February 16, 2009

自然の中で野趣を楽しむ風流

先週、日本全国を春一番が駆け抜けました。


各地で例年より早く春一番が吹き、それに伴って先週末は4月から5月並みの気温になったところも多かったようです。まさしく春のような陽気に誘われて、私も少し足を延ばして郊外まで出かけてきました。場所によっては梅が花をつけて、淡い香りを漂わせていました。

今週はまた寒さが戻って来るようですが、例年より今年は春の訪れが早いようです。これから3月に向けて、少しずつ暖かくなっていくことでしょう。冬の間は自転車を封印している方もあると思いますが、そろそろ春のお出かけシーズンに向けて準備を始めても良さそうです。

私は真冬でも自転車に乗ります。少し走れば身体も暖まってきますし、防寒対策をすれば、特に不都合はありません。ただ、それでも寒いのは確かですし、特に止まってしまうと汗で身体が冷えてしまうこともあるので、短い休憩を挟むだけで走り続ける場合が多くなります。あまり野外活動に向かない季節なのは間違いありません。

野点籠セットでも、もうしばらくすれば自転車を走らせるにも、屋外で過ごすにもいいシーズンとなってきます。そんな、春の日差しが暖かく風の弱い日を狙って、私が時折出かけるのが、名づけて「野点(のだて)サイクリング」です。野点と言っても大げさなものではなく、ただ自転車で出かけて屋外でお茶を飲むだけです。

自転車で出かける時に、水分補給のため、ボトルケージに飲料を入れたり、出先でペットボトルのお茶などを買う人は多いと思います。私も普段はそうしますが、お茶を点てて飲むのが目的のサイクリングです。ペットボトルや家からお茶を水筒に入れて持っていくのではなく、現地でお茶を点てるのです。

何を物好きな、と思われるかも知れませんが、やってみると意外に楽しいものです。キャンプやバーベキューなどをする人ならわかると思いますが、屋外で食べる料理や飲み物のおいしさは格別です。キャンプでも、缶入り飲料などではなく、わざわざ野外でお湯を沸かしてお茶やコーヒーを入れる人は少なくないでしょう。

もちろんお弁当を持って出かけるのもいいですが、お茶の道具を持って、気軽に出かけるのも一興です。目的地は、梅や桜が咲いている場所でもいいですし、峠越えの見晴らしのいい場所でもいいでしょう。海岸の景色のいいポイントや、寺社仏閣や公園などでもいいと思います。

夏になって、あまり暑くなってしまうと、お茶という感じではなくなってしまうので、春先や晩秋が向いています。まだ少し肌寒いくらいの時期でも、あたたかいお茶を入れて飲むと、そのおいしさは格別です。春先にはピクニックや普通の野点をされる方もあると思いますが、その自転車版というところです。

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とっておきの場所を見つけて敷物を広げ、自然の中でゆっくりとお茶を点て、じっくり味わいながらいただけば、ただのお茶でも格別の味です。リラックスして、また元気も出てきます。単に持参した飲料を飲むより、入れ立てのお茶はおいしいだけでなく、お茶を入れる時間も楽しくなります。

携帯燃料やキャンプ用のバーナーなどを使ってお湯を沸かします。熱いお湯を保温性の高い水筒で持って行ってもかまいません。お茶を点てると言っても、堅苦しい作法に従う必要はありません。お茶の道具も茶碗や茶巾は、ふだん家で使ってるもので充分ですし、茶杓はスプーンなどで構いません。

モンベル (montbell) 野点セット抹茶の場合、茶筅はあったほうがいいですが、必ずしもこだわる必要はないでしょう。私も知りませんでしたが、調べてみると、アウトドア用品メーカーから専用の道具のセットも発売されています。意外に野点をアウトドアレジャーとして楽しむ人は多いのかも知れません。

私も茶道に通じているわけではないので適当ですが、お茶碗と茶筅を一度お湯で温め、茶筅の先を柔らかくするといいと思います。少ししたらお湯を捨て、抹茶をティースプーンで軽く1杯、茶杓なら2杯程度入れ、茶筅で細かい泡が立つように点てるだけです。

出来れば、お茶菓子も欲しいところです。干菓子(ひがし・水分の少ない日持ちする和菓子)を家から持参してもいいですが、途中で和菓子などを探すのも面白いでしょう。有名な観光地でなくても、駅前の和菓子屋さんなどに、意外と地元の特産の菓子などがあったりします。懐紙と楊枝なども用意すると雰囲気が出ます。

普通の生菓子や、棹物(さおもの・羊羹のような四角い菓子)、饅頭などでもいいですし、無ければ、最中や鯛焼き、団子や餅菓子などでもいいでしょう。現地の店がみつからなければ、コンビニなどで調達すればいいと思います。甘い和菓子は好き好きですが、疲労回復にもなるでしょう。

コーヒー自家焙煎セットユニフレーム(UNIFLAME)コーヒーバネット大

スタイルは自由ですから、お茶と和菓子に囚われる必要もありません。私も、コーヒーにすることがあります。携帯用の小さなコーヒーミルを持っていますので、その場でコーヒーを豆から挽いて、ドリップして入れて飲んでいます。洋菓子などを添えてのコーヒーブレイクも楽しいものです。

コーヒーの入れ方も、パーコレーターというキャンプ用の器具を使う方法、エスプレッソメーカーを使う方法、携帯用のドリップ器具とフィルターを使う方法など、さまざまなやり方があります。いかに小さく持ち運べるかなど、道具にこだわってみるのもいいでしょう。

さすがに、自転車でバーベキューの道具を運ぶのは無理ですが、お茶を飲むくらいなら、道具もコンパクトに出来ますし、リュックや大きめのサドルバッグなどでも運べるでしょう。アウトドアでの料理とまではいきませんが、その楽しさを手軽に楽しめるわけです。

ハイマウント ポーレックスセラミックコーヒーミルGSIエスプレッソコーヒーメーカー 4カップ スノーピーク(snow peak)フォールディングコーヒードリッパー「焚火台型」キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)18−8ステンレス製パーコレーター3カップユニフレーム(UNIFLAME)コーヒーバネット大 モンベル(montbell)O.D.コンパクトドリッパー2

もちろん、ペットボトルと袋菓子というスタイルも手軽ですし、否定はしません。自転車なのだから、荷物を減らしたいと考えるのは普通です。必ずしも共感出来るという人ばかりではないと思いますが、一度試してみても面白いと思います。わざわざ手間をかけるのが納得できるような、至福のひと時が過ごせるかも知れません。

野点は、もともと戦国時代に、武将が戦さや狩りなどの途中に野外での休憩を兼ねて、お茶を楽しんだのが由来とされています。日本人は、昔から陽気がよくなると野外へ出かけ、自然を楽しみながら、わざわざお茶を点てて嗜んできたと言えそうです。そんな風流を自分流で受け継いでみるのもいいのではないでしょうか。

寒い日々が続くこの時期、早く春にならないかと待ち遠しいですが、考えてみれば、それも四季のある日本に住んでいるからとも言えます。寒い冬があればこそ、なおさら春の訪れが楽しみになります。まだいくらか間があると思いますが、もう少し寒さが緩んできたら屋外へ出かけ、自然の中で四季を感じ、野趣を楽しみたいものです。



中川財務・金融担当相、よりによって、この金融危機の深刻な時にG7の場で、世界中に醜態を晒すとは..。風邪薬だとか苦しい言い訳をしていますが、昔から酒豪ぶりは有名ですし、ほとんどの人が泥酔だと見ているでしょう。なんにしても酷い失態です。日本の恥さらし、日本国民の顔に泥を塗った中川氏は、即刻辞任すべきだと思いますね。

関連記事

いつでもどこでも持って行く
もちろんボトルケージに飲料のボトルを入れて、水分補給も必要。

コーヒーを飲みたい時と場所
コーヒー好きなので、自転車で出かけてカフェなどもよく利用する。

一杯飲みながら自転車通勤を
お茶やコーヒーはいいが、酒を飲んで自転車に乗ってはいけない。


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この記事へのコメント
なるほど!お茶は盲点でした。
たまにコーヒーは外でやってるんですが、
野点てだと逆におしゃれかも〜。(^^)

主人が「G−ストーブSTG−10」を持ってます。
リンクされてるストーブの一番左のやつ。
かなりコンパクトになるし小さいので便利です。
ガスの方が遥かに大きくかさ張りますよね。
Posted by pyo at February 17, 2009 18:27
pyoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、コーヒーを入れて飲もうという方は多いと思いますが、お茶はわざわざ入れないかも知れませんね。特に抹茶は、ふだんもあまり飲まない方が多いでしょうし。
私もふだん抹茶を飲むわけではないのですが、外で飲むとき、野点だと抹茶になります。
キャンプなどをなさる方は持ってらっしゃるでしょうね。私もタイプの違うものをいくつか所有しています。キャンプ用の大きいものはかさばりますが、おっしゃるように小型のものは、自転車の時でも持って行けて便利ですね。
Posted by cycleroad at February 18, 2009 22:12
 
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