April 27, 2010

自転車が活用できる可能性は

ゴールデンウィークは旅行という方も多いと思います。


のんびりローカル線の旅今年は比較的曜日の並びが良いので、遠くまで足をのばすという人も多いのではないでしょうか。海外へ行く方、国内旅行をする方、飛行機を使う方、新幹線やクルマを使う方、旅のスタイルもいろいろだと思います。日本の場合は鉄道網が発達していますから、新幹線に限らず、鉄道を使う人は多いに違いありません。

独特の旅情があって、鉄道の旅もいいものです。車窓の眺めも、日本では海から山までいろいろな景色が楽しめますし、変化に富んでいて飽きません。名物の駅弁を食べたり、乗り合わせた人とのコミュニケーションがあったりするのも楽しいですし、渋滞もなく、居眠りしていても時間通りに着くのがポイントでしょう。

がんばれ!ローカル鉄道のんびりローカル線を旅するのも楽しいものです。ゴールデンウィークには、各地で特色のある臨時列車も増発されます。ただ、近年利用客の減少などにより、赤字ローカル線は廃止される一方です。少しずつ確実に路線が減っていくのは、鉄道マニアでなくても寂しいところでしょう。

もちろん、地元の沿線住民の方にとっては貴重な交通手段ですから、寂しいでは済みません。通勤や通学、買い物や通院などに利用していた生活路線が無くなり、特に自分でクルマを運転しない人にとっては深刻な問題です。物流を滞らせ、産業を衰退させ、観光客を減らし、沿線の更なる過疎を促しかねません。

今のところ廃止は免れているものの、運行本数が一日に数本という路線も少なくありません。一日に上り下り、それぞれ1本ずつなんていうところもあります。利用者数が少ないので仕方がないのでしょうけど、本数が減って不便になることで、さらに利用客が減る悪循環です。

GWに運行赤字がかさむばかりでしょうから、運行本数を増やすのが難しいのは理解出来ます。列車を動かすための電力、もしくは燃料代、人件費もばかにならないはずです。ワンマンカーや、より運行コストの低い車両を開発するなど、関係者も努力していますが、人口が増えない以上、根本的な解決は困難です。

しかし、本数が少なければレールを使う時間も僅かとなり、せっかくの設備を遊ばせておくことになるのも、もったいない話です。過疎という構造的な問題であり、抜本的な解決は見込めないにせよ、せめて、地元の人の利便性を高めることは出来ないものでしょうか。

私は鉄道マニアではなく全くの門外漢なので、素人の浅知恵なのかも知れませんが、列車の運行は無理としても、その権利を売ることは出来ないものでしょうか。レールを使う権利、つまり自分でレールバイクを使って走るのを許可するわけです。もちろん、列車の来ない時間帯だけ、自分たちの責任で走行させるのです。

Image RAILRIDER, www.railriders.netImage RAILRIDER, www.railriders.net

レールバイクについては、以前も取り上げたことがありますが、日本では廃線跡を使ったイベントなどで、観光用に用意されたレールバイクを使うくらいしか聞きません(文末の関連記事を参照)。しかし、海外ではレールバイクを楽しむ人も少なからず存在しているようです。

レールを走行するためのホイールも売られています。列車用ではないので鋼鉄製ではなく、樹脂製です。これにフレームをつけて、ペダルをこいで進むレールバイクを自作するわけです。普通の自転車に専用のホイールを装着するスタイルも考えられます。



おそらく、アメリカのような広大な大地で、しかも人里離れた場所なら、勝手に走らせても誰も見咎めないのでしょう。場所によっては数時間に一度、もしかしたら何日かに一度、貨物列車が通るだけだったりするはずです。列車が近づいてくれば、レールから外してやり過ごせばいいわけです。あらかじめダイヤを調べておけば万全です。

日本の場合、例え何時間も列車が来ないとわかっていても、勝手にレールバイクを走らせたら、列車往来危険とか、往来妨害罪に問われそうです。きちんと鉄道会社が許可を出して、時間や区間を区切った上で、契約した人だけ、合法的に走行できるようにしてはどうでしょうか。



鉄道会社は、列車を余計に運行するわけではないので経費は増えません。レールバイクも自前で用意してもらえば、その管理も不要で、責任も生じません。レールの利用料を納めてもらえば、赤字の補てんにもなります。多少は廃止の可能性を減らす助けにもなるでしょう。一方で地元の人の利便性は高まります。

これが、幹線の列車本数の多いところだと危険もあるでしょうけど、一日に何本も通らない路線、区間なら、さほど問題もないはずです。きちんとルールを徹底し、自分たちの責任で走行するようにするならば、鉄道会社は許可することを考えてもいいのではないでしょうか。



おそらく単線でしょうから、レールバイク同士が行き会うことも出てくると思います。その場合は、どちらかが一旦レールからレールバイクを外せば済みます。行き会ったらジャンケンとか、時間で分けるとか、あらかじめルールを決め、見通しの悪いところでは警笛をならして減速すれば、レールバイク同士の事故も防げるでしょう。

列車が近付く時間となったら、余裕を持ってレールバイクを外し、安全な場所に退避してやり過ごせば問題ないと思われます。せっかくレールという貴重な財産ががあるわけですから、これを有効に使わない手はありません。自分でこぐ必要はありますが、地元住民の方の利便性は向上すると思います。



わざわざ軌道自転車にせずとも、普通に道路を自転車で走ればいいではないか、と言われるかも知れません。でも、鉄道の線路ならではのメリットもあります。例えば、鉄道の線路ならばトンネルで近い距離でも、道路を行くと峠を越えるので大幅な遠回りだったりする場合も少なくないと思います。

鉄道の線路は、基本的にアップダウンも少ないので、軌道自転車でも快適で高速に走れるに違いありません。踏切で注意する以外は交差点も無く、まさに専用道状態、ノンストップで走れて便利です。列車の代替手段としても充分に現実的です。





なんと言っても、時間を自分で決められるわけですから、列車の本数が少なくても、通勤や通学に使える可能性が出てきます。もし、レールバイクで混雑するほど利用者が増えたら、列車の本数を増やすことも視野に入るでしょう。その判断材料にもなります。

もちろん、実際に住民のニーズがあるかは、場所にもよるでしょう。でも、よく廃線跡などで軌道自転車に乗るイベントが開かれて好評を博していたりします。鉄道ファンでなくても乗ってみたい人は多いはずです。観光客を集める効果も期待できるに違いありません。地元の住民以外にも存続を願う全国の鉄道旅行ファンは多いはずです。

Image RAILRIDER, www.railriders.netImage RAILRIDER, www.railriders.net

大金を投じて建設した、せっかくの線路です。このまま、みすみす廃線にされ、撤去されるのを待つだけというのでは、あまりに芸がありません。ヨーロッパなどでは、実際にレールバイクを貸し出す鉄道会社もあると言います。従来の常識にとらわれず、思い切って導入を検討してみる手はないでしょうか。


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今年のゴールデンウィークは、天候の影響で桜の開花が遅れ、名所ではつらい状況になっているところもあるようです。出かける側も受け入れる側も、いい天気を期待したいですね。

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社会資本の再利用をすすめる
もちろん、廃線がやむを得ないならば再利用することも考えたい。



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この記事へのコメント
去年、地元の五稜郭機関区のイベントで軌道自転車に乗る機会がありました。
乗ったのは、実際にレールの保守点検に使ってる軌道自転車でした。重量がかなりあるので走り出してしまえば惰性で進むんですが、スピードが出るまでは二人で漕いでも結構重かったです。

また、レールの僅かなカーブや構内のほんのチョットした勾配でもスピードがスグに落ちます。

観光用に釧路湿原のような平坦な場所を走るには、環境にも優しいしエコに通じる物があるので軌道自転車は良いかもしれませんが、営業運転していた廃線を走るのは結構な脚力が必要に思えます。

Posted by Mr.ポテトヘッド at April 28, 2010 15:13
モノレールみたいにできれば、対面通行が可能になりますね。
Posted by 3号 at April 28, 2010 15:54
Mr.ポテトヘッドさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
乗ったことがおありですか。なるほど、実際の保守点検に使用する軌道車だと、車輪も鋼鉄製でしょうし、相当重いのでしょうね。
実体験に基づく貴重な情報をありがとうございます。
ただ、ここで言うレールバイクは、車輪も樹脂製など、手で持ち上がるくらいの重量のもの、普通の自転車をベースに補助輪を取り付けただけのものを想定しています。
動画などを見ても、軽々走行しています。保守用車両とは違う、こうした軽量なレールバイクであれば、可能なのではないでしょうか。
Posted by cycleroad at April 28, 2010 23:05
3号さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、普通の自転車をベースに補助輪をつけたものが動画にもありますが、片方のレールだけで走れるものが出来れば、交互通行が可能になりますね。
Posted by cycleroad at April 28, 2010 23:11
凄く良いアイデアだと思うけど、出来たら線路には電車走らせて欲しいです。私は高速道路入口付近に住み自家用車も有りますが、息子が自家用車の中で大人しくして無くて、目下、公共交通機関と自転車と自分の足だけが頼りです。携帯電話には公共電話を維持する目的でユニバーサル料金を取られています。高速道路も公共交通機関しか利用出来ない人の為にユニバーサル料金を取って、公共交通機関の充実を図って欲しいです。休日千円にする前に少し上乗せして千円一寸にすれば納得したでしょうが、今更遅いでしょうね。
 路線バスを利用して思うのは、最低限1時間に2〜3本運行していないと辛いです。ローカル線の事情は分かりませんが、車輌を短くしてでも運行して貰いたいです。車輌の一輌を座席を外して自転車そのまま乗り入れられたら便利でしょうね。
 ローカル線の一部区間を運休して軌道自転車が乗れるイベントを開催して、イベント客にはローカル線に乗って来て頂く方が儲かりそうです。又はローカル線沿線でマラソン大会やウォーキング大会を開くとか、これって関東私鉄で私鉄リレーウォークとして開催していますね。
Posted by ジャムおばさん at April 29, 2010 17:35
ジャムおばさんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、レールバイクと言っても誰でも利用できるものではありません。もちろん、それより列車の本数が増やせれば、言うことはないでしょう。
ただ、一部の極端な赤字ローカル線の利用者の減少、採算性の悪化は、現実問題として厳しい状況にあるのも間違いないようです。
実際には、JRの路線の中でも単独での採算を計算して黒字になる路線は、全国で見ても10路線くらいしかないという話を聞いたことがあります。山手線や大阪環状線、東海道新幹線、そのほか京浜東北線など首都圏の路線です。
つまり、都会の路線の大幅な黒字で全体を維持しているわけで、いわばユニバーサル料金のような形で、他の路線を維持しているのと同じと見ることも出来ます。
電話や郵便などのインフラと同じで、鉄道網全体の維持というのは大事なことだと思います。しかし、すでに一両編成で運行している路線も少なくありません。イベントや、特別列車などの企画で、各支所も努力をしているのは確かですが、いかんせん一時的にものとならざるを得ません。
国鉄民営化以後、やはり民間会社である以上、シビアにならざるを得ない部分もあるようですね。
Posted by cycleroad at April 29, 2010 23:57
田舎の公共交通機関はどんどん寂れていきますから都会の人も呼び込めるものを作らないと厳しいですね
親戚の近所のバスなんかはある日突然無くなってしまったらしいです


近所に新しく出来たコーヒー屋にスポーツ自転車用の駐輪所が作られてました
こういう店がどんどん増えてくれるといいな
Posted by 職人気取 at April 30, 2010 17:55
職人気取さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
さすがに、ある日突然、予告もなく廃止ということはないと思いますから、おそらく突然無くなったと感じるくらい、関心が薄かったのではないでしょうか。
利便性の悪さから、沿道の人にも関心を持たれないようなパス路線であれば、無くなるのも必然と言えるかも知れません。
確かに、スタンド付きの自転車だけを想定していない駐輪所は嬉しいです。そのコーヒー屋さんのオーナーは、スポーツバイク乗りかも知れませんね。
Posted by cycleroad at April 30, 2010 23:15
軽量レールバイク実現して欲しいですね。
 
普段使いを考慮して
FRP製のカウリングがあれば
雨風をしのげますし
低重心設計し空力性能を上げればスピードも出そうです。
(自動車メーカーならデータが豊富です、コストのからみがありますが今はやりの衝突事故防止も可能)

既存のレールに小さな補助レールを二本設置してレールバイクの幅を狭くすれば
対面通行も可能かと思います
縦に長くすれば2人〜4人乗りも可能になり
視覚障害者も安心して旅が出来そうです。

電動レールバイクならお年寄りに優しく
坂道も楽ですね。

将来
フルカーボン製レールバイクが
普通に販売されるかも知れませんね。

軌道の安全性に不安がありますが
いっそ
JR北●道の列車の代わりに…


Posted by ロードバイク初心者 at October 26, 2013 03:15
ロードバイク初心者さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
軌道を走る自転車というのも面白いのではないかと思うんですよね。
専用道を走るわけですから、速いでしょうし、実用性もあるので、通勤・通学などにも使えるでしょうし..。
おっしゃるように、ボディを工夫すれば、相当のスピードも出そうですし、いろいろ可能性がありそうです。
実際には、需要や管理面などでいろいろ難しいとは思いますが、不採算路線について、考えてみる余地はないのかなと思います。
採算的に苦しんでいるようですし、列車の速度を落とすという世間の常識と逆行する方策を取り入れているわけですから、いっそのこと人力で..(笑)。
Posted by cycleroad at October 27, 2013 23:34
 
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