August 03, 2009

自転車を止める技を会得する

自転車という文字が、目に飛び込んでくることがあります。


自転車ブログなんかをやっているせいかも知れませんが、新聞などを読んでいても、なぜか自転車という文字だと、目にとまったりします。ただ、必ずしも自転車に関連した記事とは限らず、「自転車操業」とか書かれた全く関係のない記事だったりすることもあります(笑)。

自転車操業とは、言うまでもなく、「売り上げをそのまま仕入れに充てたり、借金の返済のために借金をするなど、資金をかろうじて手当てしながら操業を続けること。また、そのような経営状態。」です。自転車は走るのをやめれば倒れてしまうところから来ています。誰でも知っている言葉であり、言い得て妙の例えです。

つまり、子供用の補助輪付きの自転車とか3輪などの特殊な自転車でない限り、自転車は止まると倒れてしまうのが当たり前です。自転車はスピードが上がるほど姿勢が安定しますが、止まってしまえば、左右どちらかに倒れてしまうものと思っている人がほとんどだと思います。

しかし、実はスタンディングと言って、足を付かずにその場で停止することが出来ます。出来る人がいると言うべきかも知れません。スタンディングと言っても、いわゆる「立ちこぎ」のことではなく、停止しても倒れない状態を保つワザのことです。むろん足やスタンドなどで支えるのではなく、前後輪のタイヤだけで立ちます。

街を走っていて信号待ちなどで、足を付かずに静止している人を見たことがあるのではないでしょうか。あるいは、その練習をしている人なら見たことがあるかも知れません。信号待ちで、ビンディングペダルからシューズを外して足を着くのが面倒なので、スタンディングの出来る人なら、そのまま静止して待てるわけです。

トライアルなどの自転車競技をする人なら基本の技術です。ピストと呼ばれるシングルの固定ギヤの自転車に乗っている人にも、わりとお馴染みかも知れません。ピストバイクは、固定ギヤなのでペダルを逆にこげば後進することも出来ます。ブレーキをかけなくてもタイヤが動かないので、よりスタンディングしやすいと言えます。

スタンディングトラック競技でも、中野浩一選手が世界選手権で10連覇したスプリントなどでは当然の技術です。スプリントの選手なら、あの急なバンクの上でも静止することが出来ます。止まるどころか、やろうと思えば1時間でも2時間でも静止したままでいられると言います。

正直言って、私は大してうまくないのですが、スタンディングを練習することでバランス感覚も養われますし、トライアルやピストバイクに乗る人だけでなく、普通のロードやクロスバイクに乗る人でも一度試してみるのも面白いと思います。ただ、交差点などで、いわゆる「立ちゴケ」すると危険ですので注意が必要です。

もちろん、写真のような場所でスタンディングをするなんて、まさに自殺行為と言っても過言ではありません。こんな驚くような場所でスタンディングしているのは、ノルウェーのEskil Ronningsbakkenさんです。彼はわずか5歳から、こうしたバランスをとる技術を磨いていると言います。

ノルウェーの山々に登ったり、モスクワの国立サーカスで腕を磨いていたこともあるそうです。自転車だけでなく、逆立ちや綱渡りなど、さまざまな形でバランスを取る達人です。しかも、その場所が半端なところではありません。動画を見ると、高所恐怖症の人でなくても、背筋が寒くなるのではないでしょうか。



今計画しているのは、世界で最も高いビルディングとされる、ドバイのブルジュ・ドバイの上でバランスだそうです。怖いもの知らずと言うのか、バランス感覚の天才なのか、とにかく凄い人です。しかし、恐怖を感じないわけではなく、人間の持つ本能なので恐怖心は無くせないが、ミスに直結するので恐怖心をントロールすると言います。

綱渡りバランス感覚

Globalbalancing.com
Eskil Ronningsbakken

まさに命がけ常人には不可能

サイトを見ると、ほかにもいろいろな場所で、さまざまなスタイルでバランスをとるEskilさんの姿を見ることが出来ます。ただ、いずれにせよ普通の人には、こんな断崖絶壁でスタンディングする場面は訪れないでしょう。夢にも出て来てほしくありません(笑)。













Globalbalancing.comEskilさんのパフォーマンスを見てしまうと、普通の場所でのスタンディングなんて気楽なものです。バランスを崩しても足を着けばいいだけですし、簡単そうに思えてきたかも知れません。もちろん、普通に街を走るぶんには、スタンディングなんて必要な技術ではありません。

でも基本的には、どんな自転車でもスタンディングは出来ますし、練習すれば誰でも出来るようになると言われています。ホッピング(ジャンプ)やウィリー(後輪のみで走行)などにもつながる技術です。トライアルなどでない限り、出来てもどうということはありませんが、ちょっと格好よく見えるかも知れません。

このスタンディング、一般にはあまり知られていないワザなので、自転車操業という言葉も出来たのでしょう。別に自転車操業という言葉に難癖をつけたいわけではありませんが(笑)、自転車操業ではない自転車の操り方をマスターしてみるのも面白いかも知れません。







近畿、東海地方もようやく梅雨明けですか。雨が降ったらスタンディングの練習..では欲求不満がたまりますよね(笑)。

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この記事へのコメント
高いところは好きですが幾らなんでもこれは怖いです。
パフォーマンスとしては素晴らしいですが、
自分がやるなら夢でも、見たくないです。

仰るとおり、スタンディングの練習、やってみようかな、
という気がむくむくと湧いてきています。
ビンディングを外さず居られたらこれほど楽な事は無いですね。頑張ります。


Posted by 大阪のオバチャン at August 04, 2009 15:51
大阪のオバチャンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も、自分の足ですら立ちたくないですね。クラっときて吸いこまれそうな気がします。突然ちょっと風が吹いただけでも致命的な状況に陥る、と言うより一巻の終わりでしょうに、本当にすごい人がいるものです。
信号待ちの間に気軽に練習できますし、出来て悪いことはないですからね。くれぐれも立ちゴケにはご注意を(笑)。
Posted by cycleroad at August 05, 2009 23:55
スタンディングすごいですね〜
自分もできたらいいとは思いますが一時停止のところでカッコよくスタンディングしようとしたら見事に立ちゴケ・・・

Posted by 職人気取り at August 06, 2009 10:03
職人気取りさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
たまに練習している人を見ることがありますが、どうしてもあるんですよね、立ちゴケ(笑)。
Posted by cycleroad at August 06, 2009 23:11
スタンディングは便利なのでわりとやってますよ。
タイヤ二つ付いていればどんな乗り物でもできますしね
バイクトライアルが好きなもので
Posted by もふもふ at October 07, 2013 22:25
もふもふさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
止まれば当たり前のように足をつく人がほとんどだと思いますが、確かに便利なこともありますね。
水たまりに足をつきたくないとか..。
低速で自転車をコントロールする技術にもつながるでしょうね。
Posted by cycleroad at October 09, 2013 23:20
 
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