December 10, 2009

ふだん意識しない建物や人々

ご多分にもれず、サイクルコンピュータを使っています。


すこし前のことですが、走行中に突然速度表示がゼロになりました。しばらく電池を交換していないので、さては電池切れかと思ったのですが、そのままにしていると数分後には復活し、また何の問題もなく動き始めました。結局その時だけで、後は問題もなく電池も交換せずに正常に動作しています。

考えてみると、電池切れの際はその予告表示が出るはずなので、電池切れではなさそうです。ワイヤレスで接続するタイプで、わりと多機能なものを使っていますが、今まで誤動作をしたことなどはほとんどなく、速度が表示されなくなることなど滅多にありません。

何だったのだろうと思いつつ走行していたのですが、沿道の景色を見て、ふとあることに気づきました。それは、以前、速度表示が出なくなった場所と同じ場所であるという事実です。以前に1度、もしかしたらその前にももう1回あったような気もしますが、同じ場所で、サイクルコンピュータが速度を測らなくなったのです。

たまたま沿道の景色で思いだしたのですが、以前にも同じ場所で表示が消え、電池切れかと思い、途中で調達しようかと止まって調べたことがあったのです。その2〜3回以外に速度表示が消えたことはありません。他の誤動作もほとんどないのに、その場所でだけ、サイクルコンピュータが異常な動作をするのです。

ワイヤレスですので、何かの電波による影響だったのかも知れません。ただ、これまで携帯電話の基地局であろうが、アマチュア無線局の前だろうが、東京タワーの下だろうが、他の場所で影響を受けたことはありません。無線LANから盗聴器、違法無線のトラックまで、さまざまな電波であふれているとされる東京の街中でもです。

家の近くではないので、そちら方面に出かけない限り滅多に通らない場所なのですが、原因は不明です。単なる偶然なのか、何か原因があるのか、不思議に思いつつ家に帰ってから地図を見ていると、近くに自衛隊の施設があるようです。と言っても基地や飛行場、演習場などの大きな施設ではなく、通信施設か何かのようです。

大きなレーダーが見えるわけではありません。強力な妨害電波を出したりする施設とも思えないのですが、何かあるのでしょう。もちろん、私の勝手な推測であり、全くの見当違いかも知れません。もっと違う理由なのかも知れませんが、その施設以外に原因らしきものが見当たらないので、勝手に推測しています。

さて、そうした自衛隊の施設、ふだんことさら意識することはありませんが、実はずいぶんあちこちに存在するようです。首都圏で言えば、横須賀基地とか、厚木基地(米軍と共用)、入間基地などの大規模な基地のほかにも、数多くの施設があります。地価の高い東京23区内にまで、駐屯地をはじめとする数々の施設があります。

なにしろ、陸海空の自衛隊合わせて24万人を擁する、年間予算5兆円もの組織です。全国各地にある主な基地や駐屯地、演習場などのほかにも、何百ものさまざまな施設が全国に点在しているようです。レーダーや中継所など、無人の設備も含めて、比較的身近な場所に何かの自衛隊の施設があっても不思議ではありません。

自衛隊については、海外への派遣でも無ければ、事故や不祥事以外、あまり話題になることはありませんが、言うまでもなく、平時でも日本の防衛のため多くの自衛官が活動しているわけです。逆に言うと、ふだんあまり意識しないで済むほど平和が保たれているわけで、考えてみれば有難いことです。

航空自衛隊のF-15F-15戦闘機

例えば、戦闘機などの配備された自衛隊の基地ではパイロットが常に待機し、いつでも飛び立てる体制が24時間、365日維持されています。冷戦期の年間600回から900回ほどは多くはないものの、現在でも年間2百数十回は、自衛隊機がスクランブル発進すると言います。最近またスクランブルの回数は増加傾向にあるそうです。

もちろんその全てが領空侵犯ではないものの、自衛隊のパイロット達が、緊張の中、防衛の最前線で飛行しているのは間違いありません。また、戦闘機がスクランブル発進する基地以外にも、レーダーなどその支援をする基地や分屯地などがあって、日夜警戒業務が続けられているわけです。

そうした分屯地のうちの1つに、防衛用レーダーの地上局でもある島根県松江市の高尾山(たかおやま)分屯基地があります。ここは、航空自衛隊第7警戒隊が配置された、春日基地の分屯基地なのですが、知る人ぞ知る「レッドクラブ 」が所属する部隊でもあります。

「レッドクラブ」というのは、自衛隊員の部活動の一つです。自衛隊にも部活動があるということを、私も最近まで知りませんでしたが、なるほど緊張の勤務の合間には、息抜きも必要でしょう。この「レッドクラブ」、スポーツ系と言えばスポーツ系ですが、自衛隊ならではの活動をするクラブです。

ブルーインパルス

クラブ活動ではありませんが、航空自衛隊に所属する部隊の一つに第11飛行隊というアクロバット飛行をする部隊があります。「ブルーインパルス」(上の写真)という名前で有名です。航空ショーなどで、編隊飛行や曲技飛行などを披露する特別な部隊です。



「レッドクラブ」は、それと同じように編隊を組んで、曲乗りをするクラブです。ただ、乗るのは戦闘機ではありません。もちろん高尾山分屯基地はレーダー基地ですので、滑走路も戦闘機もありません。そこで彼らが乗るのは、なんと自転車です。それも、ハリボテのF−15やF−22をかぶせた自転車なのです。

高尾山レッドクラブ高尾山レッドクラブ

私は思わず笑ってしまいましたが、クラブ員たちは大真面目のようです。自衛隊の航空ショーとか基地の航空祭などで、アトラクションとして一般市民に披露したりもしています。動画を見ると、司会の女装した隊員はご愛嬌なのでしょうが、整然とした隊列走行を披露しています。演技中は一度も足を地面につけないようです。



確かに息のあった演技で、見た目ほど簡単ではないだろうとは思います。しかし、なんで自転車に戦闘機のハリボテをかぶせる必要があるのかは疑問です(笑)。航空自衛隊ですから、ブルーインパルスを意識してということなのでしょう。それを逆手にコミカルな感じに見せようという意図かも知れません。

個人的には、ハリボテが無い方がよっぽど見栄えがするような気がします。BMXやサイクルフィギュアなど、アクロバット系の自転車競技もありますし、普通に自転車での曲乗り、あるいは編隊走行ではいけないのでしょうか。ブルーインパルスから離れてもいいような気がするのは、私だけではないと思うのですが..(笑)。

ちなみに、本家ブルーインパルスの所属する航空自衛隊松島基地には、ブルーインパルスジュニアという部活動もあるそうです。同基地のパイロット以外、整備士などが集まり、こちらは原付オートバイにT−4練習機を模したカウルを取り付けています。T−4練習機はブルーインパルスが使う機体です。



どこまでがパロディーで、どこまで真面目なのか、どのくらい遊び心で、どのくらい真剣なのか、よく知りませんが、自衛隊ならではのクラブ活動であることには間違いないでしょう。私も、ふだんクルマの代替などと書いていますが、まさか自転車が戦闘機の代替になろうとは思いもよりませんでした(笑)。

レッドクラブのカウルは現在F−22、以前はF−15です。F−15は日本の自衛隊の主力戦闘機として2百数十機所有しており、1機あたり約120億円もします。F−22は次期主力機として自衛隊が要望していたものの、アメリカ側が輸出を許可しないまま、生産中止が噂されています。1機200億円以上と言われています。

ブルーインパルスジュニア Photo by mk4,under the GNU Free License.しかし1機で120億円とは、途方もない値段です。1機分の金額だけで年収240万円の働き口を5千人分まかなえることになります。200機だったら100万人分です。当然ながら安全保障の予算を簡単に削れるわけではありません。でも、あらためて莫大な金額であることを感じずにはいられません。

日本の年間の防衛費、約5兆円というのも、実は世界有数の規模です。為替や物価の違い、各国の軍事費の内容の違いなどもあるので単純には比較できませんが、金額では米中露に次ぐ規模と言われています。GDPの1%以下とは言っても、アジア諸国など多くの国から見たら、軍事大国として脅威に感じる金額でしょう。

もちろん世界全体では、膨大な金額が戦争やその準備のために使われているわけです。そう考えると、世界が核軍縮だけではなく、通常兵器も削減する軍縮の方向へ向かうことが出来たなら、貧困や飢餓をはじめ、さまざまな問題に使える予算が捻出できるのにと思わざるを得ません。

現状ではまだ到底考えられませんが、つい百数十年前まで、日本人同士で斬り合いをしていたことを思えば、グローバル化が進み、国家同士の戦争がナンセンスとなって、戦闘機なんて無用の長物にならないとも限りません。願わくば、そんな時代が来ることを祈りたいものです。


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自衛隊の施設の近くを通ると、サイクルコンピュータが作動しなくなるなんて話、実際には聞いたことがありません。どなたか、似たような経験のある方、いらっしゃいますか?

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この記事へのコメント
チャリインパルス面白いですねぇ

短期間ですが十数年前に日本の軍需産業の中枢部へ出向してました。
担当は●●重工製地対空ミサイル・パ●リオット(物騒ですね)の@@@関連
の@@@に関する設計の@@だったのですが専門分野ではなかったので
詳しい内容は明言出来ませんし例えWEB上であっても非常に@@ですので
伏字だらけの@@@で意味不明なのはご容赦頂くとしまして・・・
サイコンの不調は恐らく@@@の影響ではないかと思われますが
まあ生命に関わる不具合ではないので軽くスルーしましょう。

で生命に関わる不具合で最近気になっている事がありまして

最近購入しましたロードバイク(日本製)が走行不能状態になり
調べましたら明らかな設計ミスを発見しメーカーへ詳細を告げますと
先方はどうやら指摘箇所の設計ミスを把握していなかったようで
生産ラインをストップし即刻返品を申し受けますという事態になり
全額返金して頂いたのですが・・・自転車にもリコールって有るのかな?

幸いにも怪我も無く、次は何を買おうかと内心喜んでおりますが
今後あの同機種を所有されておられる顧客にどう対応するのか気になります
なにせ間違いなく生命に関わる不具合なので暫くは監視体制を敷こうかと。
Posted by ホリゾン樽 at December 11, 2009 14:12
「自転車が戦闘機の代替」この一言で笑いました!
自転車の技自体はすごいのにハリボテのせいで良い意味で凄さが伝わりません(笑)
Posted by 職人気取り at December 13, 2009 08:46
ホリゾン樽さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
よくわかりませんが(笑)、自衛隊の施設に何か原因がある可能性はありそうですね。
ロードバイクのリコールですか。あまり聞いたことがありません。特に不良品や製造上の不具合ならともかく、設計ミスというのは聞きません。シティサイクルなどでは、部品の強度不足とかもあるようで、時々問題も起きているようですが、それも格安の輸入量販車の話が多いようです。
ただ、PL法なども関係するでしょうから、場合によっては回収もするでしょう。
しかし、怪我や事故にならなかったのが何よりでしたね。クルマなどと違って、大きく報道はされないでしょうけど、重大な欠陥であれば、当然メーカーは対処すると思います。その対応が注目されますね。
Posted by cycleroad at December 13, 2009 23:37
職人気取りさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、チームワークが抜群なのは認めるに吝かではありませんが、自衛隊員が真面目な顔してハリボテに乗っているのもユーモラスな感じがしますね。
Posted by cycleroad at December 13, 2009 23:43
いつも楽しみに拝読させていただいております。
私も以前、ワイヤレスタイプのサイコンを使っておりました。
やはりいつもの通勤路の決まった場所で誤表示がされた経験があります。最初はセンサーの不良と思っていたのですが、60/hなどという、どう頑張ってもこの貧弱なエンジンでは出しえない速度を表示されて、これは何かの電波を拾っての誤表示だと確信しました。
ちなみにその地点の近くには自衛隊の施設はありません。携帯の基地局はあるかもしれませんが、それよりも自動ドアの近辺ではワイヤレスサイコンの誤表示があると聞いたことがあります。
それ以来、私は有線のサイコンに切り換えました。
何かと無線技術がもてはやされる昨今ですが、そのデメリットについても広く周知され、個々の状況に応じた適切な判断ができるような環境整備が求められるような気がします。
Posted by 木蓮 at December 15, 2009 00:55
木蓮さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
誤表示ありますか。自動ドアの近くという話は私も聞いたことがあります。ありえない速度が出るような誤表示は、私もたまにあります。
ただ、この場所は、誤表示ではなくゼロになってしまって、電波を突如全く拾わなくなる感じなのです。他の場所では経験のない動作で、不思議な感じです。近くに、自動ドアも含め、原因となりそうなものが全く見当たらないのも不思議な気がします。
有線ですか。なるほど、そういう手もありますね。
確かに、無線によるネット接続なんかも普及していますが、盗聴や、個人情報の漏えい、侵入なども起きているみたいですね。本人は知らなかったりしますから、また厄介です。
サイコンくらいはよしとしますか(笑)。
Posted by cycleroad at December 15, 2009 20:47
 
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