅力的

an・an (アン・アン) 2009年 1/14号 [雑誌]今日発売の雑誌“an・an (アン・アン)”2009年1/14号では、自転車が特集されています。


最近の自転車ブームを反映して、一般の女性ファッション誌までが特集記事を組むまでになったということでしょう。街にも自転車をおしゃれに乗りこなす女性が増えて来ているように感じますが、中には、自転車が真新しかったりして、最近始めたのが容易に見て取れたりします。

最初からファッションもキマっていたりしますので、きっと自転車本体と同時に、自転車用のウェアなども購入するのでしょう。こうした雑誌なども参考にするのだと思いますが、入門者と言えども、見た目を気にする人は多いですし、カタチから入るのも悪くないと思います。

雑誌の特集記事も、一から始める入門者を意識して、自転車の種類から注意すべき交通ルール、自転車と一緒に購入すべきものまで、親切に紹介しているものが少なくありません。良心的な記事なら、ライトとかチェーン錠、グローブなどと共にヘルメットも購入するよう勧めているはずです。

スポーツバイクと言ってもスタイルはいろいろです。ロードバイクにサイクルジャージやレーパンといったスタイルの人から、クロスバイクやミニベロなどに乗り、もう少しラフな感じだったり、ファッショナブルなウェアに身を包み、街乗り志向の人までいろいろでしょう。

You'd look hotter in a helmet.Casual

個人的な印象では、サイクルジャージにレーパンの人はヘルメットをかぶっている人が多く、もう少しラフな感じで、シティライド系のスタイルの人は、かぶっていない人が少なくないようです。自転車専門店でも、必ずしも購入を勧めるとは限らないでしょうし、ヘルメットは同時に買わない人も多いと思われます。

ヘルメットをかぶると髪型が崩れるとか、面倒くさいとか、似合わない、格好が悪いなどの理由で敬遠する人も多いのではないでしょうか。中には、車道はあまり走らないし、スピードも出さないのでヘルメットは必要ないと考える人もあるに違いありません。

個人的にはヘルメットをかぶったほうがいいとは思いますが、あえて人に勧めるつもりはありません。自転車に乗れば、何かの拍子に落車(転倒)する可能性があるのは自明ですし、万一の場合にヘルメットを装着していたほうが、頭部に致命傷を負う危険が低いだろうことも明らかです。子供はともかく、大人なら言われなくてもわります。

私がここに書いたとしても、かぶらない人はかぶらないでしょうし、自分でかぶったほうがいいと考える人は、言われなくてもかぶるはずです。走っていて危ないと思えば自分からかぶろうと思うでしょうし、逆に、必要ないと考えている人に勧めても、自分からかぶろうと思わない限り、なかなかかぶらせるのは難しいでしょう。

peopleFashion Week

法律による義務ではないので自己責任です。右側通行などの交通ルール違反と違って、直接他人に迷惑をかけるでもなし、自由です。ただ、かぶらない人が多い背景には、周囲にかぶっている人が少ないのが大きいのではないでしょうか。日本では元々ママチャリに乗る人は多いですが、ほとんどヘルメットはかぶっていません。

最初から、ヘルメットはかぶるものという意識がありませんし、今までもかぶってこなかったので、ヘルメットの必要性や、かぶったほうがいいという意識に至らない人も多いと考えられます。周りも皆かぶっていないので、かぶるとなると気恥しかったり、格好が悪く思えたりするでしょう。

そんな日本の状況下では、安全の為、かぶったほうがいいなどと言っても、のれんに腕押しです。ところが、もし世の中の一般的な価値観が、「ヘルメットをかぶるのが当たり前。」「かぶらないでいるのは、みっともない。」となったらどうでしょうか。

当然、皆かぶるようになるはずです。安全のため云々と諭すより、かぶらないで乗っていたら格好が悪いと思わせたほうが、装着率が上がるに違いありません。そして万が一のことがあった場合に、安全を考えてのことではなかったが、結果としてヘルメットをかぶっていて幸いだったということになるでしょう。

helmet or my hairAds from Lazer Helmets

ヘルメットについて啓発を続ける“The Safety is Sexy Campaign”というサイトがあります。ここでは、安全であろうとすることは魅力的なことだと人々に訴えています。“You'd look hotter in a helmet.”ヘルメットをかぶることで、より格好良く見えるようになることを広く理解してもらおうと、ヘルメットにこだわったサイトです。

好ましい交通手段として自転車に乗ることを勧めると共に、サイクリストがいつでもヘルメットをかぶることを奨励しています。そのために、ヘルメットをかぶることが間抜けだとか、変だといった先入観やイメージ、汚名を返上し、ヘルメットをかぶることが魅力的で、クールでスマートだという考えを普及させようとしています。

事故の事例などを紹介して安全を啓蒙する部分もありますが、警察や安全協会のサイトではないのですから、お説教じみたフレーズばかり載せたところで実際の効果は見込めません。むしろヘルメットはスマートだ、格好がいいものだというイメージアップを狙うスタンスのほうが、よほど訴求するものがあるでしょう。

日本より、ヘルメットをかぶらない人が少ないとは言え、かぶらずに事故に遭う人もいます。そうした人に向けて、ヘルメットをかぶるのがスマートだと感じさせるようなポスターとか、写真とか、事例などがいろいろ紹介されています。見ていると、だんだんヘルメット姿がスマートに見えてくるのではないでしょうか。

fashion or safetyMore cute kids

ボストンでクルマとの事故で亡くなった若い2人のサイクリストのメモリアルとして設立され、全ての人が長く生きられるよう支援しようというHELL”という団体も紹介されています。その設立の経緯を読み、創設者の、「サイクリストはファッションより安全を優先させなければならない。」という言葉を聞いてどう感じるでしょうか。

日本の現状についての動画も出てきます。サイトでは、あるユーチューブの動画を紹介しているだけですが、この動画は、外国人が日本の不思議なところを揶揄するサイトが製作したものです。我々が普段、何とも思っていないことが、外国人から見るとどのように見えるか、気づかされます。



世界中の多くの国では、自転車に乗る時にヘルメットをかぶるのが常識です。法律によって強制される国や州もあります。ただ、東南アジアなどでは、ヘルメットをかぶらない人々に会うのが一般的なことも彼らは知っています。しかし、先進国である日本で、この野蛮な状態なのが彼らには驚きなのです。

日本人は、周りの多くの人もヘルメットをかぶっていないので、その状態を何とも思っていませんが、世界から見たらどう見えるのか、知っておくのも悪くありません。自分では恰好がいいつもりでも、実は恰好が悪いことに気づかないだけだったという例は、往々にしてあります。

egg head頭が壊れても、あなたはまだスタイリッシュ?

最近自転車を始めたけど、ヘルメットはかぶっていないし、あまり考えたこともないという人は多いでしょう。日本の場合、街中などで乗っている限り、ヘルメットのことなど思い至らない場合も多いと思われます。「かぶりましょう」などと言うつもりはありませんが、ヘルメットについて、とりあえず、ちょっと考えてみても損はないと思います。



カジュアルな格好に似合うヘルメットがないという面はあるでしょうね。ただ、見慣れれば、そんなに違和感はなくなるのではないでしょうか。ヘルメットをかぶることにしても、慣れれば苦にならず、むしろ習慣として、なくてはならなくなると思いますね。

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この記事へのコメント
ヘルメットをファッションの一部として取り入れたり,格好いいというイメージを作り出せば強制されてしぶしぶ被るものではなくなりますね。

ヘルメットを被った子供をさりげなく褒めるのがよい方法だと思います。
きっと,嬉しくなって被り続けるでしょう。
本当は,大人もきっと褒めて欲しいはずですね。

私も最初はヘルメット姿を職場では笑われました。
「誰も被っている人なんかいないよ。」と言われることもありました。なかなか多数派にはかないませんが,元々それほど走行テクニックが無い上に,万が一を考えると,とてもヘルメット無しでは走れません。
むしろ恐怖です。

また,レーシング用だけでなく,3000円くらいの普及価格のヘルメットを販売していれば初めての人の心理的障壁が下がると思います。
Posted by nekki5149 at January 15, 2009 21:14
いつも興味深い記事ありがとうございます。

最近スキー場でヘルメットをかぶっている(当然スキー用のやつ)人をよく見かけます。
(北海道だけなのかもしれませんが・・)
外国人のスキーヤーやボーダーに被っている人が多く、それが様になってかっこいいからなのもしれません。

私も自転車に乗る時は安全のために被ってますが確かに少数派であり浮いてるなと思うことがあります。
芸能人やモデルが雑誌で紹介されることでヘルメット=スマートという意識でもかまわないので広まってほしいと思います。
Posted by 蹴球芯 at January 15, 2009 23:14
nekki5149さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
自転車用のヘルメットが見慣れたものになり、意外に格好いいというイメージが確立し、むしろ、かぶっていないと「みっともない」くらいになると違うでしょうね。
一部の確信的にかぶらない人を別とすれば、誰もが当たり前にかぶるようになるでしょう。
自転車にヘルメットをかぶるのは普通という、ある意味、広く世界では一般的なレベルになると思います。
まだ、値段が安いからといって、かぶる人が増えるという状況にはないと思いますが、大勢が使うようになれば、大量に生産されるようになって、値段も下がり、バリエーションも増えてくるでしょうね。
Posted by cycleroad at January 16, 2009 19:40
蹴球芯さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私は最近、あまりスキーへ行かなくなってしまったので、知りませんでした。ヘルメットが増えていますか。
スキーの世界の事情はよく知りませんが、なるほど外国人の影響ということもあるのかも知れませんね。
雑誌などを見ると、ヘルメットをかぶらないラフな感じのスタイルのモデルが載っていることも多いと思います。特に一般紙はそうだと思いますが、なかなか、「格好のよさ」の基準が変わるのも難しいということもあるのでしょうね。
Posted by cycleroad at January 16, 2009 19:52
 
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