July 11, 2010

お尻の痛みを解消する手立て

自転車に乗り始めて、痛みに悩む人があります。


よく聞くのは、お尻の痛みでしょうか。スポーツバイクの場合は、ママチャリと違ってサドルが固いので、慣れないうちは、お尻の痛みに悩む人が少なくないと思います。多くの場合、慣れれば平気になりますが、平気にならない場合には、何か原因があるのかも知れません。例えば、体重が分散出来ていない可能性があります。

つまり、ママチャリに乗るような感じでサドルにどっかりと座ってしまうとか、ハンドルを持つ腕やペダルにのせた足とに体重の分散が出来ていない可能性です。自転車に乗る姿勢、ポジションの問題でもあります。極端にサドルを下げている人は少ないと思いますが、サドルに体重がかかり過ぎるぶん、痛みが出ているのかも知れません。

TIOGA(タイオガ)ピボタル D スパイダーサドルWizard(ウィザード)EXP−2108 サドル横から見てサドルが前上がりや前下がりになっている場合もあるでしょう。微妙にサドルが高すぎだったり、低すぎだったりすることが影響することもあります。もちろん、サドルそのものの形状が、自分の身体と合っていないという可能性も排除できません。

サドルの幅が広すぎて、内またが擦れるような状況もあるでしょうし、逆に細すぎて、体重が集中してしまう場合もあると思います。お尻が痛いので、中央に穴があいているタイプや、クッションがあるサドルを使っている人もいると思いますが、かえって形があっていないこともあったりします。

そもそも、人の身体はそれぞれ違い、個人差も大きいので、自転車と身体の接点であるサドル選びは簡単ではありません。その点、同じ接点であるハンドルやペダルとは大きく違います。ベテランでもサドル選びは簡単ではなく、悩み始めると、迷路に迷い込んでしまうこともあるようです。

sellebassano(セラバッサノ)Mission知らず知らずに、サドルの前の方に乗っていたり、後ろの方だったりすることもあります。その癖を直すだけでも印象が変わってくることがあります。サドルの前後位置の調整も当然影響します。フレームサイズを身体に合わせて購入したものの、乗っているうちにポジションが変わってきているのに気づかない場合もあります。

薄くて固いスポーツタイプのサドルは、「しなり」も重要です。このあたりのフィーリングは乗ってみなければ、なかなかわかりません。ただ、値段も安くないので、いろいろと買い替えてみるわけにはいかないのも難しいところです。結果として、合わないのを我慢してしまって痛みが出ることもあるのではないでしょうか。

お尻や尿道周りが痛いことが多いと思いますが、それだけとは限りません。サドルの高さやハンドルとのポジションの関係で、腰痛が起きることもあります。痛みをかばう結果、頸や肩が凝ったり、痛くなることもあります。サドルを変えてミリ単位で高さが変わったために、膝に痛みが出ることもあります。

Allay(アレイ)レーシングプロ2.1WWizard(ウィザード)RTM2107C カーボンロングサドル自転車を新しくした場合でも不思議なことに、使い慣れたサドルを移し替えても痛みが出ることがあるそうです。自転車のフレームやポジションとの関係など、トータルが影響するということなのでしょう。知り合いのショップ店員に聞いたりすると、痛みに悩む人は少なくなく、実にいろいろな原因や理由があるものだと言います。

こうした痛みは人それぞれ、ケースバイケースなので、一概に解決策を示すことは出来ません。もちろん、パッドのついたレーパンを使っていない人は、はくと解消することもあります。素肌に直接はいていないことが原因だったり、クリームなどを使うことで、痛みが軽減する場合もあるようです。

オーバーワークによる関節の炎症が疑われる場合は、当然医者に診てもらうべきでしょうし、ストレッチやアイシングなどの身体のケアで、痛みが和らぐこともあります。いろいろなケースがあるので、専門ショップのベテラン店員などに相談してみるのもいいかも知れません。

たかが痛みとおろそかにすべきではありません。我慢していると、それが故障につながることもあります。フレームやコンポと違って、あまり性能は注目されないパーツですが、場合によっては非常に問題をはらむ可能性のあるパーツであり、自分にあったものを選ぶのが難しいパーツと言えるでしょう。

さて、そんなパーツ、サドルですが、なかなか合うものが選べなくて悩んでいるなら、いっそのことなくしてしまえということで、“ElliptiGO”を使うという手もあるかも知れません(笑)。このElliptiGO、サドルが無く、走るようなスタイルでペダルを回す自転車です。

Image ElliptiGO, www.elliptigo.comImage ElliptiGO, www.elliptigo.com

よく見ると、そんなに難しい構造ではありません。ペダルの一部が固定されたステップのような形状になっており、それを楕円に動かすことで、クランクを回す構造です。開発元が言うには、世界初の長円軌道自転車だそうです。ステップを踏むフォームが、ランニングのフォームのようになっています。



実は、似たようなコンセプトの自転車はいろいろあります。しかし、動画で比べてみるとわかりますが、通常、ステップ型の自転車は、足を上下にステップするだけです。ElliptiGOのように、ランニングしているようなフォームでペダルをこぐようにはなっていません。そのあたりが新しいというわけです。



思ったよりもスピードが出ます。見慣れないので、パッと見には、単なるオモシロ自転車のようにも見えてしまいますが、動画で見るとわかるように、充分に実用的と言えるでしょう。元トライアスロンのアイアンマンレースの選手2人が開発したというだけあって、スポーツという面から見ても、完成度の高い製品になっています。

アイアンマンレースの選手として、レースでは180キロの区間をバイクに乗る彼らは、ふだんから練習で長い時間を自転車に乗って過ごします。その中で、数多くのサドルを試してきたにも関わらず、なかなか満足のいくものと巡り逢えなかったことも、この自転車が生まれるきっかけだったと話しています。

Image ElliptiGO, www.elliptigo.comImage ElliptiGO, www.elliptigo.com

ちょうど、普通の自転車で立ち漕ぎするような感じなので、自転車に乗れる人なら誰でも乗れます。ずっと立ち漕ぎなので疲れそうな気もしますが、考えてみれば、ウォーキングやランニングする時だって、長い時間座らないわけですから、長時間でも問題なく、気持ちよく漕げると言います。

その運動性能は高く、意外なことにヒルクライムにも強いようです。何と言ってもサドルがないので、長い距離でもお尻が痛くならないのが利点です。仕事で乗るような場合に、スーツで乗ってもシワになりにくいとか、女性がスカートでも乗れるなど、いろいろなメリットも考えられます。



4年以上の開発期間を経てきたそうですが、実は個人的に、以前にもこの“ElliptiGO”に注目したことがあります。ちょうど2年くらい前のことですが、その頃と比べても、機構やデザイン的にもかなり洗練されたのがわかります。最初に見た時には、違う自転車と思ったほどです。

Image ElliptiGO, www.elliptigo.comランニングのフォームでこぐなら、道を走るのと同じという見方もありますが、ランニングで道路に直接着地することによるヒザへの負担に比べ、“ElliptiGO”のほうが大幅にショックは小さくなります。ヒザに過度の負担をかけたくないランナーにとっても、使えるアイテムかも知れません。

サドルのあるオーソドックスな自転車のほうが、人間のパワーを効率よくペダルに伝え、空気抵抗も相対的に小さく、スピードが出るのは間違いないでしょう。その意味で自転車の完成度が高いのも事実です。実際に、基本的な構成については、長らく変わっていません。

ただ、スピードだけについて言えばリカンベントのほうが速いと言われていますし、荷物の積載能力だとか、悪路走破性とか、それぞれの能力に特化した自転車がいろいろあります。見慣れないので不格好に見えなくもないですが、少なくとも、サドルに悩む必要がない自転車として、もっと普及してもいいのかも知れません。

こうした自転車が主流にはなることはないとしても、必ずしもダイヤモンドフレームでなければいけないわけではありません。もっと自由な発想がいろいろあってもいいでしょう。そう考えると、かなり成熟した製品のように思える自転車も、まだまだ進化する余地があるのかも知れません。





問題の名古屋場所が始まり、参議院議員選挙があって、翌未明からはW杯決勝ですか。明日からは寝不足解消したいものです。

関連記事

宿・ホテル予約ならじゃらんnet未来のサドルの進化はいかに
果たしてサドルは今後どのような進化発展を遂げていくのだろうか。

一人の乗り手に一つのサドル
サドルの交換を考えれば、実にたくさんの選択肢があることになる。

自転車パーツも試してみたい
試乗会やイベントなどを利用して、いろいろ試してみるのも手だろう。



このエントリーをはてなブックマークに追加




Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。

人気blogランキング(自転車)へ
 自転車・サイクリングの人気ブログが見られます。

にほんブログ村自転車ブログへ
 自転車・サイクリングの人気ブログが見られます。


ギャザリーギャザリーギャザリー
(上左)自転車に乗るのが楽しくなるアイテム、スポーツバイクの魅力を演出するグッズ。
(上中)なぜ今、自転車が注目されているのか、スポーツバイクはどこが違うのか?
(上右)スポーツバイクに乗り始めると困る置き場所、自転車の室内保管のアイディア












この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/cycleroad/51661059
この記事へのコメント
自分の場合 尻はどうも無かったんですが
股がすれて薄皮が剥けた事がありました
いきなり長時間乗ったのとサドルの高さが原因だったようです
少し低くしたらマシになりました
Posted by toy at July 13, 2010 15:59
「サドル選びは永遠の悩み」と言うのを聞いた事があるような。さて、このサドルと言うパーツ。人間がサドルと言うパーツに合わせるのか又は、サドルと言うパーツを人間に合わせるのか。つまり、慣れるのか選択するのか。言ってしまえば、最後は各個人の判断に委ねられる。しかし、人間時には慣れるのも必要ではないだろうか。その次のステップとして選択と言う方法に進んでも遅くはないだろう。

ElliptiGO、斬新なデザインですね。まさに、「必要は発明の母」でしょうか。スピードもかなり出る様子。ただ、これで100km以上の長距離を走れるかどうかは疑問ですが。
Posted by 通行人Ω at July 14, 2010 00:42
toyさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
股のトラブルもあるようですね。クリームを塗ったりする人も多いようです。
原因がわかって、改善したのは良かったですが、なかなか改善しない人もあるようです。サドルの高さが、わずかにずれただけでも腰や膝に痛みが出たりします。
痛みなんか無いと言う人はラッキーなのかも知れませんね。
Posted by cycleroad at July 14, 2010 22:47
私はママチャリにしか乗らないのでお尻の痛みには無縁です。サドルのカバーが裂けてきて、中のスポンジから水分が滲みでてきて、おしっこ漏らした様な滲みが出来るのが恥ずかしいです。百均のサドルカバーをつけてみたり、どうしようも無くなるとサドル交換します。
Posted by ジャムおばさん at July 14, 2010 22:47
通行人Ωさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
最初から痛みが全くない人は少ないと思いますが、慣れて痛まなくなるという人も多いでしょうね。
選択がうまくいけば理想的ですが、一人ひとり、オーダーメイドというわけにもいきませんから、なかなかベストフィットとはいかないのが難しいところなんでしょう。
確かに、これで100キロ以上というと難しそうに見えますが、200キロ超のレースなどでも完走しているようですから、意外に長く走れるようです。
Posted by cycleroad at July 14, 2010 23:07
ジャムおばさんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ママチャリのサドルは柔らかくて痛まないように思えますが、長い時間乗ると、案外痛くなると思いますよ。
駐輪する時に、サドルに雨などが沁みこまないよう、コンビニの袋なんかをかぶせておくのも手かも知れませんね。
Posted by cycleroad at July 14, 2010 23:12
この機会に強くお勧めします。
リカはいいですよ!!
尻、腰、股、背中そして首筋が楽です。
Posted by クラウド at July 15, 2010 22:58
クラウドさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、“ElliptiGO”を使わなくても、リカンベントという手がありますね。
一般論として、痛みに悩む人がいることを書きましたが、私は痛みに悩んでいるわけではありません。ただ、個人的に興味はあります。これ以上台数を増やすと家庭内の危機に陥るという事情はありますが..(笑)。
短い時間、試乗したことしかありませんが、確かに身体はラクそうです。
サドル選びにいろいろ悩んでいるくらいなら、思いきってリカンベントと言う手はあるでしょうね。
Posted by cycleroad at July 16, 2010 21:03
突然すみません。質問ですが、このElliptiGOバイクって
日本の公道でも走行できるのでしょうか? 日本って規制がうるさい国なので・・・・。お分かりになったら教えてください。どこに聞けばいいのだろうか、分からないものですみません。
Posted by イシヅカ at February 17, 2011 17:44
イシヅカさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
まだ日本に入ってきていませんので、おそらく、この乗り物に対する型式認定の手続き等は、行われていないと思われます。
法律上の普通自転車としては認められない可能性があり、だとすると通常は軽車両として扱われることになると思いますが、公道を走行する上で必要な保安部品が装備されていないなど、保安基準を満たさない恐れがあります。
これを定める公安委員会規則については地域によって違いますので、最寄りの公安委員会に問い合わせる必要があります。
Posted by cycleroad at February 17, 2011 23:56
 
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)