July 20, 2010

多くの人に受け取ってもらう

広告には、いろいろな種類があります。


テレビコマーシャルに新聞広告、ラジオや雑誌にインターネット、ポスターやネオンサイン、電車の中吊り広告やダイレクトメール、電話帳広告に新聞折り込みチラシと、私たちの身の回りには、ありとあらゆる広告であれています。毎日、何らかの宣伝や広告に接しない日は無いと言ってもいいほどです。

映像や音声を駆使した最新の広告もあれば、文字だけの新聞の3行広告もあります。テレビの全国放送で流されるCMもありますし、地元の商店のチラシがポストに投函されることもあります。家の中にあるもの、例えば企業が配るカレンダーとか手ぬぐいに入っているロゴも広告の一種でしょう。

テレビCM新しい広告手法が開発される一方で、例えば電信柱に取り付けられる看板のような、古典的とも言うべき広告もあります。スポーツイベントのスポンサーのような間接広告もあれば、DMのような直接的な広告手法もあります。インターネット広告も伸びていますが、駅前などでティッシュが配られる光景も相変わらずです。

このティッシュ配り、駅前などの人の集まる場所で行われている、日本人にはお馴染みの光景です。ところが、海外ではほとんど見られません。最近でこそ、日本企業が海外へ進出した先で試してみる例も一部にあるようですが、日本独特の広告手法と言われています。

チラシだけだと受け取ってもらいにくいですし、もらった人に興味がなければ、すぐに捨てられる運命にあります。これがポケットティッシュだと、受け取ってもらいやすくなりますし、もらった人も、とりあえずティッシュならばいろいろ使い道があるので、バッグやポケットに入れておく場合も多いに違いありません。

配る方にも受け取る方にもメリットがあるわけですが、このティッシュを配るという手法、ティッシュペーパー業界にとっても、ありがたい存在でしょう。年間40億個ものポケットティッシュが生産され、その9割が無料配布されます。実際、日本人のティッシュペーパーの消費量は世界でダントツ一位だそうです。

ティッシュペーパーに限れば、アメリカ人の3倍を日本人は消費していることになります。無料配布のおかげで大量生産されるので、世界的に見ても日本では値段が安く、ポケットティッシュはわずか数円で仕入れられます。ちなみに、トイレットペーパーとは違い古紙ではないので、環境負荷は低いとは言えません。



このティッシュを配るという広告手法、果たしてその効果はどうなんでしょう。とりあえず、バッグの中に1個や2個入っていてもいいので、受け取るだけは受け取ったとしても、ほとんど広告が書かれてある面は見ない人も多いような気がします。昨日なんのティッシュを受け取ったか覚えている人は少ないでしょう。

それでも、例えば消費者金融の場合、数百人から千人に1人でも、ティッシュを見て来店してくれば元はとれると言います。配る人の人件費もありますし、来店者1人当たりの広告単価ということで考えると、相当高いものになると思いますが、充分に成り立ってしまう商売もあるわけです。

単価の高い商売でなくても、エリアを絞った広告、ターゲットを特定した広告という点でも強みがあります。ティッシュを配っている場所の近くにある商店、施設であれば、お客を直接誘引する効果も見込めます。広告面を見てくれる人が僅かであっても、中には関心を持ち、立ち寄ってくれる人があるかも知れません。

1個1円!新規オープンとか、特売セールとか叫んでいれば、チラリと広告面を見てくれる人もいるでしょう。その中の僅かでも興味を持って立ち寄ってくれればいいわけです。新聞折り込みやポストに投げ込むチラシにしたって、見てくれて来店してくれる確率は非常に低いわけですから、近くに来ているというだけで充分アドバンテージがあります。

配る方は商売ですから、当然その広告効果を測定し、コストと見合うか計算しています。それでもティッシュ配りがなくならないわけですから、充分に効果があるのは間違いありません。実際、エリア限定で宣伝したい広告主にとっては、新聞折り込みやポスティングなどと比べても桁違いの効果が見込めるようです。

ただ、ティッシュを配る広告主は多いですし、マンネリ感は否めません。同じエリアで、あまりに多いとティッシュを受け取ってくれる率も低下してしまうでしょう。ティッシュ配りの人件費も相対的に高くなってしまうかも知れません。そこで、少しでも目立って、受け取ってもらおうと工夫をするところもあります。

ティッシュの大きさを変えたり、さらに何かをつけたり、時期によっては、ティッシュの代わりに「うちわ」を配ったりしていますが、あまり目新しさはありません。何かティッシュに代わるものはないかと探している広告主もあると思いますが、オランダにそのヒントの一つがあるかも知れません。

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それは、サドルカバー広告です。オランダのノベルティ製作会社が作っているものですが、広告を印刷したサドルカバーです。リサイクルされたポリ塩化ビニルで出来ていると言います。ティッシュほど単価は安くはありませんが、0.27ユーロ程度ですから、無料で配るには充分でしょう。



街頭で配ってもいいですが、いっそのこと駐輪場で自転車のサドルにかぶせてしまえば、手っ取り早く配れます。とりあえず、受け取ってもらえないこともありません。短時間で配れるので、人件費のほうで節約できます。駐輪場に同じ色のサドルカバーが並べは、それだけでも目をひきます。

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もらったほうにしてもメリットがあります。例え広告入りでも、駐輪時にサドルカバーをしておけば、サドルが雨に濡れたり、ホコリをかぶるのを防ぎ、衣服を汚さなくて済みます。経年劣化でサドルの生地が破れて水が染み込むこともありますから、それが防げるだけでも有難いアイテムです。


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なるほど、これは面白いアイディアです。サドルカバーだからと言って、なにも自転車関連に限ることはありません。駅前にとめてあれば、その自転車のほとんどは、駅の周辺住民やその駅を利用する人のものでしょうから、エリアを限った広告としても充分有効です。

配ってしまうと、ポケットやバッグにしまわれてしまうティッシュと比べ、通行人の目に入る可能性もありますし、その日だけでなく、何度もサドルにつけてもらえる可能性があります。もちろん持ち主の目にも入って、広告主の名前が自然と記憶されるに違いありません。

2個で100円他人の自転車のサドルに勝手にかぶせても、傷がついたりするわけではありません。持ち主は、いらなければ捨てるだけですし、さほど悪い気はしないでしょう。少なくとも利用者の自転車のサドルを濡らさなくて済むわけですから、係員のいる駐輪場でも配布を大目に見てくれるのではないでしょうか。

この発想、自転車大国のオランダの会社ならでは、と言えるかも知れません。台数では譲らぬ自転車大国の日本でも、充分有効ではないでしょうか。日本でも、左のような安いサドルカバーは50円ほどで売られています。大量に製作、大量に仕入れれば、充分コスト的にも見合うでしょう。

駅に集まってくるのは人だけではありません。人が乗って来る自転車も集まります。人が利用するティッシュではなく、自転車に使うサドルカバーに目をつけたというのはユニークな視点かも知れません。広告媒体として考えても、自転車を上手く使う方法は、まだまだ他にもありそうです。


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嫌になるほどの猛暑です。熱中症で亡くなる方も続出しています。気付いた時には遅いと言いますから、長い時間自転車に乗る場合は、真剣に注意すべきですね。

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この記事へのコメント
始めまして☆
マジカル☆たくみんと申します^^
最近ロードバイクを初めてブログも始めたばかりで知り合いがいません(><;)

もしよろしければ相互リンクしていただけませんでしょうか?
Posted by マジカル☆たくみん at July 23, 2010 23:18
マジカル☆たくみんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
リンクして下さる方も多いので、リンク集を作ろうと思いつつ果たせていません。
そんなわけで、申し訳ありませんが、現在のところ、どなたからも相互リンクはお受けしていません。悪しからずご了承ください。
Posted by cycleroad at July 24, 2010 00:35
 
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