November 16, 2009

ルールやマナーは誰のためか

世の中には2種類の人がいます。


自転車に乗る人と、自転車に乗らない人です(笑)。自転車が嫌いな人と、そうではない人と言った方がいいかも知れません。最近は自転車ブームの影響もあって、自転車の良さや魅力が見直されることも多いですが、特に日本では、自転車に対して、あまりいいイメージを持たない人がいるのも事実です。

注目も集まるが歩道を暴走する自転車や、交通ルールを守らない人、マナーが悪い人も少なくありません。ケータイを操作したり、イヤホンをしながら乗る人も増え、傍若無人でワガママな印象も受けます。街には放置自転車があふれていますし、自転車に対して危険とか邪魔といった印象を持つ人が多くなるのも無理はありません。

多くの人が日常的に使っている一方で、少なくとも世の中の自転車マナーの悪さについて、あまりよく思っていない人が多いのは確かでしょう。莫大な放置自転車対策費のため自転車に課税をしろとか、免許制にしろ、街から自転車を締め出せといった発言をする人もいます。

ケータイや歩道暴走といった一般的な自転車のマナーだけでなく、最近はスポーツバイクに乗る人のマナーの悪さも目立ってきているようです。ネット上のサイトや掲示板などにも批判が上がっています。一例として、クルマのドライバー向けサイト、オートックワンというサイトの記事を引用します。


自動車用語解説交通マナーを守らない自転車はどう対応すればよいの?

最近、自転車の交通マナーが悪すぎると思います。自転車と並走して走っていたら、いきなり反対車線へ移動したのでびっくりして急ブレーキを踏んだことがあります。また、狭い道の急カーブで、こちらに向かって自転車が逆走して出てきたこともあります。歩道を走るママチャリもそうですが、車道を、クルマ顔負けのスピードで走るスポーツ自転車のマナーは、なんとかならないんでしょうか。

その疑問、私「MJブロンディ」がお答えいたします!

同感です!知り合いの自転車乗り(超スポーツ志向)に聞いたところ、「自転車に乗ってると、なんでもやり放題の治外法権なので、最高に気持ちいい」んだとか。もちろん、大部分の人はおおむねルールを守って走っていますが、車道を縦横無尽に走り、信号も無視してしまう自転車は少なくありません。

原付きバイクが2段階右折を義務付けられている大きな交差点で、自転車が右折レーンで堂々と右折待ちしている姿には、ものすごい傍若無人さを感じます。ほかにも青信号で横断歩道を渡ろうとしている歩行者ギリギリを、スポーツバイシクルが猛スピードでかすめていったり。

自転車だって車両(軽車両)の一種なので、信号を守るのは義務なのに!しかも、時速30〜40キロくらい出るんですからね。ただ、これは我々一般市民としては、警察に苦情を言うくらいのことしかできません。実際街に出たら、彼らとなんとか折り合いをつけて走らないといけない。

カッカした時、私は中国の交通事情を思い出すことにしています。中国では全員がやりたい放題です。クルマも自転車も、ほとんど相手に体当たりする勢いで、ギリギリまで避けません。で、ギリギリで奇跡的に避けるんですが、やっぱり避けられないことも多いようで、中国のクルマ1台あたりの交通事故死亡率は、日本の約20倍!それを考えれば、日本の路上は超平和です。

ルールがない相手に対しては、ルールを振りかざしてもムダ。とりあえず避けるしかないです。私は、スポーツバイシクルを見たら無法者だと思って、ひたすら用心します。そうすると腹も立たないので、精神衛生上もいいです。(オートックワン 自動車用語解説 交通マナー)



自転車があふれるこのサイトが、クルマのオーナーとかドライバー向けのサイトだからと言って、自転車に対して批判的だとか、厳しい見方だと言うつもりはありません。ドライバーの立場で、自転車のマナーの悪さに苛立っている面があるのは確かでしょうが、ドライバーとサイクリストという対立で見ても仕方がありません。

クルマにだって、狭い道でも暴走する危険なクルマがありますし、駐車禁止やスピード違反など、交通違反をするドライバーはたくさんいます。道路にポイ捨てをしたり、歩行者の横断中に強引に右左折するようなドライバーから、平気で飲酒運転をするようなドライバーまでいて、それによる被害は自転車の比ではないでしょう。

でも、ルールを守っているドライバーも当然ながらたくさんいるわけで、ドライバーのマナーの悪さを棚に上げて、とクルマ対自転車の議論をしても不毛です。冷静に考えれば、どちらも一部の人のマナーが問題なわけです。ここでは、スポーツバイクを無法者とみる見方が、一般に広がっていることを客観的に受けとめるべきでしょう。

マナーを呼び掛け自転車ブームでスポーツバイクに乗る人が増えたことで、マナーの悪い人、安全の為のルールを理解していない人が増えているという事実はあると思います。自転車全体に対するスポーツバイクの割合は数パーセントに過ぎず、ママチャリが圧倒的多数なのに、比率のわりにはスポーツパイクが目立ってしまうという面もあるのでしょう。

当然ながら、スポーツバイクに乗る誰もが、この回答者の知り合いのように、「自転車に乗ってると、なんでもやり放題の治外法権なので、最高に気持ちいい」と考えているわけではありません。スポーツバイクに乗る人と言っても、大部分はルールを守って安全に楽しんでいるサイクリストです。ただ、どうしても一緒に見えてしまうのでしょう。

一部のルール無視、マナー違反のスポーツバイクが目立つことによって、乗らない人から見るスポーツバイクに対するイメージは悪くなります。こうしたモラルの低いスポーツバイク乗りは、走っていても周囲を危険にさらすだけでなく、世の中からの心証を悪くする意味でも迷惑な存在と言えます。

事故も増えているもちろん、ルール違反のサイクリストに普通の人が制裁を課すことは出来ません。でも、こうした傾向を座視すれば、スポーツバイク全体への世間の見方が厳しくなり、いろいろな面で自らの首を絞める結果となっていくだろうことは、容易に想像することが出来ます。

一部には違反行為をファッションのように捉え、カッコイイかのようにもてはやすような向きもありますが、ルールを無視すれば、結局は安全が脅かされることに気づくべきです。事故を起こして死傷したり、怪我をさせて多額の賠償責任を負うことにもなりかねません。治外法権などと思っていれば、大きな厄災に見舞われるでしょう。

自転車に乗る人には、道路交通法上の車両としての自覚と責任を持ち、交通ルールを守ることが、実は自らの利益でもあることに気づいてもらいたいものです。そうした人が増えていけば、サイクリストがマナーの悪い人ばかりではないことを世間にも印象づけられるはずです。

意識の高いサイクリストが、良いマナーを実践していくことで、ルールを無視したり、マナーの悪いサイクリストは、むしろ格好が悪いと思わせるような雰囲気をつくっていきたいものです。あまり取り締まられないからと好き勝手に行動するような人は、サイクリスト全体の利益に反するとの認識を共有するべきでしょう。

一方、一人ひとりがルールを守り、マナーが向上するならば、路上で余計な神経を使ったり、イラ立つような場面に出会うことも減り、みんながハッピーになっていくはずです。自転車に乗りやすい社会にするためにも、ルール遵守は必須です。自転車に乗らない人はいても、自転車が嫌いな人は少ない社会にしたいものです。


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自民党総裁の谷垣さん、今度は自転車で転倒して話題になっているようです。もちろん交通ルールを無視してではないと思いますが、思わぬ形で自転車愛好家として世の中に知られることになってしまいましたね。

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知らないことには守られない
自転車乗りの中でも違反をする人に迷惑している人もいるのだが。

少しずつでも広がっていけば
誰かのマナーの悪さに苛立つ悪循環を断ち、逆回転させられれば。

自然に出る動作を身につける
マナーの欠如で荒んだ社会にしないために見習うべきものがある。



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この記事へのコメント
確かに車VS自転車の喧嘩になると不毛ですね
2ちゃんねるでもそのテの喧嘩が起きてるみたいですが結局「じゃあ、どうすればいいのか?」っていう話し合いには発展してなかったりします。

しかし人間は勝手なもので自転車に乗ってるときは車が、車に乗ってるときは自転車が、歩いてるときは両方が「邪魔!危ない!」って一方的に文句を言いますよね(笑)
僕も教習所で運転した時は自転車が邪魔だな危ないなと思ってました。普段は自転車人間なのに(笑)

あと信号無視は赤だったら論外ですけど黄色はどうなんでしょう?
自転車の速度だと進むと危ないし止まろうとしても止まりきれなかったり後ろの車が進もうとしてるのに急ブレーキをかけたら危ないのでいつも迷います
Posted by 職人気取り at November 17, 2009 20:59
職人気取りさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
本当は、そのあたりの答えとして弱者優先の原則が道路交通法でも定められているわけで、クルマより自転車、自転車より歩行者に優先権があるのは間違いありません。
もちろん、いくら弱者優先と言っても、そこにルール無視があるようでは声高に権利を主張するわけにはいきませんが..。
同じ人でも立場が変わると見方が変わるのはその通りですね。結局、それぞれの立場の人が、その身勝手な考えや行動によって、他の立場の人に迷惑をかけたり、危険を及ぼさないような交通体系をシステムとして確立しなければならないということなのだと思います。
黄信号は、確かにタイミングによって迷う場合がありますね。止まりきれないタイミングの黄色は信号無視とは言えないと思いますが、自転車なんてすぐ止まれるだろうと思っている人が少なくないのは確かでしょう。
Posted by cycleroad at November 18, 2009 00:15
サイクルロドさん
こんにちわ。

確かにスポーツサイクルに乗る人が増え、マナーの悪さが目立つようになりましたね。
私の住んでいるつくば市もノーヘルでマナー違反のスポーツバイクに乗るサイクリストが増えています。

つくば市は北条という小さな町に不動峠という4kmののぼり坂があります。練習にはいいところなので利用するサイクリストが多いのですが警告文が立てかけてありました。
内容は利用するサイクリストのマナーが悪く、これ以上目に余るようなら不動峠の通行禁止、つくばヒルクライム(今年から実施)は中止にするというものでした。

北条はお年寄りが多い過疎の町ですが、風情がありよいところです。
りんりんロードが近いので町中を走るサイクリストが休日には多いところです。

でも不動峠(一般道)を我が物顔に走ったり、お年寄りが多い町中をスピードを出して走行したり、人が少ないから平気で並列走行したりとマナーの悪い人が目立ちます。
若くない人たちも平気でやってます。
仲間がいると傍若無人で旅の恥は掻き捨てという印象を受けます。
警告文は住民の不安と苛立ちを感じました。

やはりすべてのサイクリストに乗るからには教育が必要だと思います。
Posted by chobi at November 18, 2009 11:13
cycleroadさん いつも感心しながら拝読させて頂いております。
ちょうど類似テーマを記事にしたばかりなのですが、子供に過保護な社会では『自分の身は自分で守る』という自覚がいつまでも芽生えないなぁと思いました。

確かに弱者である子供や老人に優しい社会は大切なのですが、子供は自由で行動予測不能であるという過保護(正当性の主張)な大義名分より、本来の大義名分(守るべき道義や節度)の意味を浸透させるべきと申しましょうか...。

ちびまる子ちゃんのほんわかした自転車マナーアニメは、それはそれで良かったのですがマナーを守らなかったらこのような悲惨な現実になるという、事故の実写を見せたほうがよっぽど子供の為と思うのです。でも、やはりママさんたちからは「子供にそんなむごい映像を見せるなんて!」などと反発くらってしまうのでしょうねぇ。

自治会役員(広報)になってしまった今年度。マナー・モラルの啓蒙ポスターを作成でタバコのポイ捨て、犬の糞の始末etcに混じって、住宅地内の車の速度制限云々の依頼まで「あぁ〜その前に、あなた方の子供を道路で自由に遊ばせるな!」と同じ役員のママさんたちに言えない小心者の私です(苦笑)
Posted by たすけ at November 19, 2009 03:06
chobiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
りんりんロードの近くですか。それでしたら、ブームでサイクリストの通行が増えても不思議ではないですね。一人ひとりには、あまり意識がないのでしょうが、地元の方にすれば、いわば銀輪公害に苦慮されているのでしょう。
結果として、せっかくのコースも通行禁止、ヒルクライムも中止と、サイクリスト自らの首を絞めるような形になりかねない典型的なケースかも知れません。

おっしゃるように、自宅の周辺を走るのと違って、旅の恥は掻き捨て的になるのも間違いないところだと思います。スポーツマン、あるいは社会人として恥ずかしいことですが、周囲の迷惑に思いが至らない人も多いのは残念ながら事実だと思います。
おそらく、ハイカーが増加したり、観光客が押し寄せたりしてゴミなどに苦慮する地域があったりするのも同じなのでしょうが、一人の小さな行為でも、まとまれば大きな迷惑、深刻な被害になるのは間違いないところです。

サイクリストには、通る道の沿道や地元の方に迷惑をかけない、通らせてもらっているという意識も必要でしょうね。交通ルールを守るのは当然としても、沿道の住民への配慮も忘れないようにしたいものです。
Posted by cycleroad at November 19, 2009 22:48
たすけさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに過保護な社会、また自らの権利を主張することが優先されている社会という面はあるでしょうね。
何か事故や事件があると、当事者だけでなく行政や施設の管理者などの責任について、過剰に追及するというケースも少なからずあると思います。
おっしゃるように、子供の自覚を促したり、親が教えるべき義務をさしおいて、周囲の保護を要求するというような傾向もあるのは間違いないでしょう。

自治会の役員ですか。それはお疲れ様です(笑)。子供の成育環境を良くしたい、安全性を高めたいという親の感情もわかりますが、それとは別に、まず自分の子供が事故にあわないよう、厳しく躾ける、周囲に守ってもらうだけでなく、自らも守れるようにすることが重要というのは、私もその通りだと思います。
いくら子供とは言え、何も考えずに道路に飛び出されたら、通行するドライバーもたまったものではないでしょう。
弱者に優しい社会の実現と同時に、クルマと共存せざるを得ないのも事実なのですから、一人ひとりも、自らや子供の安全の守り方について充分に自覚することが重要でしょうね。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
Posted by cycleroad at November 19, 2009 23:12
道を譲るため、止まって合図を送っている側を、チンタラと通り過ぎて行く自転車。

信号が点滅中で、左折待ち・右折待ちの車が並んでいるのに、無理やり渡る歩行者。

狭い住宅街の道、あと5m程で交差点なのに、スピードを上げて自転車を追い抜いて行く車。

等々
安全面や、スムーズに行動するという事において、周囲に対して何ら関心を持たない人が多いと感じます。

「今この状況でどうしたらどうなる(かもしれない)」

私は子供の時に、自分の不注意で怪我をして以来、外で行動する際は常に意識しており、それを割と当たり前の様に思っていました。

社会生活を送っていながら、そういった事が考えられない人って、少しも痛い目を見ずに生きて来たのでしょうか?


再認識目的や、自分で気付けずにいる人の為にも、教える場と機会をもっと増やして欲しいです。
Posted by まろちゃ at December 09, 2009 22:48
まろちゃさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、ルールやマナーを無視した人がいたるところで見られるのが現状なのは間違いないと思います。安全面や、スムーズに行動するという事においても、歩行者からドライバー、ドライバーからサイクリストなど、立場が変わると全く逆のスタンスに立っていたりする人も多いのではないかと思います。
痛い目にあえば、少しは注意するようになりますから、痛い目にあっていない人も多いのでしょうね。特に若年層はそうだと思います。
安全に注意すべきと、身をもって知った時には遅いことも多いわけで、おっしゃるように、教える場、気付かせる機会が増えるといいですね。
Posted by cycleroad at December 11, 2009 00:30
 
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