February 23, 2010

冬を楽しい季節とするために

バンクーバーオリンピックの熱戦が続いています。


雪や氷の上で繰り広げられるアスリートたちの活躍に、連日テレビの前で声援を送っている人も多いことでしょう。休日には自転車で出かけるという人でも、この時期に外出するのは寒いですし、今年は雪も多いので、家でもっぱらオリンピック観戦という方も多いかも知れません。

スキークロスやはり冬場は風も冷たいですし、自転車に限らず野外で活動する人は少なくなる季節です。どうしても運動不足になる人も多いのではないでしょうか。寒いので身体が縮こまりますし、冬というだけで気分が晴れず、雪が降るだけで憂うつだったりします。

でも、ウィンタースポーツをやっている人なら別です。オリンピックでの超一流の技術やスピードに魅せられながらも、自分がウィンタースポーツを楽しむのに忙しいという人もあるに違いありません。私も以前、スキーに熱中していた頃には、ほとんど毎週のようにスキー場に出かけていました。

自転車の場合はウィンタースポーツではないので、むしろ冬場は休む人もいますし、雪が積もる地域の人であれば、自転車には乗れない場合も多いでしょう。と、普通はそう思いますが、実は冬にしか出来ない自転車競技を楽しむ人たちがいます。自転車がウィンタースポーツでないというのは、思い込みです。

Ice RidingIce-Cycle

北米などを中心に、なんと雪や氷の上でウィンタースポーツとして自転車を楽しむ人たちがいます。雪を固めてコースを作ったり、凍った湖の上や、なかには室内のスケートリンクを走行したりする人達も増えています。限られた人達だけが楽しんでいるのではなく、大会が開かれるなど、地域で盛り上がっているところもあります。

スパイクタイヤを使えば、氷の上でも走行出来ます。夏場のアスファルトの上だったら、短い周回コースをゆっくり走っても競技になりませんが、氷の上だと上手くバランスをとったり、速く走るのも難しくて面白そうです。スパイクタイヤは自作のものを使う人も多いようです。古いタイヤがあれば、特別な装備は不要というわけです。





ロードバイクなど細いタイヤでスケートリンクを走って楽しんでいる人たちもいます。オリンピックのスケート競技にもあるショートトラックのような感じでしょうか。動画をみる限り、氷の上でも意外と普通に走れています。氷の上ですから寒いでしょうが、まさにウィンタースポーツといった雰囲気です。

マウンテンバイクで、雪上にコースを作ってレースをしている人たちもいます。スキーのクロスカントリーのようなイメージです。コースのレイアウトやレギュレーションなど、それぞれ自分たちで工夫したローカルルールで競っています。女性の大会も開かれるほど、ウィンター自転車のファンは増えているようです。





寒いのはともかく、雪や氷の上を走るなんて...という方もあるでしょう。こちらのリンク先の動画を見るとわかりますが、3輪のトライクであれば、氷上でも安定します。より低重心な3輪のリカンベントを使う手もあります。駆動輪以外を、スケートの刃やスキーの板と取り替えるなど、いろいろな改造も考えられます。

スパイクタイヤだって、マウンテンバイク用のブロックタイヤなら、内側から木ネジをねじ込むだけで出来てしまいます。競技用の自転車や道具を新しく工夫して生み出す楽しみもあるわけです。体育と工作と理科を合わせた課題として、子どもの冬場の授業として使うのも面白いのではないでしょぅか。



盛り上がり具合に差はあるでしょうが、おそらく世界各地の雪上や氷上で自転車レースが行われているに違いありません。今後も冬季の自転車スポーツに親しむ人が増えていけば、ローカルなスタイルは統一され、スキーやスケートと同じような、世間から認知されたウィンタースポーツとなっていく可能性も否定できません。

やがては冬季オリンピック種目になることだって充分考えられます。夏のオリンピックにもいろいろな種類の自転車競技がありますが、冬季オリンピックに自転車競技があってもおかしくありません。ちなみに夏季オリンピックにおける自転車競技は、第1回大会から正式種目として採用されている由緒ある競技です。

雪上自転車レース夏のオリンピックは、直近の北京大会では、世界204の国と地域が参加し、28競技302種目が行われました。これに対し冬季オリンピック、今回のバンクーバー大会では、世界82の国と地域の参加で7競技86種目です。(スキー、スケート、バイアスロン、ボブスレー、カーリング、アイスホッケー、リュージュの7競技)。

今回のバンクーバでも、雪上の障害物競争とも言われるスキークロスが新しい正式種目として採用されていますが、夏季の大会と違って、まだまだ競技数には余裕があります。今後、雪上自転車レースや氷上自転車競技が正式種目に採用されるための、少なくとも「余地」はあるわけです。

ちなみに、アルペンスキーも、ジャンプもクロスカントリーもスノボも、全てスキー競技ということになります。フィギュアもスピードスケートもショートトラックも全部スケート競技です。自転車もスキー競技の一種、スケート競技の一種になるかも知れませんが、いずれにせよバラエティを増やすためには、うってつけのような気がします。

正式種目の採用基準は、夏季オリンピックの場合、男子で4大陸75カ国以上、女子では3大陸40カ国以上で広く行われている競技であることという規定があります。これに比べ、冬季オリンピックの競技については、3大陸25カ国以上で広く行われている競技と、採用基準の面でも充分可能性があります。

氷上自転車競技いずれにせよ、冬の自転車競技の今後の普及度合い、盛り上がり次第です。もちろん日本にも、冬のスポーツとして楽しんでいる人たちはいます。しかし、かなりマイナーに留まっていると言わざるを得ません。ウィンタースポーツとしての認知度は、限りなくゼロに近いのが実際のところですが、今後に期待したいところです。

日本での他のウィンタースポーツの状況はどうかと言えば、一時期のスキーブームの頃に比べスキー客が半分以下となり、閉鎖に追い込まれるスキー場も増えています。最近はスケートリンクの減少で、人気のあるフィギュアスケートの選手ですら練習場所に困っていると言います。

自転車で走行出来るスキー場、スパイクタイヤの自転車に解放してくれるスケート場は、いまのところ無さそうです。ただ、もし雪上や氷上の自転車競技がブレイクすることになれば、スキー場やスケート場での楽しみ方にも、選択の幅が広がることになります。冬のスポーツ・シーンも変わってくることになるかも知れません。

まだまだ冬の自転車競技はマイナーですが、今のうちから始めておけば、ひょっとしたらオリンピック日本代表です(笑)。そんな夢は別としても、寒くて憂うつな冬を、楽しくて待ち遠しいものとするには、ウィンタースポーツを始めるのが一番です。それが、氷上や雪上での自転車であっても面白いかも知れません。


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気付けばオリンピックも、もう後半、競技の残りも少なくなってきました。やっぱり、競技数が少ないんじゃないでしょうかね(笑)。

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この記事へのコメント
はじめまして。
ランキングからおじゃましました。
またちょこちょこお邪魔させていただきます。

応援ポチです。
Posted by かっちゃん at February 25, 2010 13:47
近所の自転車屋さんも雪の中をマウンテンで走ってました
来年、雪が降ったら雪の上を走ってみたいです!


雑誌「自転車生活」の最新号の疋田智さんが書いた放置自転車の記事読みました?
疋田さんによると放置自転車の撤去で天下り団体が利益を得るみたいです

撤去するばかりで駐輪場を作ろうとしないのは天下りの利益のためなのかもしれないです・・・
Posted by 職人気取り at February 26, 2010 21:48
かっちゃんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
応援いただき、ありがとうございます。後ほどお返ししておきます。
Posted by cycleroad at February 26, 2010 23:05
職人気取りさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も、なかなか果たせませんが、一度雪の中は走行してみたいと思っています。
ただ、東京で降った雪くらいだと、中途半端な場合が多いですし、普通の道で走ってコケても間抜けですので、雪国で存分に乗りたいものです。
いえ、まだ読んでいません。でも、さもありなんという話ですね。教えていただき、ありがとうございます。近いうちにチェックしてみようと思います。
Posted by cycleroad at February 26, 2010 23:17
 
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