今日から自転車の3人乗りが解禁となりました。
自転車3人乗り解禁 専用自転車の販売も始まる
自転車の前と後ろの座席に幼児(6歳未満)を乗せる「3人乗り」が1日、3県を除く44都道府県で解禁された。強度やブレーキ性能など一定の要件を満たした自転車に限られ、3人乗り自転車の販売も始まった。山形、熊本、大分の3県も7月中には解禁になる予定だ。
警察庁によると、3人乗りの要件は、前後の座席に幼児2人を乗せても十分な強度やブレーキ性能があり、ハンドル操作に影響が出る振動が出ないなど6項目。要件を満たさない自転車での3人乗りは道路交通法の規定に触れ、2万円以下の罰金または科料。しかし、各警察は「原則として指導にとどめる」としている。
3人乗り自転車は、ヤマハ発動機では、電動アシストタイプで前後座席(別売り)を付けると13万円台から。ブリヂストンサイクルではアシストがないタイプで前後座席(別売り)を付けると5万円台から発売されている。(2009年7月1日 朝日新聞)
事前に試乗会を開くなど、警察も3人乗り専用自転車をアピールしていますが、実際に使う母親たちの評判は、あまり芳しくないようです。3人乗りが解禁され、そのための安全な自転車が開発されたのはいいことですが、いかんせん値段が高いことに不満が集まっています。
価格が高くなるのは、専用に設計し直し、強度や性能を高めたのが理由のようですが、売り上げが見込めず、量産に踏み切れないのも背景にあるのではないでしょうか。事実、大手でもパナソニックサイクルテックなどは発売していません。本当に売れるか疑問だとし、販売するかは需要を見て考えたいと様子を見ています。
許可要件を満たすための専用車をメーカーに開発させたことが価格を上げ、結果として普及を阻むと言う構図です。警察も、市民の反発を買ってまで、従来型での3人乗りを摘発できないのは仕方のないところでしょう。でも、専用車で安全を確保しようにも、その普及が進まないというジレンマに陥りかねません。
しかし、使われないのなら事故の抑止にもなりません。警察は、これまで禁止してきた3人乗りを解禁したことで、重篤な事故が増えたと批難されたのでは困ると考えて規制したのかも知れません。でも、安価で粗悪な自転車の氾濫を許している中では、専用車の価格が高く感じられて普及が進まないのも仕方ありません。
同時に、事故を防ぐためには、歩行者との混在を防ぐため、自転車に歩道を走らせるという道路行政を転換するなど、抜本的な対策も求められるでしょう。いくら走行が安定しても、歩道を走らせていれば事故はおきます。自転車の性能を規制するだけではなく、もっと総合的な対策が求められているのではないでしょうか。
欧米の専用の自転車も値段は高いかも知れませんが、魅力やメリットも小さくありません。安定感や乗りやすさも、見るからに日本のものとは違います。今回の日本の専用車は、従来型と見た目がほとんど変わらないにも関わらず、値段ばかり高くなっているのが不満の集まる理由かも知れません。
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