September 06, 2010

いつでも水分補給を忘れない

今年の夏は記録的な猛暑となりました。


9月に入っても各地で猛暑日が続いており、史上最高気温や猛暑日の日数などの記録が次々と塗りかえられています。熱中症で救急搬送される人が大幅に増え、命を落としたり、重症になる人もかなりの数に上っているようです。テレビの天気予報では熱中症対策を飽きるほど呼びかけています。

昼間の屋外だけでなく、夜間の室内でも熱中症になることが注目されました。特に都市部ではヒートアイランド現象の影響もあり、夜間でも気温が下がらなかったこともあるのでしょう。普通、午前中くらいは比較的過ごしやすいはずですが、朝の早い時間から気温が30度を超えるなど、異常な暑さが続きました。

猛暑もはや災害と言ってもいいほどの猛暑です。体温の上昇に気づきにくくなっている高齢者ばかりか、若くて体力のある人でも命を落とす危険があります。もちろん、そんな中でも自転車で出かけた人は多いと思いますが、今年は特に熱中症対策の必要性を感じた人も多かったのではないでしょうか。

熱中症対策として重要なのは、何と言っても水分補給でしょう。塩分などが失われることも合わせ、その補給に気をつける必要があります。自転車の場合、走行中に風が当たるため、あまり汗をかいていないように感じて、ついつい水分補給が遅れてしまいがちなのも注意すべきポイントです。

人によって、水分補給のスタイルはそれぞれだと思います。ただ、喉が乾いてから水分補給したのでは遅いと言います。水分の不足に気づいた時には意識が朦朧となっている可能性もあります。また、いっぺんに大量の水分をとると、尿として出てしまう割合が大きくなるので、なるべくこまめに取るのがいいとされています。

普通はシートチューブやダウンチューブだが、ハンドルに装着できるものもある。小径車の場合や、追加のボトルをシートポストに取り付ける手もある。

何も飲料を持たずに走行し、喉が乾いた時点で水が飲める場所や売店、自動販売機などを探す人もあると思いますが、好ましいやり方ではないことになります。街中ならともかく、補給できる場所がすぐ見つかるとは限りません。どうしても遅れがちになりますし、まとめて補給する形になってしまいます。

水筒やペットボトルなどをリュックなどに入れて携行している人もあるてしょう。ただ、水分補給の為だけに、こまめに停車するのも億劫ですし、信号待ちなどで止まったとしても、いちいちリュックなどから飲料を取り出すのも面倒でしょう。どうしても水分補給の間隔が長くなってしまうのではないでしょうか。

CAMELBAK CM.アンボトル 3.0deuter ストリーマー3.0Lプラティパス ビッグジップ SL

走行中にも、こまめに水分補給するのが理想的です。そこで、リュックにハイドレーションシステムを装着したり、ハイドレーションバッグを担いで走行する人もあると思います。あまりポピュラーではありませんが、いちいちリュックを下ろす必要がなく、手間がかかかりません。これならこまめに水分補給が出来ます。

ハイドレーションシステムとは、写真のようなビニールなどで出来た袋状の容器をリュックに入れ、チューブを通して水分を吸って飲む水筒のようなものです。チューブの吸い口はリュックの外側に伸ばしておくので、走行中もラクに飲料を飲むことが出来ます。少量ずつ、頻繁に水分補給が出来るわけです。

CAMELBAK ハイドロバック自転車専門店でも大きなところなら扱っていると思いますが、ちょっと大げさな感じもあって、採用している人はそれほど多くないと思います。むしろ、最近は登山とかトレイルランニングなどをやる方が使うものと思っている人が多いようです。しかし、実はこのハイドレーション、自転車の世界から生まれたものです。

1988年、アメリカはテキサス州で行われた長距離のロードレースで脱水症状になってしまった参加者が、その経験から必要性を痛感して考案したと言われています。その人の職業は救急隊員だったので、輸血に使うビニール製のパックにヒントを得て、手術用のチューブをつなげて水筒を作ることを思いつきます。

それをサイクルジャージに縫い付けて、走行中もチューブから水を飲めるようにしたわけです。これが元になって、ハイドレーションバッグや、ハイドレーションシステムを装着出来るリュックなどが生まれました。今では、各国の軍や一部の警察、警備隊などでも採用されています。

大容量の袋を取り付けることも出来るので、夏場に長距離をノンストップで走りたい時とか、給水できる場所がないオフロードなどでも重宝します。ただ、水を背負う形になると、場合によっては邪魔になりますし、よほど長距離のレースでもなければ、それほどの大容量は必要にはならないでしょう。

ボトルとペットボトル両用吸い口が汚れない使わない時は小物入れに

やはりメジャーなのはボトルということになるでしょうか。ボトルケージにセットしておけば、走行中も手を伸ばして飲めます。市販のペットボトルをセットすることも出来ますが、専用のボトルであれば、片手でもフタが開けられて、飲料を飲むことが出来るので便利です。

普通に飲んでもいいのですが、ボトルを上に上げると前が見えなくなったり、後ろに反ってバランスを崩す恐れもあります。ボトルを下から持つようにして横に傾け、口の横から飲むのがコツです。よくロードレースなどで、選手がやっているあのやり方です。


ペットボトルにつけるキャップもある
いろいろなタイプがある

ボトルの種類によって、飲料を吸うように飲むタイプもありますが、ボトルをつぶすように押して、飲料を押し出すようにして飲むタイプがポピュラーだと思います。好き好きでしょうが、ボトルをつぶすようにして飲料を押し出すタイプのほうが、呼吸的にもラクに飲めるのではないでしょうか。

容量とか形、吸い口などにもいろいろなタイプがあります。キャップがついていて、吸い口が汚れないものもあります。容器の保温・保冷効果の高いもの、広口で氷を入れられるもの、そのまま凍らせることが出来るものなど、ケージも含めて、さまざまな工夫が凝らされた商品が各社から発売されています。

自転車のフレーム、ケージによっては、複数のボトルを装着することも出来ます。途中で補充すれば、容量的にも十分でしょう。自転車に装着できるので、リュック等を背負う必要もなく、誰でも手軽に飲料を携行できます。比較的安価で、走行しながらでも飲みやすく、一番ポピュラーな方法と言えるでしょう。

どんなボトルでもフレームに装着可能




ただ、気になるのは衛生面ということになるでしょうか。特にスポーツドリンクなどを入れると、後でカビがはえてきたりします。当然ながら使用後は、よく洗っておく必要がありますが、ボトルの中までは、なかなか洗いにくいのが難点だと感じている人は多いはずです。

この弱点を克服してしまった製品もあります。クリーンボトルです。なんと、ボトルの底もフタにしてしまいました。実用新案特許を申請中ですが、目からウロコと言うか、コロンブスの卵的な発想です。言われてみれば、なるほどと思いますが、簡単なのに今までに無かった、なかなか出来ない発想と言えるでしょう。

これによって、通常は手の届きにくいボトルの底のほうでも洗いやすくなりました。また、両側のフタを外せば、ボトルの内側まで乾きやすいというのも大きな利点です。普通の形のボトルだと、なかなか内側は乾かないものです。ボトルがとても衛生的に保てるわけです。

Clean Bottle™Clean Bottle™

長年使われてきたものにも関わらず、こうした単純でシンプルながら優れた改良が、まだ出来ることに驚きます。そう考えると、身近な道具の中で、ちょっとした改善によって、画期的な機能が加えられたり、新しい価値を提供出来るものは、まだまだありそうです。優れた熱中症対策グッズが発明されるかも知れません。

しかし、今のところは、こまめに水分補給を心がけるしかありません。そして、ハイドレーションやボトルなどを使って、こまめな水分補給を「心がけ」ではなく、「習慣」にしておくことが、本当に熱中症にならないためには重要なのではないでしょうか。


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25度以上の夏日とか、30度以上の真夏日で騒いでいたのは、なんだか遠い昔のような感じがしてしまいます(笑)。35度以上の猛暑日という呼び方は2007年の4月に制定されたばかりなのに、もう当たり前のようになってしまっているのも凄い話ですね。

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いつもの街角で過ごすひと時
もちろんカフェなどで休憩しながら水分を補うのも決して悪くない。


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この記事へのコメント
初めまして。ブログランキングで目にして 先月から読ませていただいております。
広い話題、深い示唆のブログでとても素晴らしいです。新しい話題が掲載されるのが楽しみです。
今後も楽しみに読ませていただく所存です。
Posted by 隠居@川崎 at September 07, 2010 20:41
こんにちは。

最近、本当に暑くなったと感じますね。
涼しいはずの北海道でさえ、今年は30℃を超える日が沢山あり、9月に入ってもその勢いは衰えませんでした。

やはり温暖化は確実に進行してますね。
Posted by さすらいのクラ吹き at September 07, 2010 21:19
隠居@川崎さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
間違いに全く気付きませんでした。なかなか自分では気づかないこともありますので、貴重なご指摘をいただき、助かります。
もし、また何かお気づきの点がありましたら、是非お教えいただければ幸いです。
楽しみにしていただき、光栄です。よろしければ、内容についても、ご意見をお聞かせ下さい。
Posted by cycleroad at September 07, 2010 23:15
さすらいのクラ吹きさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
函館でも暑かったようですね。この暑さも、直接的にはラニーニャ現象だとか、偏西風の蛇行だとか、いろいろ気象現象としての理由があるのかも知れません。
東京でも1995年以来、最多タイの猛暑日の日数だそうですが、逆に言えば、15年前も、そんなに暑かったのかという感じです。
なかなか素人が軽々に判断出来ないところだとは思いますが、おっしゃるように、温暖化が進行しているように感じてしまうのは確かですね。
Posted by cycleroad at September 07, 2010 23:32
こんにちは、ご無沙汰しています。

ご紹介のクリーンボトル、いいですね。
洗いやすくておかあちゃんにも嬉しい一品です。
我が家にも早速ひとりひとつずつ購入してみます。

さて、一つ前の記事、ずっと頷きながら拝読しました。
どの記事も素晴しいですがこれは永久保存版ですね。

たとえ道路状況がどれほど悪かろうと、
たとえ法整備がどれほど進んでなかろうと、
譲り合いの精神ひとつで随分良い方向へ向かうのに・・・
と悔しい、悲しい思いをする事が多いです。危険な目も偶に。
私自身はロードレーサーにも乗りますし、子供を乗せてママチャリも
使いますし、
車もしょっちゅう使いますし、歩行者にもなります。
道幅の狭い道路、見通しの悪い場所。確かに有ります。
ですが、立場で見ても結局はひとりひとりの思いやりでどうにかなることが多い気がします。
Posted by 大阪のオバチャン at September 09, 2010 10:37
只今、欧州自転車旅行中です。
こちらでしか販売されていないのかも知れませんが、
Vittelの1LのPETボトル入りミネラルウオーターのボトルが、最高です。
こちらでは、100円しないのですが、走りながら片手で蓋を開ける事が出来、ボトルを押すと水が飲めます。

使い捨てにするのが、もったいないので、再利用していますが、大変便利です。
Posted by ヨッシー at September 10, 2010 04:31
初体験は!圏央道狭山PAに、「gooz」という、コンビニのようなお店がありました。
自転車なら・・・横浜に店舗が多いコンビニのスリーエフが手がける店。セルフコーヒー、ホットとアイスがあります。種類が豊富です。自分で器を選んで(12oz.&16oz.)から中身を選んで最後にレジ。気持ちいい作業を体験できます。
。「gooz」専用の二重構造ドライブ用カップは飲み口だけ跳ね上げ式小蓋でこぼれ防止、洗う時はネジ蓋取り広口になります。このカップ持ち込みで購入なら¥10.-値引き。スポーツ走行でなければ美味いコーヒーを楽しみながらも良いかなと。
しかし、店舗少数です。増えてほしいお店です。
Posted by 狼イマイ at September 10, 2010 09:58
大阪のオバチャンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
まだ日本では、あまり売っていないのじゃないかと思いますが、海外通販なんかであれば、この円高ですし、いい時期かも知れませんね。
おほめいただき、ありがとうございます。おっしゃるように、誰もが心に余裕を持ち、譲り合うような社会になれば、何の問題もないのかも知れません。
ただ、そうは言いつつも、偉人でも聖人でもない普通の人にとっては、常に自制心を発揮し続けられるものでないのが悲しいところです。
どうしてもトラブルやアクシデントは起こりますし、争いや反目がおきるのも避けられないのも古今東西、変わりません。
やはり、何らかの仕組みが必要なのは仕方がないでしょう。それがないことで、加害者も被害者も不幸になっている気がしますね。それも本来、起きなくてすむはずの不幸です。
あまりに長く、イレギュラーな状態が続いてしまったために、それに気付かない人が増えてしまっているのも、残念なところです。
Posted by cycleroad at September 10, 2010 22:09
ヨッシーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
お元気そうで何よりです。
そうですか、そういうボトルがあるとは知りませんでした。
個人的にはVittelの1LのPETボトルは買ったことがないので、日本でもそうだかどうかも知りません。
でも、日本でもそんなボトルが使われていれば、人気が出そうなものですね。私が知らないだけかも知れませんが..。
ただ、1リットルだと、普通のケージに入るか、長さが邪魔にならないか微妙なのではないでしょうか。
Posted by cycleroad at September 10, 2010 23:02
狼イマイさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そんなカップがあるんですか。最近は、エコということもあって、マイボトルを持つ人が増えているという話も聞きます。
夏場は暑いので、どうしても水分補給優先になってしまうでしょうけど、他の時期であればコーヒーを持ってのポタリングもいいですね。
使い捨てにせずに再利用することを奨励するような店は、好感が持てます。
多くの人が、そんなスタイルに共感するようになれば、お店も増えていくかも知れませんね。
Posted by cycleroad at September 10, 2010 23:08
(続き)といいますのも、過去に1ヶ月間、原因不明の腹痛と下しに襲われて毎日点滴が必要になったことがその理由です。判明した原因はCAMELBAKの水筒内にカビが大繁殖して知らない間に毎日飲みつづけていたというものでした…^^; まあ自分のミスなのですが、CAMLBAKの本体とチューブカバーは濃いブルーで中身が見えませんよね。自分では洗剤と純正のブラシで毎日手入れしていたつもりが、実は一部に残ってしまっていたんです。それ以来、ペットボトルも使った後は捨てて次の…とちょっとエコではないですがそういった使い方になりました。針金入りのチューブカバーなんて、手も使わず給水出来るし便利なんですけどね。長くなり失礼しました。
Posted by nori at September 23, 2010 15:23
こんにちは。ご無沙汰しておりました。
暑かった夏も昨日まで、となりそうな今日の涼しさですが天候は不安定なので違った不安もあります。

水分補給に関しては、ペットボトルから始まりCAMELBAKやOGKカブトのフタを開ければ給水口が開くサイクルボトル等、色々試してきました。しかし、記載されているように諸問題がありますし、結局ペットボトルに戻っております(続きます)。
Posted by nori at September 23, 2010 15:24
noriさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうでしたか、それにしても1ヶ月もの間、腹痛と点滴とは大変でしたね。
しかし、そんなこともあるんですね。ハイドレーションにカビが発生することがあるというのは、よく聞きますが、何か特別なカビだったのでしょうか。
よく、ただの水でなく、スポーツドリンクなどを入れると、カビが発生する可能性も高まると言いますが、味とかで気づかないと、ハイドレーションパックの本体が色付きで気づかないというのは、なるほど起こりえることですね。
色つきになっている製品は、CAMELBAK以外の製品でもありますから注意が必要でしょう。
毎日純正ブラシで手入れしても残ってしまって防げないこともあるとしたら、よくよく気をつけなければなりませんね。洗った後の乾燥などの点も問題になるのかも知れません。
とんだ災難でしたが、体験に基づく貴重な情報をありがとうございました。
Posted by cycleroad at September 23, 2010 23:26
 
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