March 28, 2010

お洒落な女性たちのスタイル

最近、街で女性サイクリストの姿を見ることが増えています。


自転車店の店頭や展示会などのイベントでも増えた気がしますし、一般紙やテレビなどでも女性と自転車が取り上げられたりもしていますので、スポーツバイクに乗る女性は実際に増えているのでしょう。週末のサイクリングロードで見かける、ジャージにレーパンでロードバイクに乗る女性もそうですが、そればかりではありません。

近頃都心で、自転車用のジャージやパンツ姿ではなく、カジュアルな格好で個性的な自転車に乗る女性たちを見ることがあります。スポーツとして乗っている風ではなく、ふだんの街中での移動に自転車を使い、自転車を含めたトータルでファッション性が際立つ女性サイクリストと言えばいいでしょうか。

街中ですれ違うのは一瞬ですし、同じ方向だったとしても、そうジロジロ見るわけにもいかないので、詳しくはわかりませんが、少なくともサイクルジャージのような、いかにも自転車用の服は着ていません。普通のパンツ姿やスカートにレギンスなど、そのままストリートを歩いていても違和感のないような格好です。

あくまでもイメージです

足元はレッグウォーマーを履いていたりしますが、自転車用のシューズでもありません。自転車に乗ると言うより、ふだん街を歩くような格好で颯爽と自転車に乗り、それが似合っています。実際、そうしたオシャレな自転車族とでも言うべき女性たちが、最近増えていると言います。

今風の言い方で言うと、「自転車女子」となるでしょうか。カジュアルな感じで自転車を乗りこなす女性たちです。今までにも、そんな女性たちはいたのでしょうが、あまり見かけることはありませんでした。都心の、それも渋谷や表参道、代官山といった地区で、特に多く見るような気がします。



彼女たちの乗っている自転車はシングルの固定ギアの自転車、ピストバイクが多いようです。それも、個性的な色遣いのパーツを使っていたりします。他人と違ったバイクにして自分の個性を強調するため、フレームやパーツを別々にチョイスし、自分なりの一台を組む人も多いのだそうです。

注:以下の写真は、私がイメージを補足するために通販サイトから探して載せただけで、記事と直接関係はありません。必ずしも特定の商品を指しているわけではありません。アイテムの詳細はクリックすると確認できます。)



パーツを組むと言っても、ロードバイクに乗るスポーツ系の男性サイクリストとは、明らかに方向性が違います。ピストで、ディレイラーはありませんから、まずコンポなども気にしないのでしょう。フレームとホイール、サドルなど、カラーコーディネートを重視して選んでいるようです。

男性のスポーツ系のサイクリストだと、スペックやコンポのグレード、フレームの材質や性能などにこだわって自転車を組む場合が多いと思います。しかし、彼女たち、「おしゃれ自転車ガール」たちは、ファッションの一部として自転車があり、そのためにパーツを組むと言っても過言ではないでしょう。



もちろん、走行性にこだわらないわけではないでしょうが、自分と自転車をトータルでコーディネートし、いかに「カワイイ感じ」になるかが重要な要素です。確かに、そのファッションセンスは良く、オシャレで決まっている感じがするのは間違いありません。

最近、女性のファッションの志向により、森ガールだとか、姫系、ロリータパンク、大人女子、デコラフェアリー、しまラーなど、いろいろな言葉を聞きます。私は詳しくないので、その中に位置づけていいのかよくわかりませんが、一種のファッションとして、「自転車ガール」という現象を捉えている女性ファッション誌などもあるようです。




中には、アパレルショップに自転車が置いてある店もあると言います。自転車店の中にアパレルコーナーがあるのではありません。アパレルショップに服やアクセサリーなどと並んで自転車のパーツが売られているのです。完成車がインテリアを兼ねて並べられているのではなく、自転車ガール向けパーツが売られているわけです。

もともと自転車はパーツの集まりです。自転車店の店頭で完成車として売られているスポーツバイクであっても、パーツは、それぞれバラバラのメーカーのものがついています。何かのブランドで売られている自転車も、全てそのブランドのパーツということは、通常あり得ません。

スポーツバイクに乗る男性は、自分の身体のサイズに合わせたり、性能をアップさせたり、より軽量化したり、消耗したものを交換したりするなどの目的でパーツ交換をすると思います。しかし、自転車ガールたちは、そうした目的より、どちらかと言えばオシャレやカラーコーディネートの為、個性を演出する為にパーツ交換するわけです。



もちろん、男性の中にもそうした意図でパーツ交換をする人もいますから、男性・女性と分けるわけではありません。ただ、多くのスポーツバイク乗りは、色よりも性能だとかの理由でパーツ交換するのではないでしょうか。もちろん、どちらが良い悪いの話ではありませんが、価値観が大きく違うのは間違いありません。

自転車に限らず、一般論で言えば、男性はどちらかと言うと、機能や効率、性能、仕組みといった面から、論理的にモノを選ぶ場合が多いのではないでしょうか。女性は、色や可愛らしさ、好きか嫌いかといった面、どちらかと言うと感性を大切にする傾向が強いような気がします。

自転車のパーツの場合、走行性の問題もありますから、それほど形を変えることは合理的とは言えません。もちろん、フロントのフォークを伸ばしたり、シートパックがついたサドルに交換したり、いわゆるチョッパーハンドルにするなどの改造も出来ないことはありませんが、それではカワイイとは言えないでしょう。



ハンドルをドロップにするか、フラットにするか、あるいは違うものにするかなどの選択はあるとしても、基本的に形を変えるわけではありません。そうなると、色や柄を中心にパーツをコーディネートすることになります。確かに、一般の自転車店でも、最近はパーツの色を選べるものが増え、色遣いも鮮やかになっている気がします。

フレームやフォーク、リムやシートポスト、ハンドルバーなど大きな部品から、チェーンやステム、スポークやペダルに至るまで、カラーコーディネートが可能です。特にピストの場合は、その自由度も高いでしょう。グリップやハンドルバーテープの色を変えるだけでも、大いに印象は変わります。

ただし、いくら本人のその日のファッションとコーディネートすると言っても、そう頻繁にパーツを組み替えるわけにもいきません。そのため、自転車にいろいろなアクセサリーをつけたり、それを交換するなどして、ファッションを楽しんでいるようです。犬などのペットを着せかえるのにも似ているかも知れません。






例えば、フレームパッドという、トップチューブに巻くアイテムです。この色や柄を変えればイメージも変わります。しかも交換は簡単です。個人的に面白いと思うのは、このパッドでバッグになっているものもあることです。イザという時、バッグとしても使えるわけです。

サドルカバーも使えます。通常、サドルカバーと言うと、サドルが固くてお尻が痛いので、それを緩和するためのグッズのように思っている人が多いと思います。しかし、サドルの色や柄を変えて、コーディネートを変えるために使うわけです。カバーをかぶせるだけで簡単に印象が変えられます。




スポークにつけるアクセサリーや、バルブキャップなどもあります。もちろんヘルメットカバーだとか、裾をとめるバンドなど身につけるアイテムも気分によって変えたりするわけです。もう一つ、チェーンロックも一種のファッションアイテムのようになります。

ゴツい感じのチェーンロックそのままでは、カワイイとは言えません。市販のチェーンカバーや手作りでカバーをかぶせ、それを肩から斜めがけにして乗るのがオシャレのポイントでもあります。自転車で走行中に服がバタつかないよう抑える役目もあると言います。なるほど、考えられています。



スポークカードをつけたりもするようです。スポークカードは、アメリカのメッセンジャー達がつけたのが由来とされています。メッセンジャーたちの間で開かれるレースで、選手を特定するゼッケンのように用いられていました。スポークカードによっても、タイヤ部分の印象はずいぶん違ってくるでしょう。

本人たちが意識しているかは別として、ピストやスポークカード、チェーンロックの斜めがけなど、アメリカの自転車乗りのスタイルの影響もあるのかも知れません。男性でも、そうしたカジュアルな感じで乗る人たちがいますが、それが女性の間にも広がって来たと言えるのかも知れません。



もちろん、彼女たち自転車ガールは、大の自転車好きでもあります。自分でパーツを選んで組んだりするわけですから、ある程度自転車に詳しいのも間違いありません。自転車に乗るのが大好きで、どこへ行くにも自転車を使います。ただ、それだけでなく、ファッションのアイテムとしても自転車を楽しんでいるわけです。

ひとくちに自転車に乗ると言っても、いろいろなスタイルの人がいますし、さまざまな楽しみ方があります。ただ、これまで日本では、ママチャリに乗る人の割合が圧倒的に多数でした。それが、ここのところの自転車ブームで、スポーツバイクに乗る人が増え、さらにスタイルも多様化し始めているようです。

スタイルは違いますが、スポーツバイク系の男性にしても、ファッショナブルな自転車女子にしても、自転車が好きな人たちという点では共通しています。広い意味で自転車好きが増えるということは、自転車のことを良く知っている、良く理解している人が増えることでもあります。

自転車のことを良くわかっている人は、何が危険か、どんなルールが守られるべきかもわかっている人でしょう。また、自然に身についていくはずです。どんな志向であれ、自転車好きが増えていくことは、自転車社会のモラルがアップし、自転車環境が向上していくことにもつながるに違いありません。

ただでさえ、スポーツバイクに乗る人は男性の割合が圧倒的です。自転車好きの女性が増え、自転車を本来の意味で理解する人が増えるのは、個人的には嬉しい傾向です。そして自転車乗り全体にとっても、好ましい方向と言えるのではないでしょうか。


    
    


使っているプログサービスのサーバーの入れ替え作業が行われており、接続しない状態になったり、過去の記事の画像が映らなくなるなど、いろいろ影響が出ているようです。見にくい状況があるかも知れません。ご容赦のほどを。

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この記事へのコメント
自転車でただ走るだけではなく、ファッションの一つとしてコーディネートを楽しむ。
いいですね。いつも新しいことは若い女性が始める。
いま日本のファッションが注目を集めているそうです。
自転車の乗り方や、そのファッションも日本が発信基地になれるといいですね。
Posted by トンサン at March 29, 2010 19:09
 ママチャリと言われると馬鹿にされている感じますが、私はママチャリ大好きです。今は子どもも大きくなって子ども乗せる事は無くなりましたが、ハンドルの真ん中に荷台がついて、フレームが太い子乗せ自転車に乗っています。ハンドルの真ん中の荷台には沢山荷物は乗せられるし、自転車の安定性も良い気がします。
 荷物が沢山乗せられる、軽快車や実用車好きって少ないでしょうか?ママチャリもお洒落な色と安全性には拘っています。
 某駅で太陽光発電で充電した電動アシスト自転車の貸し出しを初めました。電動アシストは未経験なので、早速会員になりました。忙しくて未だ借りていませんが、電動アシスト自転車がどんなに楽か知りたいです。今は毎日車体重量の重いママチャリ乗っています。
Posted by ジャムおばさん at March 29, 2010 23:09
トンサンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、流行も消費も文化も、若い女性が作ったり、けん引したりしているのでしょう。
そうらしいですね、海外の人から見ると、日本のファッションが斬新に見えるのでしょう。日本語の「カワイイ」が通じたりするというのも聞いたことがあります。
ただ、自転車の乗り方やファッションが日本から発信されるというのは、まだまだのような気がします。そうなるといいですけどね。
Posted by cycleroad at March 30, 2010 22:23
ジャムおばさんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
広く普及する俗称ということでママチャリと書いていますが、馬鹿にする意図はありません。以前から書いていますが、買い物など、ママチャリが便利な場面はたくさんありますし、その利便性を否定するものではありません。だからこそ、日本でこれだけ普及しているのだとも思います。
ただ、一方でママチャリがスポイルしているものもあります。これは、スポーツバイクに乗って、そのポテンシャルを理解している人なら、多かれ少なかれ異存のないところだと思います。格安で品質の良くないものが出回ることの弊害もあるのではないでしょうか。
ニュースになっていましたね。電動アシストに初めて乗ると、驚かれると思いますよ。特に坂道などでは威力抜群です。
Posted by cycleroad at March 30, 2010 22:45
トレックでフレームやパーツのカラーを注文できるように、
レース的なデザインだけでなくファッション的なパーツ選びができるようになれば楽しそうです
今のところ多くても三種類くらいまでしかカラーリングが選べないから自転車の性能が良くても色の好みが合わなくて買うのをやめてしまう人もいるかもしれません


綾瀬の道路の看板に「自転車はクルマの仲間ですルールを守りましょう。綾瀬警察署」って書いてありました
やっぱり東京の人たちはわかってますね〜
Posted by 職人気取り at April 01, 2010 09:27
職人気取りさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、トレックは対応が早いと言えそうですが、スポーツバイクのメーカーも、もう少しファッション性を意識したパーツ展開を考えてもいいのかも知れません。
どういう意図で書いたかにもよりますが、警察官でも自転車のルールをわかっていないんじゃないの、という人がいますからね。
ただ、もう一息という気もします。確かに自転車が軽車両たどの意識がない人が多いですが、少し抽象的です。
「右側通行は法律違反です。」「自転車にも車道を通る権利があります。」などと、具体的に指摘したほうがいいような気がします。
Posted by cycleroad at April 02, 2010 23:51
 
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