January 17, 2009

もっと自転車を輝かせるべき

新年会のシーズンも、そろそろ一段落といったところでしょうか。


私も先日、今シーズン何回目かの新年会に出席すべく、新宿に向かっていました。始まる時間までに、まだ少し間があったので、新宿東口界隈の店をのぞきながらブラブラ歩いていたのですが、ふと気づくと、もうとっぷりと日が暮れた冬の夜にも関わらず、自転車に乗って行きかう人が結構います。

やはり、ブームのせいか自転車に乗る人が増えているのでしょう。宵の口の新宿ですので、歩行者を避けて車道を通っている人も多いわけですが、見ていると、中には無灯火の人もいます。日本有数の繁華街の新宿、通りで言うと靖国通りや新宿通りですから、もちろん暗いことはありません。

しかし、周囲のビルのネオンやお店が明るいせいか、道路はかえって影になって、意外に暗がりになっている部分もあります。無灯火の自転車が、客待ちのタクシーや路上駐車のクルマの陰から飛び出してくれば、横断歩道の歩行者も驚きますし、ドライバーも肝を冷やすことがあるでしょう。

もちろん無灯火の人ばかりではありません。前方にライトと、後方には赤色に点滅するフラッシングライトやテールランプを点けている人も当然います。ただ、沿道の看板のイルミネーションやクルマのライトにまぎれ、必ずしも目立ちません。最近はLEDで明るくなっているとは言え、やはり十分な光量とは言えない場面もあるでしょう。

また、明るい繁華街が背景だと、逆光になったり、周囲の光にまぎれてしまうことで、ドライバーから見えづらくなる危険もあります。私も前後にライトとフラッシャーをつけていますが、あらためて観察していて、クルマからの視認性の面で、必ずしも十分とは言えないと感じました。



そう考えると、この動画に対する見方も変わってきます。“Bright Bike”と名付けられたこの自転車、フレームやホイールに貼った反射テープにより、クルマのヘッドライトに照らされると自転車全体が浮かび上がります。黒いテープで昼間は黒く見える自転車が、夜間反射すると白く光るというのもポイントなのでしょう。

もちろんユニークだとは思いますが、普通だったら、派手だなとか、目立ちたがり、ここまでやるかなどと笑って終わりそうです。でも、私が先日感じたように、夜間の視認性ということを考えると、反射板や反射テープは、もっと見直してもいいアイテムかも知れません。


Bright Bike at Holiday Hackshop. from Michael Mandiberg on Vimeo.

さすがにフレーム全部に貼るのは大変としても、光を反射する部分が多くて悪いということはありません。しかし、スポーツバイクの場合は、反射するパーツや反射テープなどを貼るスペースが少ないことにも、あらためて気づきます。特に、後から見た場合に顕著です。

おそらく、後輪の泥除けや荷台といったパーツはついていない人が多いはずです。チェーンカバーやスタンドもなく、サドルも薄く、もしかしたらペダルもビンディングペダルなど、小さいものかも知れません。もともと自転車は言わば後方投影面積がきわめて小さいわけですが、スポーツバイクの場合、さらに小さくなります。

Bright BikeBright Bike (with flash)

光を反射するパーツがどの程度あるかは、自転車によってそれぞれだと思いますが、特に後方から見て光る部分は、意外に少ないのではないでしょうか。私も家に帰って、あらためて暗がりで自分の自転車にライトをあてて確かめてみましたが、ごく小さな部分しか光りませんでした。

周囲が暗ければ目立つかも知れませんが、街中で小さな反射板が光っても、見過ごされる可能性は小さくないでしょう。横から見た場合は全体の面積も大きいですし、反射板をスポークにつければ回転することにより、まだ視認性は高くなると思いますが、特に真後ろから見た場合の視認性が貧弱なのは否めません。

Scotchliteフレームのシートポストの根元から後輪のハブに向けて伸びる部分、つまりシートステーくらいは、なるべく大きめに反射テープを貼ってもいいくらいかも知れません。後ろから見た時に、少しでも大きな面積を確保出来るよう、シートポストやサドルの後ろなどにも、出来れば貼りたい気がします。

本当なら、相対的に大きな面積である乗り手の背中を利用すれば有効です。反射素材をつけたベストなどもあります。しかし、最初から夜間走行する場合ならともかく、なかなか着用できるとは限りません。実際に冬の場合、多くの人が視認性の良くない黒っぽい服装になりがちです。やはり自転車本体に貼っておくのが確実です。

ただの反射テープなら、自転車店だけでなく、ホームセンターや百円均一ショップなどでも売られており、手軽に手に入ります。夜間走行しない人も多いと思いますが、何かの理由で夜遅くなってしまうこともありえます。私もライトやフラッシャーで充分と考えていましたが、少し貼ったほうがよさそうにも思えてきました。








自転車で出かけるには、いろいろと備えが必要です。例えば、パンク修理セットや予備のチューブを持って出かけ、いざパンクした時には、備えておいてよかったと実感することでしょう。でも、反射材の場合、例え効果を発揮したとしても、それが働いたことにすら気づかず、そのありがたさや有効性を実感することは稀です。

実際には光を反射してドライバーの目に届け、結果として我々を度々助けてくれている可能性もあるわけです。そう思うと、反射板や反射テープ、ふだんは自転車のパーツとして意識もしない地味な存在ですが、無事に帰って来るための重要なパーツとして、少し考え直してみるべきなのかも知れません。



ハドソン川の奇跡ですか。全員無事で何よりでしたが、バードストライクが結構おきていると聞くと、ちょっと不安になりますね。

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後ろへ向かってアピールする
クルマから視認性を考えると、もちろんテールライトは重要な部品。


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この記事へのコメント
こん○○は。

自転車はその性格上あまり投影面積を増やしたくない乗り物。テールライトもライダーの脚が動くクリアランスや駐輪時の接触を考えますと無闇に大きく出来ないのが実情(どうも某社エンジニアはソコが解らないらしい)ですので、ウェア・バッグ類で対応するのがどちらかと言えば近道では、と思います。良いものが出て欲しいですね。

リム・タイヤは砂や泥水はもとより、ブレーキのカーボンと削れたリムのダスト、チェーンから飛んだ油等々の汚れにさらされるため、ホイールリフレクターあたりが無難?私はツーキニストリフレクトを使いたいがためにディスクブレーキ対応フレームをオーダーしました…ディスク普及のきっかけになったりして。

ヘルメットに付けるテールライトはUVEXが昨秋のCYCLE MODEに出展していました。スマートなデザインでしたが、同社製ヘルメットにしか対応せず残念!
Posted by alaris540 at January 19, 2009 01:16
alaris540さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、ウェアの背中の面やレーパンのお尻の部分などを使った方が大きな面積をとれますし、後続車への視認性に関して有利なのは間違いありませんね。
ただ、専用ウェアやレーパンを必ず着用する人はいいですが、そうでない人も多いので、次善の策としては、自転車本体をもう少し光らせてもいいのではと思います。
側面方向からの視認性に関しては、ツーキニストリフレクトなども有効だと思うのですが、後続車からの視認性には、必ずしも効果的でないのが残念です。タイヤのゴム自体に練りこんで光るような物質が使えれば、後ろからの視認性にも貢献しそうですが..。
同社のヘルメットかわかりませんが、テールライトを装着してる人もたまに見ますね。反射材を多用するのも有効だと思いますが、ヘルメットの装着率が低いのが難点ですね。
Posted by cycleroad at January 20, 2009 00:25
http://www.formula-cycle.com/20080516/DSCF3059.jpg
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http://www.formula-cycle.com/20080516/DSCF3060.jpg

私も、反射テープには凝っています。
ご紹介いただいた、ガラスビーズタイプに加え、マイクロプリズムタイプなど色々試しました。
普通の反射テープに比べて、少し高くつくのが悩みですね。
さらには、ガラスビーズ入りの塗料などもあるようでして、
今度はこれを試したいと思っています。
Posted by formula-cycle at January 31, 2009 17:02
formula-cycleさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
全部写真を拝見しました。なるほど、凝ってらっしゃいますね。これなら夜間の視認性はバッチリでしょう。
特にリカンベントの場合は、どうしても車高の低さの関係から、視認性的には不利ですから、安全のためには重要なことだと思います。確かに高いですが..。
蓄光タイプの夜光塗料というのは私も聞いたことがありますが、ビーズ入り塗料もあるんですか。それは知りませんでした。
最近は自転車用でなくても、他の分野から流用して有効に使えそうな素材やアイテムはいろいろありそうですね。
Posted by cycleroad at February 01, 2009 23:10
 
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