March 24, 2009

新しい何かが生まれる可能性

携帯電話は、どんどん進化しています。


最近の新しい機種の中には、こんな機能まで必要なのかと思ってしまうものもありますが、さまざまな機能が搭載されています。私は、あまり頻繁に買い替えるほうではないので古い機種を使っていますが、さすがに不都合な点も出てきているので、そろそろケータイを買い換えようかなと考えています。

ただ、古いと言ってもネットにカメラにテレビなど、こんな小さな筐体の中に、よくもこれだけ機能を詰め込んであるものだと感心します。しかし、ほとんど使っていない機能も少なくありません。最近は価格も高くなっていますし、使わないのであれば、機能が多くても無駄と言えば無駄です。もう少しシンプルでもいいかなと思ってしまいます。

日本人は昔から、小さくて精巧なものに惹かれてきた面があります。箱庭とか盆栽、からくり人形、工芸品などにも繊細な加工を施したものが少なくありません。その後も戦後のトランジスタなどの技術に受け継がれ、今のナノテクなど最先端の工業技術にもつながっています。

日本の工業製品は、他国のものより精密で高機能なイメージがあります。実際に高機能のものが多いのではないかと思いますが、商品ラインナップがそうなるのは、日本人の好みもあるのでしょう。日本の携帯電話にも、その特徴がよく表れていると言えるのかも知れません。

携帯電話は、規格など日本のケータイ市場が特殊なこともあると思いますが、海外のものと比べて機能を多く詰め込んだものが多いのは間違いないでしょう。他国でならスマートフォンなどに分類されてもいいような高機能な機種がほとんどで、他国に比べて、多機能機種の割合が断トツに高いのだそうです。

BRIDGESTONE MOLTONA-bike

ケータイとは事情が違いますし、比較するわけではありませんが、日本では折りたたみ自転車が好きな人も比較的多いような気がします。もちろん持ち運んで使うとか、収納する時に便利といった理由もあるでしょうが、畳んで小さくなるギミック、仕掛けが好きという人もあるのではないでしょうか。



タイヤの径を小さくすれば可搬性は高まりますが、一般的には走行性能が落ちます。相反する要求をどう両立させるか、どのあたりでバランスさせるかによって、様々な形状、折りたたみ方の製品があります。ある程度の走行性能を実現した上で、いかに小さくするか、どう畳むかがメーカー側の腕の見せ所でもあるでしょう。

STRIDAREACH SL

折りたたみ自転車は、運びやすくするために車体を折りたたんでコンパクトに凝縮するという考え方です。しかし、中には違う考え方をする人もいます。如何に部品を省略できるか、自転車を構成する要素を不要と切り捨てられるかという考え方です。

ドイツ生まれのポッカールも、そうした考え方から誕生しました。山登りが好きな考案者が、帰り道をラクに下山する方法はないかと考えたのが始まりと言います。登るときは持って登らなくてはならないので、いかに不要な部品を省き、小さくし、重量を軽く出来るかという方向になります。

BOCKERLBOCKERL

その結果タイヤは小さく、フレームは最小限で車輪を支えるだけ、シートポストはなくサドルが直接ついています。ハンドルも必要最低限、チェーンもペダルもありません。でも必要不可欠なブレーキに関しては、強力な油圧ディスクブレーキを装備しています。

言わばソリのように乗る自転車です。いや、自転車と言うより座って乗るインラインスケートと言ったほうがピッタリくるでしょうか。坂道を下るための必要最低限の部品と大きさの乗り物です。もはや、これを自転車の一種と呼ぶ必要はないでしょう。ある目的のために省いていったら、新しい乗り物が出来たという感じでしょうか。

重さは3キロで片手でも持てる重さです。タイヤは縦に3輪で、バランスや体重移動で曲がります。全長は60センチ足らずですが、小さくても頑丈に出来ています。そのあたりは、いかにもドイツ製です。乗りにくそうに見えますが、地面が近い分スピード感があって、独特の面白さがあると言います。

このポッカール、パッと見た限り子供のオモチャのように見えますが、なんとヨーロッパでは年10回以上の大会が開かれるほどの競技人口を持ち、ワールドカップまで行われるスポーツだそうです。ちなみに、タイヤ部分をスキーに付け替えることも出来、スキーポッカールにもなります。

省いていったら、新しい乗り物が出来たという点では、こちらも一緒です。自転車が元と言うより一輪車が元かも知れませんが、省きに省いてタイヤとペダルしかありません。しかもペダルはタイヤに直付けです。これで、立ったまま一輪車に乗るようなスタイルで乗ります。

Nimbus 20-inch Ultimate Wheel

チェーンも何もありませんが、考えてみれば自転車も創生期、ドライジーネの頃にはタイヤにペダルは直付けだったわけですから、原点に戻ったと言えなくもありません。自転車と言うより一輪車ですが、省いていってミニマムまで行ったら、やはり新しい乗り物が出来たという形でしょう。

さて、ケータイですが、携帯電話にも、もう少し違ったものがあってもいいような気がします。多機能を詰め込むのも悪くはありません。便利です。ただ、選択肢として、もっと機能を絞ったものがあってもいいでしょう。もちろん、今でもシンプルな機種はありますが、ある程度の機能は全て備えています。

例えば、もっと思いっきり機能を絞って、会話だけの機種なんてどうでしょう。そうすれば、大きさももっとぐっと小さくなって、例えば補聴器くらいの大きさになったり、メガネのフレームに組み込めたり、腕時計くらいに出来るかも知れません。

そんなケータイ、誰が買うんだよというツッコミが聞こえてきそうですが、必ずしも売れないとは限りません。今は、料金体系や販売形態も多彩になっていますから、個人でも一人で2回線以上所有する人もいます。極端に機能を絞った機種があっても、場合によってはサブとして売れるかも知れません。

今は、ある程度の大きさの中に多くの機能を詰め込むか、やや少なめにしてシンプルにするかくらいしか方向性がありません。もちろん、それで充分と言えばそうでしょう。しかし、思いっきり省いたりすることで、何か全く違うもの、新しい道具が生まれるかも知れません。そんな可能性を探るのも、ちょっと面白い気がします。



やりましたね、WBC。連覇を成し遂げました。原監督が言うように、日に日に成長して、いいチームになっていたと思います。終わってみれば、あっという間で、これで終わりなのが寂しいくらいですが、面白い試合を見せてもらいました。日本中が盛り上りましたね。

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この記事へのコメント
世の中、おもしろいものがたくさんあるものですね。
これからも、どんどん技術的に進化するでしょうから、もっとたくさんのおもしろものがでてきそうな気がします。
Posted by トレック at March 27, 2009 11:03
トレックさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、いろんなことを考える人がいるものです。
そうですね、私たちの発想を超えるような意外性のあるもの、楽しいものが出てくるのを期待したいですね。
Posted by cycleroad at March 28, 2009 22:24
 
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