January 04, 2011

他人の自転車ライフを参考に

2011年は、どんな年になっていくのでしょうか。


各方面で予測があると思いますが、IT関連、インターネット関連に関して言えば、その変化は速いですから、今年も新たなサービスがいろいろと出てくることでしょう。昨年はiPadやスマートフォンが売れてモバイルコンピューティングが伸び、いわゆるユビキタス化がさらに進んだ年でした。

年末には次世代携帯通信も始まりましたし、電子書籍なども注目です。今年もそうした流れを受け、テレビもデジタルに完全移行してインターネットとより親和性が増すなど、さまざまな変化が広がっていくものと思われます。ゲームや動画配信などのサービスも、更に勢いを増していくでしょう。

BagCheck, bagcheck.comツィッターやSNSなど、オンライン・コミュニケーションもますます進化していくに違いありません。共同購入なども話題になっています。口コミサイトなどによって、我々消費者の購買行動も変わってきていると言われていますが、そうした傾向もさらに進んでいきそうです。

確かに、以前と違って、何かを買う時にネットで情報収集する人は増えています。メーカーの宣伝広告に惑わされることなく、実際に使ってみた人の感想とか、どの商品やどのサービスに人気があるといった情報が役に立つと感じている人は少なくないでしょう。

今年も新しいサービスが現れると思いますが、中にはアメリカで先行しているものもあるはずです。日本で知られていないものは多いですが、その中でちょっと興味深いのが“BagCheck”です。これは、それぞれ自分の持っているものを登録することで、他人がどんなアイテムを使っているかわかるというサービスです。

BagCheck, bagcheck.com例えば、持ち歩くモバイル機器であれば、ラップトップは何、スマートフォンは何、バッグはどこ製で、他にこんな商品も使っていて、意外とこんなグッズが便利といった感じです。あの人はどんな道具を使っているのだろうという興味を満たしてくれるわけです。単品でなく、トータルでの使用機器や環境がわかります。

言ってみれば、他人のバッグの中身が見てみたいという欲求に答えてくれるわけです。その道の初心者でなくても、他の人がどんな装備を、とんな理由で選んでいるのかを知ることは、とても参考になる情報のはずです。思わぬツールやアイテムを知ったり、上手い使い方の工夫に感心したりするかも知れません。

BagCheck, bagcheck.com具体的に何かを買おうと思っていて、どのメーカーのどのモデルを買えばいいか迷っている人なら、直接その商品を使っている人の情報を探したり、ブログや掲示板などの口コミを参考にする方法も考えられます。でも、特に決まっていないとか、何を揃えるべきかわからない時などでも、この“BagCheck”は役に立ちます。

家電とかコンピュータ関連機器などであれば、ある程度メーカーも限られるでしょうし、選択肢も決まってくると思います。しかし、分野や商品によっては、メーカーが無名で調べるのが難しかったり、たくさんあって、どんな選択肢があるのかはっきりしない場合もあるでしょう。

BagCheck, bagcheck.com特定の商品についての口コミ情報は貴重ですが、そもそも商品を特定して調べられないような場合もあるはずです。ちょっと不便と感じていることがあるけれど、それを解決するような商品があるかどうかすら不明な場合とか、方法やアイテムが思い浮かばない時などでも、答えが見つかるかも知れません。

こんなところにこだわるのも面白いとか、こんな組み合わせ、こんな使い方もあるのか、といった発見もあるかも知れません。何かを買う時に参考にするのではなく、他人の持ち物のラインナップを見て、自分も欲しいと思うものを発見するという使い方も出来るでしょう。

BagCheck, bagcheck.comコンピュータやカメラ、モバイル機器といったものだけでなく、料理とか旅行、健康、赤ちゃん、ビール、音楽、ゴルフ、フィットネス、美容、欲しいもの、スキー、コーヒーなど、さまざまなカテゴリーに分けられています。お気に入りの本や、何かのテーマに沿った映画のタイトルなどもあります。

そして、その中にはサイクリングとマウンテンバイクという項目もあります。いろいろな人の自転車や使っているパーツ、アイテム、機器などを知ることが出来ます。ちなみに、今のところ20に分かれている項目のうちの2項目を自転車関連で占めているのですから、かなりの割合です。

BagCheck, bagcheck.com冬に使っているライディングギア一覧とか、マウンテンバイクに乗ってトレイルする時の持ち物一覧といったリストを見ることも出来ます。お気に入りのサイクリングコースや、マウンテンバイクで行く山のお勧めのコースといった情報もあります。

このサービス、まだベータ版で登録されている件数は少ないですが、ユニークなサービスと言えるでしょう。自転車のパーツの組み合わせは膨大な数ですし、どんな用途で使っている人が、どんなこだわりで、どんなパーツを使っているかという情報に興味がある人は少なくないはずです。

BagCheck, bagcheck.comマウンテンバイクでトレイルに出かけるのに、どんな装備を揃え、何を持って行ったらいいか知りたい人もいるでしょう。もちろん、お勧めのコースや、お気に入りの道路といったリストは、同じ地区に住む人であれば、とても参考になる情報に違いありません。

このサイトは、世界最大のSNSであるフェイスブックと連動させる形のようです。フェイスブックのアカウントでサインアップするようになっているので、SNSのコミュニティで友人のリストを参照するような使い方が想定されているようです。もちろん、知らない人のリストでも参考になる場合はあります。

BagCheck, bagcheck.com日本でも似たようなサービスはありますが、用途別、カテゴリー別にツールやお気に入りのリストを登録出来て、他の人が参照できるというのは、新しいスタイルだと思います。このサービス、日本語版が登場するかどうかはわかりませんが、日本でも普及したら面白そうです。

これとはスタイルが違いますが、日本でも、口コミ掲示板などの外部のサイトから、クリックするだけでSNSと連携させ、友人とお気に入りを共有することが出来るようなサービスも出てきています。SNSの機能が充実するような形で、今後こうしたサービスが出てくる可能性もありそうです。

自転車に乗ること自体が変わるわけではありませんが、こうしたオンラインのサービスが普及し、いずれその情報やそれを利用するスタイルが消費者の購買行動をも左右するようになっていくのでしょう。今年2011年に何が登場するかはともかく、自転車生活も変化していくのかも知れません。


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やはり正月は食べ過ぎて、飲み過ぎました(笑)。早く通常モードに戻さなくては..。

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この記事へのコメント
あけましておめどうございます。

昨年は全国で自転車道が試験的ではあるものの整備され、それと同時に交通マナーも問題になりました。

このことから自転車を取り組まく環境が少しづつ変化してきたといえるのかも知れません。

今年はその自転車環境の大きな転換期となりそうな予感がします。

毎回は無理かもしれませんが、気づいたこと、思ったことを今年もコメントさせて頂きます。
それと記事、楽しみにしています。

本年も宜しくお願いいたします。
Posted by さすらいのクラ吹き at January 06, 2011 19:14
さすらいのクラ吹きさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね。少しずつ変わってきているのは間違いないでしょう。
ただ、まだまだ過去の遺産を引きずり、道路上での秩序も混沌とする中、理想的な環境への道筋が見えているような状態とはとても言えそうにありません。
なんとか良い方向に向かって、大きく動いていってくれることを願いたいものです。
気が向いた時で結構です。ぜひコメントして下さい。お待ちしています。
こちらこそ、よろしくお願いします。
Posted by cycleroad at January 06, 2011 23:47
遅まきながら…明けましてオメデトウ御座います。
本年も宜しくお願い申し上げます。

>道路上での秩序も混沌
自転車マナーはより良くありたいのは当然としても、給食費未納問題と同様、実際はマスゴミで扱われるソレより小さいことのように感じます。想像で書くのは慎む可きでしょうが、背後にあるのは「先が見えてきてしまった」クルマ業界の焦りではないでしょうか。道路におけるチカラの優位性を守らんがために自転車を執拗にこき下ろす、浅ましい発想です。
「実は逆が正しいのである」道路における諸問題はクルマを減らすことでしか解決できませんから。

話は変わって…
JAXAが「あかつき(PLANET-C)」を将来徐々に減速させ金星を「待ち伏せる」ことで周回軌道再投入を1年早める計画を検討している、と聞きました。ひょっとしたらcycleroad様が以前仰った通りになるかもしれませんね!
Posted by alaris540 at January 07, 2011 23:05
alaris540さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おめでとうございます。こちらこそ、よろしくお願いいたします。
マナーの低下は明らかだとしても、その行為一つ一つについては、おおごとというほどではないかも知れませんね。ただ、それが実際に歩行者との事故などの増加を招いているのという結果については、問題だと思います。
クルマの関係者の中にも、いろいろな考え方があるでしょうから何とも言えませんが、必ずしもクルマの立場を利するからという意図ばかりではないような気がします。
ただ、ドライバーとして自転車を目の敵にしている人、そういう立場から発言している人は多いでしょうね。
待ち伏せ軌道ですか。それは知りませんでした。以前書いたのは、単に一発勝負に賭けるしかないのだろうかと、素朴な疑問として書いただけなのですが、いずれにせよ、うまくいくといいですね。
Posted by cycleroad at January 08, 2011 23:38
 
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