自転車用のアクセサリーにも、いろいろなものがあります。
誰でも使うものから、好みの分かれるもの、使う人の少ないものまで、実にさまざまな製品が売られています。アクセサリーと呼ぶかはともかく、直接走行に関係のないパーツ、無くても困らないが、あれば便利という部品や用品、関連商品は相当な数になるでしょう。
趣味で、自転車に乗ること自体が目的の場合は、自転車店で売っているようなアクセサリーがあれば、ほとんど足りると思います。でも、自転車を何かの用途に使ったりする場合には、普通あまり使わないようなアクセサリーが必要になることもあります。
例えば、サーフィンに行くのに自転車を使うサーファーなら、ボードを運ぶキャリアが欲しくなるでしょう。ボードを抱えて自転車に乗るのでは大変ですし、疲れます。海まで自転車で行ける範囲に住むサーファーくらいしか需要はないと思いますが、そんな一部の人向けのアクセサリーも存在しています。
珍しいところでは、スケートボードを自転車で運ぶ人向けのキャリアもあります。おそらく、スケートボードの練習用バンクなどへ自転車で通う人が使うのでしょう。かなり限られた需要に思えますが、商品化されるわけですから、それなりにニーズがあるのかも知れません。
探せば、かなりマイナーと思われるアクセサリーも売っていたりしますが、それでも自分の欲しいものがないというケースもあるはずです。こんな商品があればいいなと思うのだけど、探しても見つからない、あるいは気に入ったものがないという場合も多いと思います。
どこを探しても売っていないなら、自分で作ってしまうのも手です。前回も取り上げたサイト、“
Etsy”には、ハンドメイドの個性的な自転車用アクセサリーを作ってアップしている人たちがいます。どれも、自転車用品店では絶対に売っていないオリジナル作品、手作りの品物ばかりです。
前回取り上げたのは、余った自転車のパーツを使って作った、自転車以外に使う作品でしたが、今回はいろいろな材料で手作りされた自転車用のアクセサリーです。自分もこんなものが欲しかったんだという品物や、こんなアクセサリーなら自分も欲しいというものもあるかも知れません。
バイクポロをする人なら、マレットと呼ばれるスティックをトップチューブにくくりつけるのは普通かも知れませんが、ボールのホルダーまで自作する人は少ないでしょう。別にボールを直に収納せずとも、袋でもサドルバックに入れてもいいと思うのですが、そのあたりがこだわりです。
ワインを買いに行ったり、とっておきの一本を持って友人宅を訪れたりする時にも、移動は自転車という人に持ってこいのワインボトルホルダーです。日本では需要が少なそうな気がしますが、フランスやイタリアあたりなら、きっと、そんな人もいるに違いありません。
もちろん、ワインだけではありません。ビール党の人には瓶ビールを運ぶためのホルダーもあります。確かに、これなら安定します。こちらはドイツやベルギーあたりのイメージでしょうか。もちろんトップチューブに取り付けるのは、走行中に手を伸ばし、ちょっと一杯(笑)というためではありません。
駐輪時、盗難防止にU字型のロックを使う人もあるでしょう。ただ、走行中にシートポストなどにつけておくと、安定しないのが不便と感じている人は多いかも知れません。何かスマートな収納方法が欲しいという人向けの、皮製U字ロックホルダーです。シャレているので、そちらの盗難が不安になるかも知れません。
自転車に皮という組み合わせは、ちょっとオシャレに見えます。上の左の皮製ストラップは、自転車を持ち上げたり、担いだりする時用のものです。シクロクロス用に使えば、自転車を担ぐ時の肩のパットになるわけです。無くて困るアイテムではないですが、ファッション的なアクセントにもなります。
皮製のサドルバッグもあります。スリムでコンパクトですが、替えのチューブやパンク修理用の道具くらいだったら、余裕で入ります。もちろん、わざわざ皮製である必要は全く無いのですが、「大人のサイクリスト」を演出する小道具としては格好の品です。皮のサドルとも合います。
普段着で自転車に乗る場合、ちょっとした小物入れが欲しいという人は少なくないようです。お尻のポケットから財布が飛び出すとか、前のポケットに入れたものが、ペダルをこぐのに邪魔になるなどの理由で、自転車に乗るときにはポケットの中身を全て出したい人もいます。
そんな小物入れが欲しいけれど、なかなか気に入ったものがないのなら、ハンドメイドの作品が多数出品されているので、探してみるのも一興です。自転車から降りたら、そのまま腰につけて行けるというアイディアもあります。好みだとは思いますが..。
自転車から降りて、そのまま持って歩けるという点では、シティサイクルの前カゴにスッポリ入るバッグが便利でしょう。カゴと大きさが合っていれば、買い物した後も、そのままカゴに入れられます。なかなかバッグもカワイイものがないとご不満の方なら、探してみる価値はあります。
よく何かを運ぶ場合、ものによっては荷台に箱が取り付けてあったほうが便利ということもあるはずです。荷台より安定してモノが運べますし、ゴムバンドなどで固定するにもやり易くなります。雨上がりなどを考えると、フェンダー(泥除け)も欲しいが、市販のものはちょっと..という方には木製のフェンダーもあります。
大きな荷物なら、トレイラーです。こちらなど、ハンドメイドとは思えない仕上がりです。スケルトンのままでも使えますし、運ぶものによって、木のカゴやクーラーボックスなど、自由に載せ替えることが出来るというのも、なかなかうれしい仕様です。
女性向きに毛糸で作られたアイテムもあります。シートに毛糸のカバーをつければ、お尻が冷たいということもありません。市販のハンドルカバーだと、蕎麦屋や郵便配達などの業務用の自転車みたいでオシャレじゃないと敬遠している方は、毛糸のグリップカバーと一体型のハンドウォーマーはいかがでしょう。
毛糸と言えば、トップチューブに毛糸で編んだ自転車用セーターを巻きつける人もいます。トップチューブにカバーを取り付ける人はいますが、冬なら毛糸もいいかも知れません。実用性はないと思いますが、自分のセーターと色を合わせるなどすれば、オシャレのアクセントになるでしょう。
オシャレと言えば、ヘルメットに色を塗り、リフレクターのリボンをつけるだけでも、ずいぶん印象が変わります。普段着で乗るときに、服装と合った女性向けのヘルメットがなくて困っている方には、参考になるアイディアかも知れません。趣味が合えば、スチームパンク風など、個性的なものもあります。
どれも趣味のアクセサリーですので、好き好きだと思います。万人向けではありませんが、ハンドメイドですから他の人と同じではイヤな人には有力な選択肢となるでしょう。上手く使いこなせば、乗り手のセンスが光る、オシャレで個性的な自転車になるに違いありません。
何をカッコいいと考えるか、カワイイと感じるかは人それぞれですので、必ずしもおススメではありません。ただ、市販の汎用アクセサリーに満足することなく、自分だけのスタイル、オリジナリティを追求してみるのも面白そうです。自分で作ってもいいでしょう。自転車に愛着がわき、さらに楽しくなるかも知れません。
NASAの人工衛星が落下してくるそうです。人に当たる確率が3千2百分の1ですか。当たらないことを祈りますが、迷惑な話ですね。